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戯れうたCOMPLEX(03)

年頭から、昨年詠んだ200首ほどから選んだ50首について、エッセイ的な添え文とともにnoteとして投稿している。6月から始めたため、「夏」「暑さ」を詠んでいるものがあって、これを今紹介しようとはさすがに思えないが、暑くなるまでこの連載が続くのかどうか。

そうした「暑さ」を詠んだ歌は私の実感や実体験に即したものを詠めているものの、100%フィクションというものもある。今日1月6日(木)には、今年最初の雨が東京に降ったが、次の歌は知人の体験から得た直感が素となっている。

店を出る一人で座るサイゼリヤ傘さす人の少なきを見て
(2024/06/28)

サイゼリヤなんてもう何十年も行っていないし、そもそも外食は、主として財政的な理由で控えざるを得ない。

最初に行ったサイゼリヤは、学部生時代に寄った八王子の店舗だった。悪友たちと車で乗りつけて、深夜に何時間も大声で語り明かしていた。一つ感謝したいのは、トマトが食べられるようになったことだ。わかめとレタス、トマトをサウザンドレッシングで和えたものだった。

食べず嫌いが多くて今でも食べられないものがあるが、克服できたものの一つが生のトマトだった(当時でもトマトジュースなら飲めていた)。他にもハンバーガーに挟まったピクルスを例外として、キュウリが食べられない。好き嫌いが多いので、人と食事をするのも苦手という弊害もある。好き嫌いなくものを食べられる人をうらやましく思う。


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販売サイト「BOOTH」にて、「戯れうたCOMPLEX」バックナンバーを書籍データ化のうえ、販売していく予定です。24/01/16より無料お試し版を公開しています。よろしければダウンロードなさってみてください。



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しょうじ@マチナカ書房
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