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【100分de名著を語ろう】『アイヌ神謡集』④
こんにちは。
今回のnoteは、今夜(9月29日)開催されるclubhouseのルーム「100分de名著を語ろう #78」のレジュメとして作成しています。ご覧くださいますと幸いです。
今月は、史上初めて日本語の文字に翻訳されたアイヌの口承文学である、知里幸恵編著の『アイヌ神謡集』を扱ってきました。第4回放送分(9月26日放送)のサブタイトルは、「知里幸恵の想い」でした。以下、放送テキストの小見出しに連番を振って、内容を見てまいります。
①名文で知られる「序」
・その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました(太文字による強調は引用者による)。
・平和の境、それも今は昔、夢は破れて幾十年。
②アイヌが歩んできた歴史
・アイヌ文化の成立は13世紀頃。
・松前藩による経済的支配。
・本州からの移民の流入。とりわけ、砂金掘りたちによる生活環境の圧迫。
・和人への不満が募り、1669年にシャクシャイン戦争、1799年にクナシリ・メナウ蜂起。
③明治政府の締めつけ
・明治政府の政策によって、アイヌの生活圏がますます脅かされるようになる。1899年「北海道旧土人保護法」→「和人」として生きなければならない状況に。
④「進みゆく世と歩をならべる日」
・よその御慈悲にすがらねばならぬ、あさましい姿、おお亡びゆくもの・・・それは今の私たちの名、なんという悲しい名前を私たちは持っているのでしょう。
・「アイヌ」とは「人間」を指し、アイヌコ(ロ)※=アイヌを持つ、は「尊敬する」の意。
※(ロ)はアイヌ語の音の日本文表記では小さな「ロ」となっていますが、表示上できないため、()で小さいカナをくくって表現しています。
・同化論が主流だった当時の日本。
⑤「私はアイヌだ」
・おおそれはあまりにいたましい名残惜しい事で御座います。
・同化を否定している知里幸恵。
・私はアイヌだ。何処までもアイヌだ。何処にシサム(※)のようなところがある?!(略)そんな口先でばかりシサムになったって何になる。
※ シサム=和人
⑥最後の一文に込められた意味
⑦『アイヌ神謡集』出版のいきさつ
・1922年9月18日、知里幸恵没。
・1923年8月10日、『アイヌ神謡集』刊行。
⑧『アイヌ神謡集』は外国文学か?
・赤帯(=外国文学)として刊行された岩波文庫版。
・外国語とは何か。
・日本語でも外国語でもない、アイヌ語。
・「孤立言語」。
⑨「日本文化」と「日本の文化」
・「日本文化」=ある特定の地域、階層の文化(京都、江戸、茶道、短歌、作庭など)。
・「純粋な」日本文化なるものはあったことがない。
⑩知里幸恵から現代へ
若干の追記
終了後に余裕があれば、追記をして再度URLを告知いたします。
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今回はここまでといたします。最後までお読みくださり、ありがとうございました。それではまた!
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