【中高生向け書籍紹介ブックバディ】「勉強」という道具の使い方 ー『「手紙屋」蛍雪篇 私の受験勉強を変えた十通の手紙』が教えてくれる人生の宝物
はじめに
「勉強って将来本当に役に立つの？」「受験勉強のストレスでイライラしてしまう」
「部活と勉強の両立ってできるの？」「テストの点数を上げるためだけに勉強しているような気がする...」
中学生、高校生の皆さん、こんな悩みや疑問を抱えていませんか？
今回ご紹介する『「手紙屋」蛍雪篇 私の受験勉強を変えた十通の手紙』(喜多川泰著)は、毎日の勉強や部活に追われる皆さんに、まったく新しい発見や視点をもたらしてくれる本です。
文量も多くなく、勉強の合間にサクッと読めるボリュームです。ぜひ一度手に取ってくれたら嬉しいです。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00BB7DKUI
物語から学ぶ「勉強の本当の意味」
和花の気づき
高校2年生の和花は、部活と勉強の合間にアルバイトをしたいと考えていました。しかし父親はアルバイトに反対します。そして、「なぜアルバイトをしてはいけないのかが分かるまで」は許可できない、と告げます。
和花はこう考えました。
「私はまだ高校生だから、勉強をしなくちゃいけない。でもバイトを始めたら、勉強をおろそかにしてバイトばかりするようになる。そうなると、進学もできなくなる。それが理由でしょ」
しかし、これは間違った考え方でした。
お父さんが伝えたかったメッセージは物語の終盤で明らかになります。ここはぜひ本書を読んで、お父さんの考えを確認をしてもらえたらと思います。また同時に、皆さん自身が、本書を通じて勉強することの意味を主人公の和花と一緒に考えてもらえたら嬉しいです。
受験勉強を乗り越えるために
物語の中で和花は、受験勉強の本質的な意味にも気づいていきます。それは単に試験の点数を取るためだけのものではありませんでした。自分の可能性を広げるための訓練であり、諦めない心を育てる機会でもありました。また、家族や友人など、周りの人への感謝を学ぶ時間にもなっていったのです。
物語の中で、和花の人間関係も勉強を通じて豊かになっていきます。クラスメートと教え合う中で絆が深まり、学んだことを共有する喜びを知り、他人の考え方を理解する力が育っていきます。相手の気持ちを考える習慣も、自然と身についていくのです。
学生生活での具体的な活かし方
本書の学びは勉強だけでなく、学生生活にも活かすことができます。
例えば部活動との両立に悩む人も多いでしょう。しかし、移動時間や練習前後のわずかな時間を有効活用することで、両方の質を高めることは可能です。大切なのは、体調管理をしっかりと行い、集中力を適切に配分すること。そして、チームメイトと励まし合いながら、共に成長していく姿勢を持つことです。
あるいは受験勉強のストレスに悩む人には、小さな目標設定からスタートすることをお勧めします。一度に大きな目標を達成しようとするのではなく、日々の小さな積み重ねを大切にしていくのです。友達との息抜きタイムを確保したり、家族との対話を大切にしたり、適度な運動で気分転換を図ることも重要です。
まとめ ー あなたへのメッセージ
勉強は決して「しなければならないもの」ではありません。それは、あなたの人生を豊かにする「道具」の一つなのです。今の高校生活で抱えている悩みや不安も、視点を変えることで解決の糸口が見えてくるかもしれません。
テスト前、部活の試合前、受験直前...プレッシャーを感じる場面は多いと思います。でも、そんな時こそ立ち止まって考えてみましょう。
「自分は何のために頑張っているのか」
「この経験は将来どんな意味を持つのか」と。
完璧を目指す必要はありません。少しずつでも、自分なりの「勉強という道具の使い方」を見つけていってください。
あなたの手の中にある「勉強」という道具は、正しく使えば、自分や周りの人を幸せにする力を持っています。その素晴らしい可能性を、この本を通じて一緒に探してみませんか？
運営紹介
ブックバディでは、【中高生の世界を読書で広げる】という使命のもと、中高生向けに書籍を紹介しています。
今後も、様々な書籍を紹介していきますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。我々の紹介ページもございますので、ぜひご一読ください。