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戯れうたCOMPLEX(12)
歌詠めど最後の一句決めかねて易きに流る性(さが)のうらめし
(2024/07/01)
2024年6月から少しずつ短歌(めいたもの)を詠んでいる。始めのうちはTwitterで知り合ったフォロワーさんたちの見様見真似でしていたが、短歌サイトに投稿したり、お互いの作品を眺め合ったりしているうちに面白くなったのだろう、2025年1月現在では通算240首ほどを詠んでいることになった。
そのうちに気づいたのは、歌を詠むことは描写力の訓練につながるのではないかということ、それと「瞬発力」が向上するのではないかということである。他の方は、きちんと推敲されていると聞くが、私はあまりそれをしていない。推敲する、できるようになるのは、私の次の課題であるのかもしれない。
ひとり居て朝からやまぬ雨の音今年も確かな幸を詠む
(2025/01/06)
この歌を詠んだ日には、数日ぶりの雨になった。「だから」というわけではないが、今年も歌を詠み続けていこうと思ったのだと思う。気障だとか青いだとか拙いとか言われることは覚悟の上だが、私は「幸い」を詠いたいと思う。それも、小さくとも「確かな」幸いを、である。トルストイが『アンナ・カレーニナ』の冒頭で、人の不幸とはさまざまだが、幸福は一様であると書いたという。読んでいないので「~という」でしかない。しかし私は、幸福は多様であって、まだ語られていない、語られることを待ちわびている幸福はあるのだと思うし、そうした幸福をこそ発見し、光を当てていきたいと思う。幸福を測る尺度は、多様で豊かであってほしいし、そうあるべきだと考えている。
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