【中高生向け書籍紹介ブックバディ】『海外の大学に進学した人たちはどう英語を学んだのか』(加藤紀子)〜英語の向こうに広がる、君だけの新しい世界〜
はじめに
中学生・高校生のみなさん、「英語を勉強しているけど、これって本当に役立つの?」「海外留学って、特別な人だけのものでしょ?」「英語なんて、将来AIが翻訳してくれるんじゃない?」そんな風に考えていませんか?
実は、普通の公立高校から海外の超有名大学に進学した先輩たちがたくさんいるんです。しかも、その多くは中学校でABCから始めた"普通の"日本人。特別な英語教育を受けたわけでも、幼い頃から英語漬けだったわけでもありません。
今回ご紹介する「海外の大学に進学した人たちはどう英語を学んだのか」は、そんな先輩たちの実体験をまとめた、皆さんへの応援メッセージです。
意外と身近な海外留学
この本に登場するのは、ハーバード大学やカリフォルニア大学バークレー校などに進学した8人の先輩たちです。特別なのは、全員が私たちと同じ日本の学校で学んだということ。帰国子女でもなく、地方の県立高校出身者も多いんです。
驚くべきことに、彼らの多くは中学生の時には海外留学なんて考えていませんでした。でも、一歩ずつ着実に英語力を伸ばし、気がついたら世界への扉を開けていたのです。「私にはムリ」と思う前に、彼らの体験から学んでみませんか?
楽しさから始まる英語学習
先輩たちの共通点は、英語を「楽しむ」ところから始めたことです。例えば、バークレー卒業の幸田さんは、小学生の時の英語教室を「夢の世界」と表現しています。難しい勉強という感覚ではなく、新しい世界への興味から始まったんですね。
英語学習の方法は人それぞれです。洋画や海外ドラマに夢中になった人、洋楽の歌詞を覚えた人、YouTubeで海外のゲーム実況を見た人など、みんな自分の「好き」を入り口にしています。大切なのは、自分に合った「楽しい」方法を見つけること。それが長続きの秘訣なんです。
お金は心配いらない
「留学って、お金持ちじゃないと無理でしょ?」そんな心配は不要です。紹介されている先輩たちのほとんどが、奨学金などを利用して、日本の大学に通うのと同じくらいか、むしろ少ない費用で留学を実現しています。
様々な奨学金制度を上手に活用して、留学費用がほぼゼロの人もいます。もちろん、そのためには良い成績を取る必要がありますが、「お金がない」が必ずしも理由とはならないことを、本書は教えてくれます。
英語力以上の価値
留学で得られるのは英語力だけではありません。異文化の中で生活する経験は、「やり抜く力」や「異なる価値観を持つ人とのコミュニケーション力」を育ててくれます。これは、将来どんな道に進んでも必ず役立つ力になります。
例えば、「自分の意見をはっきり言う」「違う考えの人と建設的に議論する」「新しい環境に適応する」といった力は、グローバル化が進む現代社会で特に求められているスキル。留学生活は、そんな力を自然と身につけられる最高の機会なんです。
さらに、世界中の意欲的な仲間たちと出会えることも大きな魅力。彼らとの交流は、自分の可能性を広げ、新しい夢を見つけるきっかけになるかもしれません。
まとめ
英語は完璧である必要はありません。実は、海外で活躍している日本人の多くも、最初は「完璧な英語」は話せなかったそうです。大切なのは、新しい世界に一歩踏み出す勇気。オンライン英会話から始めてもいいですし、英語の動画を見るところから始めてもいい。小さな一歩が、きっと大きな可能性につながっていきます。
世界には、あなたの知らない可能性がたくさん広がっています。「英語なんて私には無理」「海外なんて遠い世界」そう思っているあなたにこそ、この本を読んでほしいと思っています。あなたの「普通の」今日が、実は素晴らしい未来への第一歩になるかもしれません。この本は、その一歩を後押ししてくれる心強い味方であり、道標になってくれるはずです。
ブックバディでは、【中高生の世界を読書で広げる】という使命のもと、中高生向けに書籍を紹介しています。
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