何を伝えるか?絵本一人出版社の代表の方のトークイベントに参加して。
先日、素敵な絵本を数多く取り扱っておられるbooks&gallery 羅秀夢(福山市)で開催されたトークイベントに参加してきました!
お話してくださったのは、
イマジネイション・プラス出版の代表・乙部雅志さん。
一人出版で続けられている代表の方の熱いお話に感銘を受けました。
2018年2月に設立後、今月末に60冊目を出版されるそう!
「やらなきゃだめだと思った」
「これはやるしかない、と」
「一人出版だから自分さえ決めればできる」
《仮放免》がもつ社会問題に危機感を抱いてつくった絵本に
ついて語られていたときの言葉です。
仮放免とは、入国者収容所や地方入国管理局の収容場への収容を一時的に解除する制度。数年前に名古屋入管でスリランカ女性が死亡したショッキングな事件はまだ記憶に新しいです。
難民の問題。
日本ではあまりニュースで取り上げられない問題。
トークイベントでは、日本の難民認定率が1%程など、難民制度に関してまだまだ知らない社会の現実を教えてもらいました。
10cmの厚みにもなる申請書類をほぼ読みもせずに、難民としての認定なしの判断がくだされる現実があるとも。ショックでした。
絵本では、難民認定されずに在留資格を失い《仮放免》になっている
高校生の手紙がお話のもとになっています。
60冊目の絵本『私は十五歳』です。
イマジネイション・プラスの絵本は、その他の本はどれもひらがなで書かれていますが、この本で初めて漢字を使われたんだそう。
それは、日本にいるこの仮放免の外国の高校生は、しっかり漢字で手紙をかけることを示したかったからだそうです。
自国に帰れば、命の危険にさらされるかもしれない。
日本語も話せて漢字もかけて、日本で暮らせる力は十分ある。
それなのになぜ難民認定がでず、強制送還の可能性もでてくる状況なのか。
《仮放免》を知る入口となれば、と願いがこめられた1冊です。
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自分の仕事を通して、何を伝えたいか。
子どもたちに、大人たちに、世の中に。
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同じ職業の人はたくさんいるわけで、
そのなかで自分は何をやりたいか。
やるべきと思うか。
乙部さんのお話を聞いて、
真摯に考え直したくなりました。
なにに自分のアンテナが反応するか、
社会への感度📡を高めたくなりました。
私が課題意識をもっているのは、
メンタルヘルスの問題。
休職・休学、不登校、引きこもり、自殺。
社会問題の背景や心の闇とうまく付き合う取り組みに、
アンテナ張って、私ができる方法で身を投じていきたいな。
60冊目の絵本の『私は十五歳』の制作秘話も
たくさんお話してくださいました!
どれだけの手間と話し合いと、情熱がかけられているか。
作り手のお話を聞くと、
1冊の本がより尊く愛しく感じます。
イマジネイション・プラスさんが大事にされているのは、
「おもいやり」「やさしさ」。
会場に並んだ60冊の絵本、
どれもがこの2つを育める絵本でした。
メッセージの芯が、すっと温かく届いてくる。
絵本はかわいいけど、
出版のお仕事としてかっこいいな!と感銘を受けていました✨
羅秀夢・池田さん、
イマジネイション・プラスの乙部さん、
貴重な機会をいただき、ありがとうございました!!
\information/
イマジネイション・プラスの絵本展
場所:books&gallery 羅秀夢(福山市)
9月12日まで、60冊の絵本の表紙が壁にずらりと展示!
絵本も手に取ってみてもらえます☺
📣行かれる際は、店主・池田さんにご連絡ください。
(外出することもあるからとのことです)
\我が家のイマジネイション・プラスの絵本/
📗『すごいぜ ほんのちからって!』
ストーリーの温かさ・主人公のにゃんこの素直なキャラクターが大好き
📗『トゥクパをたべよう』
全盲の男の子が主人公。みんなでスープを作ってたべるよ
📗『ビンキーはねをひろげて』購入予定
難病・表皮水泡症の娘をもつお母さんが描いた絵本。ちょうちょの物語
📗『きみがうまれたひ』購入予定
ペンギンの絵がかわいくて。甥っ子くん(10か月)のママにプレゼント。
それでは、また!
いい顔して暮らそう☺