育児日記54

54.ベランダの鍵を閉める
他の人の失敗談として聞いたことがある様な気がする。もしくは何かの本で読んだのかも知れない。まさかうちのカミさんが…と言うか、やっぱりと言うか、やらかして(やられて)しまった。過去に他で聞いた記憶があると言う事は、意外とこの手の失敗は多いのかも知れない。
私が仕事に出かけている平日の昼間、カミさんはいつもの様にベランダで洗濯物を干していた。哲也はベランダへ出入りする為のガラス戸を開けたり閉めたりしながら遊んでいる。ガラス戸で指を挟んだのはつい1か月程前だが、最近はそんな失敗は無い様だ。
哲也は手の届くものは何でも触ってみる。そう、ガラス戸に取り付けられているクレセント錠に触ってしまったのだ。丁度ガラス戸を締めた状況でクレセント錠を掛けてしまった為、ガラス戸は開閉が出来なくなってしまった。リビングで泣き出す哲也。それに気が付いてガラス戸を何とか開けようとするが、勿論びくともしない。次にカミさんは哲也に鍵の開け方を説明しようとしたが、未だそこまで理解する能力は無い。リビングで「抱っこ、抱っこ」と言いながら泣き続ける哲也。ガラスを割って中に入るか?
今度はカミさんはベランダ越に隣の奥さんへ助けを求めた。幸いお隣さんは在宅中だった為、こちらのトラブルに気が付いてくれたが、玄関には鍵が掛かっていて助けに入る事は出来ない。どうする!?カミさんはお隣の奥さんに頼んで、携帯電話を貸して貰う事にした。バスタオルで携帯電話を包んでカミさんのいるベランダへ投げ込んで貰う。鍵は全部で3本ある。カミさんの分と私の分、そして近所に住んでいるカミさんの両親に1本預けてある。カミさんは近所に住む父親へ電話し、助けを求める事にした。無論父親(おじいちゃん)は直ぐに駆けつけてくれ、カミさんも無事に部屋に入る事が出来た。近所とは言え車で20分程かかるが、その間、哲也はずっと泣きっぱなしだったらしい。
私が帰宅し、カミさんが熱く語ってくれた事をまとめたのが、この日記だ。私とカミさんは今後二度と同じ失敗がおきない様に相談をした。今回は偶々お隣さんも居たし、おじいちゃんも居たが、次にはどうなるか判らない。で、二人が出した対策は、ベランダへ出入りするガラス戸の鍵を2か所開けておく、もしくは何かを挟んでガラス戸が完全に閉まらない様にしておくと言ったものだった。
だが、哲也も学習するのだろうか、二度とクレセント錠を掛ける事はしなくなった。

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