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minagartenで広がった私の本の世界② 本×人×可能性

私が大好きなminagartenで本の活動(ワークショップの開催)をさせてもらってから、2年半が経ちました。
2つのシェアの取り組み、シェアサロン『ēlan vital』とシェア型本屋『mina books』に参加させてもらい、学んだことをまとめています。

前の記事で ēlan vitalでの経験について書きました。→記事こちら📝
今回は、mina booksでの経験について。
本好きの方、お待たせしました!笑


コンセプトに200%共感


シェア型本屋の形態をとっているmina books。
シェア型図書サービスは多いけど、本屋っていうのが珍しくて!

▽minabooks紹介ブログ

mina booksのコンセプトは
《本を通じて、人と繋がり、人生が動き出す》

この言葉もすごく好きです♡

読書は1人の楽しみだけじゃない。
本を介してつながる人とのご縁は人生を動かす力もある。✨

5年前から読書会を開催しつづけて、
つくづく実感することです。

本の話で盛り上がると、初めましてでも、びっくりするくらいすぐ仲良くなれるんだよな~。

このコンセプトの言葉に200%共感。まさにこれ!

2022年2月 mina book festival 後夜祭にて

mina booksに参加してみて

mina booksのオープンは2022年12月。
私がジョインするタイミングでは、すでに広島市内の個人書店さん3店舗と、五日市の小学校で読み聞かせの活動をされているグループが運営する絵本専門店「みつばち文庫」さんが入られていました。

個人でのメンバー入りは、初めてだったんです。
個人でも参加しようと思った理由は、新しいお客さんとの出会いを期待したのと、本を売ることを実際にやてみたかったから。

やってみると、見える世界が変わってくる!
酸いも甘いもありました笑 書き連ねてみます。


面白さと難しさ

2023年2月時点のルーペの本棚

◆面白かったこと
・本を売る仕組み(本屋の仕事)がわかった
・自分が本で何を表現したいか考えた(枠の制限)
・オススメ本を買ってもらう喜び
・棚での表現、ディスプレイ

◆難しかったこと
・本棚を通してお客さんとつながる
・本棚を育てる
・本を売る手間とお金の兼ね合い
・お店番に立ち続ける根気


目の前で本が渡っていく喜び

minabooksに入らないと体験できなかったことは、

お店番をして、お客さんと話をして、オススメした本が目の前で他の人の手に渡っていく喜び

を感じられたこと。

「この子(本)がこれから、この人の手元で大事にしてもらえるんだな~」
って、手塩にかけて育てた作物を出荷するみたいな感じで笑

お客さんの未来の読書の楽しみに、ちょっぴり貢献できた喜びです。

私の仕事のやりがいは、目の前の人の表情がぱっと輝く瞬間を生み出すこと。なので、本が目の前で売れていくのは嬉しかった!

mina book festivalでお店番をお手伝いしてもらったときの写真♡

本を売る仕組みと現実

あと、minabooksの出店準備の過程で、本の仕入れや取次の仕組みを知ることになります。とりあえず本を準備しなきゃいけない。最初は私物で本を賄っていたとしても、長く続けるには本を補充しないといけなくなります。

  • どうやって世の中の本屋さんが経営されているのか。

  • なぜ小さなまちの本屋が減っていくのか。

実際に自分の手とお金を動かしてみるからこそ、本屋一本での経営の難しさを腹の底から実感できたことは貴重でした。

例えば、新刊を八掛けで800円で仕入れて、1000円で売るとして。
1冊売れた~!って喜んだとて、利益を考えると200円。
送料とか手間賃(本と取次のセレクトや発注連絡等)を考えるとすぐ飛ぶ。
古本でも、50円で仕入れて150円で売っても、残りは100円だし。

誤解されたくないのは。
mina booksがある目的は、本販売で売り上げをあげることではなくて、人とつながること。(売って儲けよう!って方は向いていないです)

とはいえ、お金の動きをリアルに体感できたは大きな収穫でした!✨
世の中の本屋さん、すごい!

何事もやってみるって大事だな~~

本棚ツアーでREADAN DEAT店主・清政さんのところを突撃☺

本棚を通じて関係を紡ぐ

mina booksへの参加を通して、一番の学び。

【本棚を通したお客さんとの関係の紡ぎ方】

  • どう本と人のあいだに架け橋をかけられるか。

  • 本にどうやって興味をもってもらうか。

  • 本をきっかけに、人と人がつながっていくか。

結論から言うと、

私には、物言わぬ本棚を通じて、お客さんと関係を紡ぐのは難しかった!

「(本棚に並ぶ本は)読んでない本も多いよ」
「お客さんが求める本を取り扱っていく」
「出店先の場(イベント趣旨など)に合わせて本棚を入れ替える」

本屋さんにお話を聞いたり、店づくりについての本を読む中で、よく目にする言葉でした。

私は最初、mina booksに私の好みの本を並べていたんですが…

売れない!

本棚を自己表現の場と捉えた場合は(自己)満足の棚だったけど、お客さんに本が届く喜びを感じるには、お客さんに本棚を合わせていく必要がありました。売れないとなにも始まらないけんね。

あ、お店番をして、本とお客さんの間に会話を生み出すと、本は売れやすいです!やっぱり会話・思い出と一緒に買いたくなりますもんね。

ただ、私の場合は、夏に妊娠がわかって体調の波が起きてしまったのと、ワークショップの企画運営との両立が難しくて、お店番にあまり立てなかったのです。気づきと反省。

本がただの置かれている物になるんじゃなくて、
本に人の温度を加えるひと手間、大事です。
(この点、みつばち文庫さんの本棚やお客さんを喜ばせる工夫の多様さが素敵すぎます♡)

「売る」という行為になると、お客さんありき。
「貸す」という行為も、他の相手がいるわけだから同じことだけど…

比べると「売る」方がお金が絡むので、リアルな選択・よりクリアなお客さんの気持ちが目の前で見られるから、ずっと面白いなと思います。

物言わぬ本棚を通じた関係性構築は、初分野で難しかった。
でも、私らしさとminagartenのお客さん層の共通点を見出して、本と本棚で表現する挑戦はやってよかったです!めちゃ考えた。
が、しかし、面白く楽しかったな~☺

「お客さんのために本棚を育てる」とはどういうことか、少しだけわかったような気になっています。
世の中の本屋さん、すごいです!(2回目)

本の世界での私の役割


妊娠して、身体がだるくて眠くてどうしようもない日が増えました。
頭がしゃんと動く限られた時間でなにをするか、限られたエネルギーの中でなにをするか、優先順位をかなり考えた1年だったと思います。

そしたら、「対話の場でお客さんと関係を紡いでいきたい!」っていう気持ちが自分の胸の奥で主張していたんです。

本が売れる(他の人の手に渡る)ときが、私の喜びのピークじゃない。
本を読んで嬉しい発見をしてもらうときが、私の喜びのピーク。

人に勧めたい本は、私の大好きな個人書店さんから買ってもらう方が、
私は嬉しいんだよな~笑

本を囲んだ対話が大好き。
やっぱり、私はファシリテーター。

場をひらいて読書体験を楽しんでもらう役割が向いている。
本が売れた先の時間を豊かにする役割を担っていきたい。

自分のやりがいをはっきりと自覚できました。
これって、すごく大きなこと。有難い収穫です。

大好きな本の祭典!

《mina book festival》2022年2月~

minagartenでの本の世界がぐぐっと広がったのは、2022年2月のmina book festivalに初めて運営側で参加させてもらったことがきっかけです。

窓ひらいた!って感じでした笑

当時、勇気をもって、「私も何かやらせてほしいです」と、
単なるお客さんではなく、運営提供側に回ってみたのが大きかったな~

私も過去2回、モヤモヤさんのための選書や本棚ツアーなどをお試し開催をさせてもらいました。

準備は大変だったけれど、出店者さんたちと親しくなれたのが本当に財産。

mina books棚主メンバーさんや店長さんたちとお話しやすくなりました!
3年前の私からは想像できないことなんです笑

《本を通じて、人と繋がり、人生が動き出す》
まさに体感できた。嬉しい!
そんな機会と場を作ってくださって、ありがたい!

1回目の mina book festivalの様子は noteにまとめているので、よければご覧くださいね☺

約2年半。
minagrtenと本と私の思い出を書いてきました。

こんなに楽しい思い出があって、
こんなに学び多き経験をさせてもらって、
気軽にメッセージを送れる人(店長さんや個人事業主さん、お客さん)が増えて、感謝の気持ちでいっぱいです。

本を売るのではなく、ファシリテーターとして、
本のある対話の場から人の繋がりを育む役割を、
私は担っていきたい。

生命の跳躍と飛翔のイメージをもちながら。

「いい顔して暮らす」人がひとりでも増えるよう、
セルフケアのために本を活かす(使う)文化をつくる、
という野望を胸に、精一杯努力していきたい。

自分の道を照らす明かりを、
minagartenを通じてつながった皆さんが
私にくれました。

来年は初めての子育てが始まるし(きっとドタバタ)、
生活拠点は尾道・活動拠点はオンラインになるけれど、
これからも変わらず、minagartenに恩返ししていきたいな。
イベントには、ぜひまた出店したいです!

皆様、ぜひ素敵なminagartenに足を運んでみてくださいね♡
mina booksも、棚主さんの推し本が紹介されているパネルも追加されて、素敵にリニューアルしています✨
進化はつづく。

そして、一歩踏み出して、提供(活動)する側に回るのもとてもオススメです!一歩踏み出すの迷うなっていう方は、相談のるのでぜひメッセージくださいね。

最後まで読んでよんでくださって、ありがとうございましたー!!

サンジョルディの日 festival 集合写真

私たちの世界は
美しく、楽しく、美味しい😋💗

本のある日常は
面白く、楽しく、最高!📚✨

みんなでいい顔して暮らそう🌈


thank you so much♡

📚mina books メンバーさん

大人のteatime
@mizuiroinc
Grandeひろしま
@grandehiroshima
nice nonsense books(ナイスナンセンスブックス)
@nicenonsensebooks
本と自由
@hontojiyuu
みつばち文庫
@mitsubachi_bunko
READAN DEAT
@readan_deat
読まない本屋さん(つながりびと はるさん)
@haru33_0626

📚運営サポートメンバーさん

本と本屋と人の“あいだ”をつくる
あいだプロジェクト
@aida.project

ブックキュレーター 今田順氏
@junimajun


▽concept いい顔して暮らす


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