仕えるリーダーの姿勢
最近、企業のCHROの方と話す機会があり、DEI推進について伺うなかでこのキーワードが出てきたので調べましたが、リーダーのあり方を考える上で重要な概念ですね。
まずChatGPTに聞いてみると、
次に、どのような組織に必要とされているか聞いてみましたが、
とのことで、両利きの経営を行う大手企業には特に重要ですね。
アメリカの大企業でマネジメント教育を担当され、1977年にこの本を出版したロバート・K・グリーンリーフ氏によると、長年の研究と実践が明らかにしたのは「導く」と「奉仕する」は両立するということです。
いかにもリーダーらしく振る舞うとフォロワーの信頼を失いやすく、サーバントとして尽くす方がかえって慕われ、持続するリーダーとなるそうです。
そして、サーバント・リーダーシップを身につけるためには、自分自身に下記の3つを問いかけることから始めるとよいといいます。
・私は相手の話に耳を傾けているか?
・相手を理解したいという態度をとっているか?
・どうしたら最良の奉仕ができるだろうか?
さらに、組織の中にサーバント・リーダーシップを増やす方法についても紹介されており、まず前提として、重要な変革プロセスは権力とは無縁の人から生まれることが多く、問題に対して解決策を見つけることにやりがいを感じる人材を育てることが必要である、と著者はいいます。
そして、献身的で人を豊かにするサーバント・リーダーをどう見分けるかですが、
「その人の周りの人は、成長しているか?」
という点で判断するとよいそうです。
(私も自分の成長に気を取られ、周りの人の成長への意識が足りない時が多々あり、反省しました…)
そして、サーバント・リーダーシップの大事な要素として「脆弱性」をあげ、自ら進んで脆弱な人間にならないとリーダーシップは発揮できない、といいます。
たとえば、複雑な問題をリーダーが単純化するとチームメンバーは一見わかりやすいですが、個々のメンバーが問題の複雑さと向き合い、解決策を考える機会を奪ってしまいます。
「これからこの会社はどうなるのか?」という問いに対し、「その答えはありません」と応じると、リーダーは頼りない印象で弱い立場に置かれますが、個々のメンバーが答えを探す必要性を提供できます。
課題の複雑さに時間をかけて取り組める環境をつくり、人々の成長に関わるカルチャーを醸成することが、サーバント・リーダーシップを組織内に行き渡らせていくためのカギとなるのですね。