Burn Out とBTS
コロナのせいなのだか何なのだか今年の春からとてもしんどかった。去年、コロナが始まって自宅にいる半年間、もう今の仕事をやめてしまおうかと思うことが何回もありその思いが段々強くなってきていた。仕事上の争いに巻き込まれておよそ3年間、もう戦うことにも疲れてしまっていた。自分や身近な人が傷つけられるたびに大丈夫だ!と思っていたのがもう大丈夫じゃなくなってしまった。
BTSの音楽は娘に紹介してもらって、2018−9年ごろに初めて聞いた。3時間のドライブの間中、彼女の説明付きで詳しくメンバーのこと、曲のことを教えてもらった。その時は素直に「皆上手だな〜」と思ったし、中でも”IDOL”、"Epiphany"、"Anpanman", そしてジミンくんの声がとても印象に残った。何となく懐かしいアジアを感じたし、顔も後から見せてもらって、皆綺麗だな〜と思った。娘が共有するアマゾンプライムミュージックにダウンロードしていたので彼らの音楽は私の手の届くところにあった。でも、その後今年になるまできちんと聞くことはなかった。
と言うよりも仕事で聞く音楽以外、音楽を聞くと言うことがなくなっていたのだ。韓国のHybeの見学できる場所に、音楽がなかったら、と言うテーマの部屋があると聞いたことがある。(本当かはわかりません)多分、しんとした静かな空間なのだろう。全ては仕事のため、時間があれば聞くのは仕事に役立ちそうなpodcastだったし、読む本も仕事関係のみ(たまに日本の漫画をオンラインで読むくらい)。全てがやりたいことから「やるべきこと」に変わっていた。そして私の心は疲労して、もう何も入れられない状態になっていた。
結婚して子供ができて、自分が失われてしまったと言うことにも気がついていなかった。音楽も、映画も、テレビの番組も全て夫や子供の聞きたいもの、見たいもの優先。気がついたら自分が好きなものが何なのかもわからなくなっていた。そうしているうちに何もやる気がしなくて、人生にバーンアウトしてしまった状態だった。
そんな時にBTSを聞き始めた。きっかけはわからないのだけれど、"Be"アルバムを聞いていて、心が楽になるのを感じた。そしてある日、もう何回も見ていたのに、Life Goes Onのビデオを見ていたら涙が出てきてしまった。そうしたらもう止まらずに、Truth UntoldやジンくんのAwakeを聞いては泣いてばかりいた。その時に気がついたのはここ数年間、きちんと泣いていなかったと言うことだった。子供の頃は泣き虫だったのに大人になってからここ数年間泣いていなかったのだった。悔しい時、嫌なことが会った時、大丈夫なふりして自分は強いのだと思って泣くことがなくなっていた。それなのに、いやそれだからこそか、BTSの曲たちはどう言うわけか私の心に触れて泣くことを許してくれたのだ。Run BTSを見て思い切り笑うことができた。彼らのパフォーマンスの格好良さには素直に感動した。本当に心が動くってこう言うことなのか、と思った。
"BTSは必要な時に現れる”のようなことをarmyの言葉として読んだことがあるのですが、まさにその通り!自分が必要な時にプレゼントのよう与えられたのだ。
と言うわけで自己中心的にBTSの方々を見て思ったこと、感想、そして私の個人的な日々の思いを書いてみたいと思います。