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「100年時代、あなたの人生は何度でもデザインできる。」

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『LIFE SHIFT 2 ― 100年時代の行動戦略』
著者:リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット
(東洋経済新報社)
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長寿時代における人生戦略を描いた前作に続き、今回の『LIFE SHIFT 2』では、私たちが具体的に「どう行動するか」にフォーカスしています。特に、新型コロナウイルスのパンデミックが私たちに突きつけた課題や、テクノロジーの急速な進化による雇用や人間関係の変化にどう対応すべきかが深掘りされています。

全体的な感想

まず、この本が強調するのは、「長寿」と「テクノロジー」という二大テーマに対して、どうアクションを起こすかという点。著者たちは、ただ生き延びるだけでなく、いかに充実した人生を送るかという問いに対して、非常に実践的なアプローチを提案してくれます。特に、長い人生を支えるための「マルチステージ」の人生設計や、柔軟なキャリアの築き方が具体的に示されていて、これからの未来を考える上での重要な指針が多く詰まっています。

新型コロナの影響
コロナによって私たちの働き方や社会的な関係が大きく揺さぶられたことを背景に、リンダとアンドリューは、パンデミックが未来にどのような変革を加速させたかを冷静に分析しています。特に日本に関しては、リモートワークの遅れが指摘される一方で、高齢化社会が抱える問題に対するテクノロジーの可能性にも希望が見出されています。

<印象的な本の1節①>

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「パンデミックは、変革を加速させると同時に、個人、企業、国にとって、将来のリスクへの対応力を試すストレス・テストの機会になり、変化に適応するための学びの機会にもなった。」
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この一節は、新型コロナウイルスがもたらした困難を、ただの危機としてではなく「学びのチャンス」として捉えているところが印象的でした。確かに、私たちは一時的に生活が一変したけれど、その混乱を通じて新しいスキルや働き方を身につけた人も多かったはず。特に、テクノロジーを駆使した新しい働き方は、今後も継続する必要があると感じさせられました。この視点からすると、コロナ後の時代に向けて、もっと柔軟なキャリアの構築が可能になるんじゃないかなと思います。

<印象的な本の1節②>

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「ロボット技術が年長の働き手の生産性と雇用を維持する切り札になってきた。」
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ここでは、日本の高齢化社会に対してロボット技術がどのように役立つかが述べられています。特に製造業においては、既に高齢者の雇用維持に大きく貢献しているとのこと。これを読んで、テクノロジーの進化が「若者向け」のものだけではなく、むしろ高齢者の働き方を支えるものになるという視点に気づかされました。これまで、テクノロジー=若い世代向けと思いがちでしたが、実際には幅広い年齢層にチャンスをもたらすんですね。

<印象的な本の1節③>

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「『エイジ=ステージ』という図式の終焉」
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これは年齢にとらわれずに、いつでも学び直しやキャリア変更ができるという考え方です。この一節に出会ったとき、ちょっとホッとしました。私自身も、年齢を重ねるごとに「もうこの道しかない」と感じることが増えていたんですが、実はまだまだ選択肢があるんだ、と。特にキャリアチェンジに対する柔軟性がこれからの時代には求められるというメッセージが強く心に響きました。

<印象的な本の1節④>

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「人間の発明の能力が不安を生み出しているのは、テクノロジーの分野だけではない。長寿化に対する強力な不安も広がっている。」
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長寿化は素晴らしいことですが、それが同時に不安を生み出していることも現実。この一節は、長生きすることが社会全体にどのような影響を与えるかという問題提起をしています。確かに、医療費や年金の問題など、経済的な負担が増える一方で、私たちはどうやって「長く働き続ける」社会を作るかという課題に向き合わなければならないのだと感じました。個人としては、より柔軟で持続可能な働き方を模索することが必要だと痛感しました。

まとめと感想

『LIFE SHIFT 2』は、未来を見据えた行動戦略を練る上で必読の一冊です。長寿社会において、私たちは人生の各ステージで新しい役割を担い、何度もキャリアや生き方を再定義していく必要がある。特に、パンデミック後の働き方やテクノロジーの進化に対する柔軟な姿勢が大事だと学びました。

これから100年時代に備えて、あなた自身のキャリアや人生設計を改めて見つめ直すきっかけに、ぜひこの本を手に取ってみてください!

最後まで読んでくださってありがとうございました!未来に向けたヒントを一緒に考えていけたら嬉しいです✨

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