
23/12/14(金)の日記
おはようございます。前日12/14(金)の日記をお届けします。
NHK秋満プロデューサーご講演
Eテレの長寿番組「100分de名著」のプロデューサー・秋満吉彦さんのご講演が小平市の津田塾大学であるとうかがって、勇んで参加をさせていただきました。講演タイトルは、下掲のように「生きるための読書~自分軸を創造するために~」です。

主として、3+1冊の本について紹介されながら、どうやって「自分軸」を築くのかお話しいただきました。紹介された4冊は、
フランクル『夜と霧』
岡倉天心『茶の本』
河合隼雄『ユング心理学と仏教』
エンデ『モモ』
です。それぞれについては以下の通りとなります(太字項目は「レジュメ」の記載を拝借しました)。
「自分軸」は、視点を変えないとみえてこない
フランクルは、「自分が何を人生に何を求め、何を期待するか」を問うのではなく、「自分は何を人生から期待されているか」を問うべきだとしている。
例え困難な状況下であっても、どのような「態度」「生き方」を示しうるのかという「態度価値」を求めることは重要だろう。
「自分軸」は、他者や世界との関係の中で立ち上がってくる
「じぶんをからっぽにして自由に他人が出入りできるようにすることをこころえた者は、どんな状況でも自由にコントロースすることができるようになるだろう」(岡倉天心『茶の本』角川ソフィア文庫)
関係を「間」と読み替えることはできないか。自分と「他者」「世界」との「間」「関係性」と、その「組み合わせ」や「束」こそが、自分なのではないだろうか。
「自分軸」は、一つではなく「多軸」にする
単一で硬質な「軸」ではなくて、しなやか・たおやかな「自分軸」を模索する。
(時間があれば、として・・・)
「宇宙には、あるとくべつな時間(=星の時間 ※しょうじによる追記)というものがときどきあるのだ」「人間はたいてい、その時間を利用することを知らない。だから星の時間は気づかれないままに過ぎさってしまうことが多いのだ。けれど、もし気がつく人が、だれかいれば、そういうときには世の中に大きなことが起こるのだ」(エンデ『モモ』岩波書店)
以上1~4のためにも、ぜひ「読書」をというのが、本講演の主旨でした。そのためにも、
本を自らに届いた手紙と思って読む
登場人物たちは、自分の内面の中にいる。決して架空の存在ではない
の2つの読み方を身につけていってほしいとされていました。秋満さん、運営スタッフの学生さん、ありがとうございました!!
clubhouse「100分de名著を語ろう」
帰宅して仮眠を取ったあとで、21時からclubhouseルーム「100分de名著を語ろう」の定例会を行いました(第135回)。今回は、中江兆民の『三酔人経綸問答』第2回放送分についてと、上掲の講演内容について「別枠」でお話しをいたしました。
今回は以上といたします。お読みくださいまして、ありがとうございました。それではまた!
いいなと思ったら応援しよう!
