
「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」の元ネタ解説
それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?

インターネットやSNSで見かけるこんなフレーズやコマを見変えたことはありますか? この言葉の元ネタは、野中英次によるギャグ漫画『魁!!クロマティ高校』に登場する一コマです。
まじかよ
— ねとらぼエンタメ (@itm_nlabenta) October 5, 2018
それはひょっとしてギャグで言ってるのか!? “最凶のバカ漫画”『魁!クロマティ高校』が12年ぶりに復活!https://t.co/jEfRCmghXI pic.twitter.com/QF0DMa4yeW
『魁!!クロマティ高校』とは?
『魁!!クロマティ高校』(さきがけ クロマティこうこう)は、野中英次によるギャグ漫画で、2000年から2006年にかけて『週刊少年マガジン』で連載されました。単行本は全17巻です。
悪名高い不良高校「クロマティ高校」に誤って入学してしまった優等生・神山高志が、個性的すぎるクラスメイトたちと繰り広げるシュールな日常を描いた作品です。
不良が集まる学校でありながら、明らかにロボットの「メカ沢新一」や、言葉を話さない「ゴリラ」、さらにどう見ても某ロックバンドのメンバーにしか見えない「フレディ」など、ツッコミどころ満載のキャラクターが登場することで知られています。

本作はその独特の脱力系ギャグが評価され、アニメ化や実写映画化もされました。
「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」の元ネタ
このセリフが登場するのは、第18話「ブレード・ランナーズ・ハイ」のエピソードです。
前話で登場した謎のロボット・メカ沢新一。

クラスメイトの一人が壊れたCDプレイヤーを持ってきて、メカ沢新一に「直せないか?」と尋ねるシーンから始まります。外見がどう見ても機械であるメカ沢に、誰もが「機械に詳しい」と思い込んでいるのですが、実はメカ沢は機械オンチ。

メカ沢は「機械に頼りすぎると心が通わなくなり、人間は機械に支配されてしまう」と語り、デジタル化された世界への危機感を熱弁します。
それを聞いた主人公・神山と、クラスメイトの林田が心の中でツッコみます。
そのセリフが「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」でした。

シュールすぎる状況と絶妙なツッコミが合わさり、このシーンは読者の間で強く印象に残るものとなりました。
ネットミームとしての広がり
このセリフは、ネット上で「明らかにおかしな発言や矛盾した主張に対してツッコむ際」に広く使われるようになりました。
例えば、
明らかに負けているのに強気なことをと言う人に対して
明らかに料理が下手なのに「俺、料理得意なんだよね」と言う人に対して
明らかに嘘をついているのに「本当だよ」と主張する人に対して
このような場面で、「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」とツッコミを入れる形で使われます。
また、AA(アスキーアート)としても広まり、ネット掲示板などでよく使われるフレーズとなりました。

「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」まとめ
「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」は、『魁!!クロマティ高校』のシュールな世界観を象徴する名ツッコミの一つです。
作品自体が多くのギャグやパロディを含んでいるため、ネットミームとしての親和性が高く、今でもSNSや掲示板で使用されています。
シュールなギャグが好きな方は、ぜひ『魁!!クロマティ高校』を読んでみてはいかがでしょうか?