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戯れうたCOMPLEX(25)

放課後の職員室に呼び出され遠くに聞こゆ大地讃頌
(2024/12/31)

『大地讃頌』は合唱曲の定番だが、このフィクションの歌の舞台は高校だろうと思う。時代も、ややレトロ気味だろうか。何の用事か、職員室に呼び出された生徒(「彼」だろうか、「彼女」だろうか)は、合唱部が練習している『大地讃頌』に気を取られている。もしかすると、事情があって退部した元・部員かもしれない。

私は中三の秋の文化祭で、ワンポイントでの合唱をしたことがある。メインの行事で、このためにだけ臨時に編成された合唱団に属していたのだった。卒業後、常設の合唱部に昇格したと聞いた。

実は社会人になってからも、地域の行事での合唱にも参加したことがあって、これもいい思い出になった。この時には、体が一本の筒として全体が鳴っているという稀有の体験をした記憶がある。

人生の扉を開くコンサート妙なる調べいのちのリズム
(2025/01/05)

上では「コンサート」としたが、実際には「合唱祭」だったのかもしれない。適宜読み替えていただければと思う。

最初に詠んだときには、私は聴衆として参加したコンサートを想定していたのだが、この文を書き連ねているうちに、アクターとして参加した記憶が思い起こされてきたのは不思議な感じがする。

今回は短めに終わります。



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しょうじ@マチナカ書房
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