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山の上の文章教室⑥
12月末、今年最後の「山の上の文章教室」に向かう。
来春をめどに長野県松本市への引っ越しを検討しているため、前日は1日中不動産をまわったり現地を歩きまわっていた。若干の疲れはあったものの、教室での時間は不思議と居心地がよく、休もうとは思わなかった。
仕事納めをしたのか、街行くひと達の顔がいつもより柔らかく見える。川を泳ぐカモたちの動きもなんだか悠々としている。「もしかしたら動物の世界も昨日あたり仕事納めをしたのかな」と妄想に耽りながら歩いているうちに「山の上の家」に到着。
いつも教室を始めるまえに、島田さんがアイスブレイクとして、最近あった出来事について話してくれる。今回は韓国に出張で行っていたときの話で、韓国の独立系書店の盛り上がりや、ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんがオーナーをつとめる書店の話をしてくれた。
「小説」をはじめて書く
「山の上の教室」は、毎回お題に沿った文章を課題として作成する。今回のテーマは「小説」。私は生まれて初めて物語を書いた。きっとこの教室に通わなかったら、小説を書くことなんてなかっただろう。
最初は空想の物語なんて書けると思わなかったが、案外アイディアがいくつも浮かんできた。5つほどあった候補の中から、コメディテイストの内容にしてみた。イメージはギャグ漫画のなかで一番好きな『女の園の星』。登場人物たちはいたって真面目だが、傍からみたら奇想天外なことをしている感じ。
私はふだん面白いことを言うタイプではないが、人を笑わせることが好きだ。潜在的にそう思っているからなのか、今回笑いをテーマに物語を書いていて、感情の蓋を外せたような感覚があった。
今後どういう方向性で書いていくか?
課題のフィードバックの最中、島田さんが何気なく質問を投げかけてきた。
今後なにを書いていきますか?
ここ1年、私は今後の「書く」方向性についてずっと悩んでいた。書きたいことはあるものの、そこにたどり着くための道筋が見えずに迷っている。
ちなみに私がやりたいことは、地方の名産品や伝統工芸品など、素晴らしいけれど世間にはあまり知られていない価値あるものを、自分の言葉を通じて多くの人に知ってもらうことだ。
いきなり目的地に着けるとは思っていない。しかし、願い、考え、動き続けていれば、いつかたどり着けると信じている。2025年はやりたいことに少しでも近づけるよう「行動」を重視していきたいと思う。
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続く