【100分de名著を語ろう】司馬遼太郎『覇王の家』①
こんにちは。
8月7日(月)から、新しい「100分de名著」のシリーズが始まりました。今月のテキストは、安部龍太郎さん解説による『覇王の家』(新潮文庫)で、原著者は生誕100年という司馬遼太郎です。今月も、10・17・31日とよろしくお願いいたします。いずれも木曜日21時から、clubhouseでルームを開きます(24日は私用のためお休みといたします)。
テキストの目次
【はじめに】唯物史観、進歩史観に対抗する「人間史観」の物語
【第1回】「三河かたぎ」が生んだ能力
【第2回】「律儀さ」が世を動かす
【第3回】人生最大の戦果はこうして生まれた
【第4回】後世の基盤をどう築いたか
第1回の「小見出し」
〝決めつけ〟を行う根拠
国衆たちを束ねる盟主
司馬遼太郎の巧みな変奏曲
大敗から学んだ多くのこと
三河人のなかに見出した日本人気質
率直な疑問と意見
「なぜ」「いま」、司馬遼太郎なのでしょうか? いくら大河ドラマで『どうする家康』を放送中とはいえ、なぜ、司馬の家康なのでしょう。家康を描いた作品であれば、例えば山岡荘八のものもあります。なぜ、『覇王の家』であったのか、第一回のテキストと放送分だけでは意図が見えてきませんでした。
「人間・家康」に「人間史観」。これで何かが語られたと思わない方がいいと思います。むしろ、「何も言っていない」と感じています。
最も痛快だったのは、伊集院さんの一言でした。つまり、「キャラ設定と史実が食い違ったらどうするのか」。安部さんは「作家の力量が問われるところ」と応えていましたが、果たして司馬は、それに応じ切れているのか興味深いです。
今回はここまでといたします。追記された場合にはお知らせいたします。最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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