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「世界は思ったよりもずっと良い!データが教える、思い込みからの解放。」

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『FACTFULNESS(ファクトフルネス)―10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
著者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド(日経BP社)
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『FACTFULNESS』は、私たちがいかに現実を誤解しているか、そしてその誤解を解消するための「ファクトフルネス」という考え方を提示してくれる一冊。日常的に抱く「世界は悪くなっている」「貧しい国々は発展しない」といった10の思い込みを、データを通じて見事に覆してくれます。著者たちは、私たちがどれだけ世界を正しく理解できていないかを示し、そこから脱却するための方法を教えてくれます。読み終わった後は、世界の見方がまったく変わること間違いなし!

全体的な感想

この本を読んで、「世界は実は想像よりずっと良くなっているんだ!」という驚きとともに、何かホッとした気持ちになりました。普段ニュースやメディアで耳にする情報は、戦争、飢餓、災害といったネガティブな話題ばかりですが、この本はデータに基づいてそれらが現実を反映していないことを証明してくれます。特に印象的だったのは、私たちがどれだけ「ドラマチックな見方」をしてしまうか、ということ。人間の脳は、感情や恐怖に引っ張られやすいと分かっていても、つい極端に世界を見がちです。著者のハンス・ロスリングさんが提示するデータと具体例はとても分かりやすく、読むたびに「そうだったのか」と目からウロコでした。とにかく、正しいデータを知ることの大切さを痛感させられる本です。

<印象的な本の1節①>

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「世界では貧困に苦しむ人の割合が半減した」
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この一節を読んだとき、「そんなことある?」と疑ってしまいました。でも実際、データによると過去20年で極度の貧困にある人の割合は半分になっているとのこと。私たちは、ついつい「世界は悪くなっている」というイメージを抱きがちですが、この本を読むことでそれが誤解だと気づきます。ニュースで取り上げられるのは、大抵ネガティブなトピック。それに引っ張られて「世界はどんどん悪くなっている」と感じてしまうのは、当然かもしれません。でも、現実は実際に違う。ここで示されたデータが、まさにその証拠です。私自身も「貧困問題は解決しにくい」と思い込んでいたので、この事実には目が覚めました。人は悲劇的な話を信じやすいけれど、正しい事実を知ることがどれほど大切か、この一節が教えてくれました。

<印象的な本の1節②>

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「世界中の1歳児の80%が予防接種を受けている」
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このデータも驚きでした。80%という数字は、私が想像していたよりずっと高かったです。予防接種というと、一部の国だけが行き渡っているようなイメージを持っていましたが、実は多くの国でこれが普及していることを知り、考えを改めました。メディアが伝えるのは時として、極端な例ばかりです。この一節を読んで、現実はその逆であることを知ると、より冷静に世界を見ることができるようになります。「思い込み」にとらわれていた自分に気づき、この本を通して知識をアップデートする大切さを学びました。

<印象的な本の1節③>

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「ドラマチックな世界の見方が、あなたの判断を曇らせている」
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この一言、私にグサッと刺さりました。自分でも気づかないうちに、ネガティブでセンセーショナルな情報に引っ張られ、それを基準に世界を見てしまっているのだと思います。この章では、私たちがなぜそのようにドラマチックな見方をしてしまうのか、脳の仕組みや進化の過程から説明されています。脳は「危険」を察知するために、どうしてもセンセーショナルな情報に敏感になるものですが、それが現代では逆に私たちを惑わせてしまうんですね。この部分を読んで、自分の頭の中にあるバイアスをもっと意識するようになり、「冷静に考えること」がいかに大切かが分かりました。現実は私たちが思うよりもはるかに良い、という事実が心に響きました。

<印象的な本の1節④>

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「チンパンジーに勝てるように、ファクトフルネスを実践しよう」
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「チンパンジーに勝てる」という表現が面白すぎますが、この一節には深い意味があります。著者は、私たちがいかに世界を誤解しているかをクイズ形式で説明していて、その結果、多くの人がチンパンジーよりも正しい答えを出せないという事実を示しています。これは、私たちが感情的な判断に引っ張られ、データを正しく理解できていないことの象徴です。この本を通して、「ファクトフルネス」を実践することで、私たちはより正確な判断ができるようになり、無用な不安や恐怖から解放されるんだと感じました。たとえ情報が溢れる時代でも、正しいデータを選び取ることがこれからの時代には必須だと改めて実感しました。

まとめと感想

『FACTFULNESS』は、ただの自己啓発本ではなく、世界の見方を根本から変えるためのツールです。感情や思い込みに流されることなく、冷静にデータを見て判断することの重要性が、繰り返し強調されています。この本を読んだ後、ニュースや日常の情報に対する姿勢が変わり、「本当にそれは事実なのか?」と疑問を持つようになりました。世界がどれだけ良くなっているかを知ると、これからの未来に対しても、少しずつ希望を持つことができるはずです。

読んでくださってありがとうございました!この本が、あなたの視野を広げ、前向きな気持ちをもたらしてくれることを願っています。


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