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CEFR A1⇒A2(英検3級⇒準2級)は何時間の英語の取り組みが必要?

おうち英語でも、本を読んでるだけ、動画を見てるだけで英検3級相当まではこれたけど、、、準2級の壁が、、、というお話を聞くので、調査しました。

(学校紹介)5〜10歳の初等英語教育x英語多読です

英検3級から準2級相当の英語力習得に必要時間

まだまだ、研究中ですが、当校のカリキュラム、お家英語の方、高校での英語学習料を参考に、一旦下記の通りまとめておきます。

【学長の推計】

総学習時間:200~300時間
200hrs break down example

リーディング・リスニング:
ORC(ORT) Lv6~9 (81冊 x 1冊1時間)81時間
※繰り返し同じ本を3〜5回(音読含む)

スピーキング:
オンライン英会話週2回(50分/週)x50週(42時間)
ライティング:
TAGAKI等 30時間
語彙:
+1500語彙(15分x180日)45時間
年齢によってはパス単で
過去問対策:
4回分(受験&間違いの復習):10時間

総学習時間:210時間程度

【具体的な事例集】

取り組み事例①: 小6(23年6月3級→24年1月準2級合格)
中学生の基礎英語 15分×平日毎日(28W週x 5日/週)→35時間
オンライン英語30分×月3回x7ヶ月=→10.5時間
英語多読(ORT1〜9)など→50時間程度
過去問取り組み(4回分)→10時間程度
総学習時間:100時間程度

取り組み事例③: 年長
リーディング・リスニング
・ORT5〜9が117冊(ORC: Oxford Reading Club掲載分)
→1冊平均1時間として117時間
スピーキング
・オンライン英会話86コマ(Novakidレベル4)
→1コマ25分、計2150分(約36時間)
ライティング
・TAGAKI 見開き30ページ
→1ページ20分として600分(10時間)
上記合計で163時間
・動画
 "レベルの合った"動画視聴を毎日30分
総学習時間:200~300時間程度

参考:小・中・高の英語学習時間(参考URL)
小学校157.5時間、中学校350時間、高校〜500時間

高校での学習量を考えると、インターネット上に24年9月時点ででてくる英検3級から準2級で「60時間」というのは相当難しい可能性が高い。

英語力ゼロから英検1級までは何時間?

0から英検1級(CEFR C1)まで2200時間(平日毎日1時間で9年)程度

米国の外国語研修機関であるFSI(Foreign Service Institute)によると、英語ネイティブ(特にアメリカ人)にとって、日本語は最も習得が難しい言語の一つとされています。日本語を「ILR(Interagency Language Roundtabl)レベル3」(一般業務上のプロフェッショナルレベル:General Professional Proficiency)まで習得するには、約2200時間の学習が必要と結論づけています。日本人が英語を学ぶ場合の逆も真なりです。(なお、これはIVYリーグ等の大学を卒業できるレベルの学力がある「学び方」を一定度のレベルで習得している人たちでの話だと推察されます)

※ILRレベル3は、CEFRで言うC1レベルに相当し、日常的および専門的な会話において効果的にコミュニケーションができる能力を指します。
※英検1級という表現は、CEFR C1、大学院留学でなんとかなる英語力、ILRの定義では、"General Professional Proficiency"の代替として使っています

参考までに、他資格と比較すると会計士試験など最難関の資格に必要な学習時間が3000時間というデータも見つかります。

1年間でお盆と正月を除いた50週、平日のみ1日1時間勉強した場合、年間での学習時間は250時間/年となります。平日・毎日1時間で英語学習を続けた場合、8.8年かかる計算になります。これは、英語習得の時間的な投資がどれほど大きいかを示しています。特に日本語のように文法や語彙、表記体系が英語と大きく異なる言語では、これだけの時間が必要になるのも納得がいくものです。

出所: Foreign Language Training (By FSI)

(参考)5年ほど前に調査した時に見つけた情報
アメリカ人(英語ネイティブ)が必要な日本語学習時間:2,400-2,760時間(80-92週)(アメリカ国務省のForeign Service Instituteという付属機関が1973年に発表した「外国語の研修成果と学習時間に関する」資料より)
⇒半世紀前より、学習効率が上がってますね!

( 参考)第二外国語の学習という広すぎる表現と英語難易度

第二外国語の習得(学習時間)の観点からすると、第二外国語の習得というのは表現が広すぎることが分かります。

英語ネイティブにとっては、カテゴリーIの難易度のフランス語は、600~750時間に対して、カテゴリーIVの難易度の日本語は、2200時間です。

これは、言語体系の違いの大きさに起因し、日本語ネイティブにとっては英語は最難関("Super-hard Language")となります。カテゴリIには英語に近い言語が入っており、アメリカ人がフランス語を習得するのは簡単であることが分かります。同様に、日本人にとって中国語や韓国語の習得は1/3の時間で可能です。ちなみに、一度英語を学んだ日本人(英検1級レベルに到達後)、フランス語を学ぶ場合格段に学習効率が上がると言われていることから、kれは経験則的にも正しそうです。

【ご支援のお願い】 BOOK i LANDでは、日本の子どもたちに最良の英語の学びを届けるべく日々、英語の学び方の研究を進めております。ぜひ、当校の活動にお力添えいただけないでしょうか?日本の子どもたちのために、ミネルバ大学の最新の学び方も織り込んだコンテンツを作成してまいります