見出し画像

戯れうたCOMPLEX(09)

夜ふかしと早起きの人が混じり合う午前三時のタイムラインか
(2024/12/18)

私が始めにうつ状態と診断されて休職をしたのは西暦2000年夏のことで、以来メンタルクリニックや精神科に通っている。もう四半世紀を越えたことになる。後に私には双極症(=双極性障害)との新しい診断が下りたが、この診断はなかなかに難しいらしい。この疾患の症状とは、躁のリズムと鬱のリズムとが繰り返して交互に現れることである。幸いにして、近年ではかなりの程度症状は安定してきている。

とは言うものの、後年になって睡眠時無呼吸症候群であることがわかった。文字通りに、睡眠中に頻繁に呼吸が止まってしまう疾患であって、複数あるとされる原因を特定しての治療は困難であるらしい。現在の私は、CPAP(シーパップ)という呼吸を補助・制御する器具を装着して寝ることに努めている。服薬は特にしていない。

呼吸が睡眠中に止まるとどうなるのか。私の場合だと、眠りが浅くなる他に、睡眠のサイクルが短くなって、その短い寝起きのサイクルを一日に3~4回繰り返している。日中に猛烈に眠たくなることもしばしばあって、この診断が下りて加療される以前では、起きて歩いている最中に眠気に襲われることさえあった。QOLが著しく低下していた時期があったわけだ。

なので病気が判明して治療が開始されたことは、とてもよかったことだと思っている。理由がわからない猛烈な眠気に翻弄されていた時期が長かったからだ。一概に言えることではないが、私のように病名が正しく判定されることが福音となることはしばしばあるのではないだろうか。自分の病態についての認識や理解を深めていけば、それなりに対応もでき、自己受容が深まることにもつながっていくことがある。

今現在では、健康状態が劣化することがなければ、社会のリズムに無理して合わせなくてもかまわないと医師からは言われるようになっている。冒頭の短歌のように、「夜更かし組」と「早起き組」が混在するような時間帯にSNSをしていたり、ブログやnoteを書いていることがよくあることになっている。

暗いうち起きてブログを書いたあと朝六錠のお薬を飲む
(2025/01/08)


【お試し版pdfを配布しています】
販売サイト「BOOTH」にて、「戯れうたCOMPLEX」バックナンバーを書籍データ化のうえ、販売していく予定です。24/01/16より無料お試し版を公開しています。よろしければダウンロードなさってみてください。


いいなと思ったら応援しよう!

しょうじ@マチナカ書房
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。ときどき課金設定をしていることがあります。ご検討ください。もし気に入っていただけたら、コメントやサポートをしていただけると喜びます。今後ともよろしくお願い申し上げます。