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『オケ老人!』鑑賞記[001]

唐突ですが、「noteマラソン」を始めてみることにしたいと思います。こう「宣言」した方が、ヤル気を後押ししてくれるような気がしているので、冒頭に書いた次第です。今回は

・内容のある文章を、
・毎日、
・1500文字以上、
・1000日連続を目標に、

noteを書いてみたいと、ふと思い立ったということです。タイトルの末尾には連番をふります。また、今日(4月19日)を起算日としたいと思います。半ば「日記」のようなことも書きますが、読書や音楽鑑賞、その他考察めいたことなどを中心としていけるよう、留意したいと思っています。今回は、昨日(4月18日)初めて試みた「ウォッチパーティ」での『オケ老人!』(Amazon Prime対象作品)について書いてみます。なお、今回のウォッチパーティは、PCでAmazonのビデオを複数名で同時に再生させ、音声チャットで意見を交換し合う形で行いました。

この作品の主人公は、杏が演じる高校の数学教師。以前ヴァイオリンを弾いていた彼女はアマオケの演奏会に感激し、そのオケへの入団を希望します。しかしとんでもない間違いがありました。彼女はオーケストラの名称を間違えていたのです。

オーケストラの名称には、「○○交響楽団(以下、○○響と表記します)」とか「○○管弦楽団」、「〇〇フィルハーモニー管弦楽団(以下、○○フィルと表記)」等があります。彼女が聴いたのは、「○○フィル」でしたが、応募したのは「〇〇響」の方でした。その○○フィルは、言ってみれば名門アマチュア・オーケストラでしたが、○○響は老人だらけの「へっぽこ」オーケストラでした。

そのあまりの迷演ぶりに、彼女は即座に退団を決意するのですが、時既に遅く、周囲の歓待もあって「私、辞めます」の一言が言えませんでした。

また指揮者が入院してしまったこともあり、コンミスから指揮者へと移った主人公でしたが、○○フィルに参加する機会を得ます。しかし、演奏の実力の差を見せつけられただけでした。

実はこの○○フィル、○○響の団員が大量脱退して結成されたものでした。○○響に残った老人たちの中には、そのことを恨んでいる者もありました。先の指揮者もそうした一人ですが、ライバル視するというのには、演奏力の差は歴然としていました。

しかし。ここで終わってしまわないのが「映画」の映画たる所以といったところでしょうか。いくつかの「ラッキー」も重なって、○○響の老人たちもヤル気を出し、演奏力が向上していきます。団員も増え、やがて主人公から「コンサートをします!」との提案があります。

メキメキとは言わないまでも、この頃になると、「かなり」演奏力もついてきていて、演奏らしくなってきます。ちなみに、コンサートの演目は以下の通りです。

1)ドヴォルザーク作曲/交響曲第9番『新世界から』第2楽章
2)作中のオリジナル作品
3)エルガー作曲/行進曲『威風堂々』第1番

3曲通しても、おそらくは40~50分程度と思われるので、クラシックのコンサートとしては、少々短めです。練習風景と、ラストのコンサートで主として紹介されるのは、1)と3)です。劇の進行に伴って、段々と「曲」らしくなっていく様は、微笑ましく、感動的ですらあると言っていいかもしれません。

全体を通しては、何かを訴えかけているという印象よりは、コメディ的要素が6か7、残りの4か3がヒューマンドラマ的な要素であると言えるかと思いました。その演奏で感動するというものではありませんので、それを期待してしまうと肩透かしってことになるだろうと思います。しかしながら、それはこの作品の価値を減ずるものではありません。いわばヒューマン・コメディとでもいうべきこの作品は、杏の愛らしさとともに、老いてなお「成長」を遂げているオケのメンバーたちにフォーカスして、共に泣き笑いするのがよいと思います。

最後に、劇中で主として使われていた2曲について、オススメのCDを紹介しておこうと思います。

1)『新世界から』:イシュトヴァーン・ケルテス指揮ウィーン・フィル 

※ケルテスとウィーン・フィルとのこの演奏は、古いものですが「超」が付く定盤として知られています。活き活きとした演奏が楽しめるはずです。

2)『威風堂々』第1番

※行進曲『威風堂々』は全5曲。第1番がダントツの人気曲で、次いで第4番が知られているかと思います。全5曲を収めても、CD1枚には足りないので、カップリング曲で選びました。ホルスト作曲の組曲『惑星』との組み合わせで見つかりましたので、これをチョイスしました。ゲオルグ・ショルティ指揮で、安心して楽しめる演奏だと思います。

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今回は以上とさせていただきます。何とか2000文字弱に達することができました。今後ともよろしくお願いいたします。

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しょうじ@マチナカ読書会
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