[3分伝記]スティーブ・ジョブズからの手紙 15 Book City 2024年10月26日 15:55 イントロダクション俺より若い時に、Appleを創業し世界を変えたスティーブ・ジョブズ。あいつは凄いよでも俺とは違う、どうせ俺なんて、生まれ持ったものが違うんだと、誰もが彼と自分を比べ自らを卑下し落胆するかもしれない。しかし、スティーブ・ジョブズも俺たちと同じ様に挫折し、葛藤し、戦った1人の人間だったんだ。パブロ・ピカソは真似る事の天才だった。誰もがスティーブ・ジョブズの「言葉」に触れ、彼の思考と魂を理解し、彼を真似る事で、彼をコピーし、彼の様になれる可能性がある。スティーブ・ジョブズの肉声を、貴方にお届けする。スティーブ・ジョブズからの手紙真のアーティストは出荷する。──Folklore.org 1984年1月我々は自らのビジョンに賭けている。そのほうが、どこかの後追い製品を作るよりいい。そういうのは他の会社に任せるよ。我々は常に次の夢を追いかけているんだ。──Apple「初代Macintoshコンピューター」発表イベント1984年1月24日アーティストとして創造的な人生を送りたいなら、過去を振り返りすぎてはいけない。これまで自分が何をしてきたとしても、どんな人間であったとしても、そのすべてを受け入れ、捨て去る勇気がなければならない。実のところ、とてつもなく素晴らしい製品をつくるにはプロセスが極めて重要になる。いかにいろんなことを感じ取り、新しいアイデアを取り入れ、古いアイデアを捨てていくかだ。──『Playboy』誌1985年2月メルセデスのデザインを見てほしい。シャープなディテールと流れるようなラインの調和を。彼らは何年もかけて流麗なラインをつくり出し、それでいてディテールを際立たせている。まさに、我々がMacintoshでやるべきことだよ。──『Odyssey:Pepsi to Apple』1987年アーティストの才能というのは、身の回りにある物事の本質を見抜く力のことだと思う。そういう洞察力を持った人は、誰もやったことのない方法で物事を組み合わせ、それを洞察力のない人にも分かる方法で表現できるんだ。──スミソニアン協会「Oral and Video Histories」1995年4月20日成功する起業家とそうでない起業家を分けるものは何か。約半分は真の忍耐力を持っているかどうかだ。(中略)強い情熱がなければ生き残れない。途中であきらめてしまうだろう。だから、アイデアでも、課題でも、正しいことでも、何か自分が熱くなれるものを持たないとだめなんだ。そうじゃなきゃ、最後まで耐え抜くことなんてできない。──スミソニアン協会「Oral and Video Histories」1995年4月20日アップルのみんなを結びつけていたのは、ここなら世界を変えるようなものがつくれるってことだった。それがとても大きな意味を持っていた。──スミソニアン協会「Oral and Video Histories」1995年4月20日最終的にはセンスにつきる。人類がつくり出してきた最高のものに触れ、それを自分自身が作り出すものにとりいれられるかどうかだよ。ピカソは「優れたアーティストは真似る。偉大なアーティストは盗む」と言った。素晴らしいアイデアがあれば、我々はいつだって堂々と盗んできた。Macintoshが素晴らしい製品になった理由の1つは、それをつくった人たちがミュージシャンや詩人、アーティスト、動物学者、歴史家だったからだと思う。彼らが、たまたま世界最高のコンピュータ技術者でもあったということだ。──PBSの番組「triumph of the Nerds」1996年6月この組織はすっきりしていて、分かりやすいし、とても理にかなっている。すべてがシンプルになったよ。「フォーカスとシンプル」が私のモットーなんだ。──Businessweek.com 1998年5月25日うちにはたくさんのお客さんがいるし、製品の売れ行き調査も数多く行っている。業界トレンドも念入りにチェックしてるよ。でも、結局のところ、これだけ複雑なものをフォーカスグループでデザインするのは非常に難しい。たいていの人は、自分が何を欲しいのか実物を目にするまで分からないものだ。──Businessweek.com 1998年5月25日イノベーションは、研究開発費の大きさとは関係ない。アップルがMacを開発していた頃、IBMはその100倍以上の研究開発費を使っていた。要はお金じゃないんだよ。肝心なのは人であり、人をどのように導くか、そして人がどれだけのことを理解できるかだ。──『フォーチュン』誌1998年11月9日それら(アートとテクノロジー)が別のものだと思ったことはない。──『TIME』誌1999年10月10日(「イノベーションをどのように体系化しているか?」と問われて)体系化しないという形で体系化している。それは、決められた手順が存在しないという意味ではない。アップルは規律ある会社であり、素晴らしい手順が存在する。でも、そんなことはこの質問に関係ないね。手順は効率を上げるためのものだ。──『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』誌 2004年10月12日アップルはなぜ顧客ロイヤルティが高いのかとよく聞かれる。顧客がMac教に入っているからではない!ばかげた話だ。その理由は、製品購入後3ヶ月くらいして何かうまくいかないことがあった時、(解決する方法が)すぐ分かるからだ。それでこう思う。「へえ、アップルのひとはこんなケースまで実際に考慮していたのか!」ってね。(中略)このような体験が味わえる製品は世界中でほとんどない。だけど、Macなら味わえるんだ。iPodでもね。──『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』誌 2004年10月12日市場の独占がどのように崩れていくか?想像してみてほしい。まず、優秀な開発担当者が素晴らしい製品を発明し、市場の独占を成し遂げる。でもその後は、会社の中心的役割を担うのが開発担当者ではなくなってしまうんだ。マーケティングの連中や、ビジネスをラテンアメリカなどに展開する連中が会社を動かしていく。(中略)こうして、開発とは関係ないやつらが偉くなっていく。それで最終的に会社を牛耳るのは誰だと思う?たいていは営業畑の人間だよ。──『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』誌 2004年10月12日(「あなたが1997年に復職するまでの10年間、アップルではイノベーションがあまり進まなかったが、そこから何か学ぶべきことはあるか?」と問われて)テクノロジー企業であっても、製品を中心に考える文化が必要ということだ。社内に一流のエンジニアや優秀な人材が山のようにいるところは多い。でも、最終的に全員を1つにまとめる引力のようなものが欠かせない。それがないと、素晴らしいテクノロジーの欠片たちが宇宙を漂うだけだ。大したものにならない。──『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』誌 2004年10月12日アップルでは、あらゆるものに対し「ユーザーにとってどれだけ簡単になるか?ユーザーにとってどれだけ素晴らしいものになるか?」と問いかけている。映画界の人たちはみな、よいアニメ映画をつくるには一にも二にもストーリーだって言うだろ。でも、実際に映画を作る時、ストーリーに問題があっても制作を中断しない。ちゃんとお金をかけてストーリーを修正しないんだよ。まさにこれと同じことがソフトウェアのビジネスでも言える。「最も大事なのはユーザーだ」とみんな言うけど、うち以外は口先だけだね。──『フォーチュン』誌2005年2月21日君たちの時間は限られている。だから、他人の人生を生きて時間を無駄にしてはいけない。ドグマにとらわれないでほしい。それは、他人が考えた結果に従って生きることと同じなんだ。他人の意見という雑音で、君たち自身の内なる声がかき消されてしまってはいけない。そして何より大切なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。自分の心と直感は、自分が本当は何になりたいのか、どういうわけかすでに知っている。他のことはすべて二の次で構わない。──スタンフォード大学卒業式のスピーチ 2005年6月12日モノをたくさん買うのはやめたよ。くだらないモノばかりだから。── 『インディペンデント』誌2005年10月29日昨日の事をくよくよ悩むより、明日を創造しようじゃないか。──D:All Things Digitalカンファレンス(D5)2007年5月30日うちは市場調査を行わない。コンサルタントも雇わない。(中略)ただ素晴らしい製品をつくりたいだけだ。──「CNNマネー」サイト/『フォーチュン』誌 2008年2月業界初を目指しているのではない。業界最高を目指している。──アップル「iPhone OS 4.0」発表イベント2010年4月8日リーダーと追従者の違いは、イノベーションの有無にある。──『The Innovation selrets of Steve Jobs』2011年ハードウェアが製品の頭脳や筋肉だとするなら、ソフトウェアは製品の魂だ。──アップルの世界開発者会議(WWDC)の基調講演2011年6月6日あとがき(サイドストーリー)スティーブ・ジョブズとFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグは親友であり、彼はザッカーバーグの師匠でありメンターだった。2人は師弟関係にあった。彼らはシリコンバレーの道路を2人でよく散歩し、議論し、未来について語り合った。その話はまた別のご機会に。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #伝記 15