【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第4部『天の夜曲』第5章
こんにちは。
23/07/10(月)20:30よりDiscordサーバにて、オンライン読書会を開催いたします。このnoteは、そこでレジュメとして用いていただくために作成しています。『流転の海』シリーズ全9部のうち、第3部までについては、以下にまとめてありますので、適宜ご参照ください。
主な登場人物
松坂房江 松坂熊吾の妻で、伸仁の母。決して幸福とは言えない前半生であったが、清廉さを失わずに生きている聡明な女性。アルコール依存症の予兆が見られるようになる。
松坂熊吾 房江の夫で、伸仁の父。再三大阪で事業を興すべく、房江と伸仁を富山に残して上阪している。
松坂伸仁 房江と熊吾の長子で小学生。
嶋田家の人々 房江と伸仁が間借りしている部屋の持ち主。長男と父親の仲が悪く、長男は家を出ている。
倉田百合 観音寺のケンの愛人で、子を宿している。3年の約束で富山に移ったが、引っ越していってしまっている。
高瀬勇次 熊吾を富山に強く誘った男だが、袂を分つ。過労で倒れてしまった。
高瀬桃子 勇次の妻。
丸尾千代麿 熊吾の良き理解者だが、癌が疑われて手術に及んでいた。
ボブとミッキー 高瀬孝夫と弘志の兄弟。伸仁になついている。
あらすじ
夏休みが終わりに近くなっても、熊吾からの送金は届かなかった。房江は喘息の発作を起こすようになり、治療費がかさんで生活費が底をついてしまったのだ。質屋で用立てたものの、高瀬が倒れてしまったのを知り、その金を渡してしまう。熊吾からの連絡がようやくあるが、房江は喘息が抑えられると言って、酒を注ぐようになってしまっていた。
ポイント
自分の労力は使わず、人を使って儲けるというやりくちは、松坂熊吾の得意技ではなかったかと思った。「血ィや・・・。これを血ィと言わずして何と言うんやろ」(p.492)
今回は例外的に「ポイント」としてあがった件数が少なかった章でした。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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