見出し画像

【雨天決行ガラパゴス】

「ガラパゴス諸島に行きたい。チャールズ・ダーウィンになりたい。」

本論は以上である。
最近読んだ書籍『記者式文章術』によると、本論で最も伝えたい情報を初めに持ってくる、逆三角形なる構成にするのが良いらしい。

結論ファースト、就活と同じだ。逆三角形、ビスケット・オリバかて。宿禰に負けてかませになったのは悲しかった。

それはさておき、本noteの主題はここ最近より強くわきあがるガラパゴスへの宿望である。

かねて昔から、図鑑や写真集が好きだった。幼稚園小学一二年生のころから図鑑を読み漁っていた記憶があるし、動物園や博物館も大好きであった。

最近気づいたのだが、私の読書好きは幼少期の図鑑好きに由来するらしい。小説や漫画そのものに興味がないのも納得である。読書に学びを求める傾向もこれで大まか説明がつく。

話を戻して、そんな私が幼少期最も熱中して読み漁っていたのが、

  • チャールズ・ダーウィン『種の起源』

  • ジャン・アンリ・ファーブル『ファーブル昆虫記』

  • 星野道夫『悠久の時を旅する』

あと『はだしのゲン』。作品序盤のエビの捕えるシーンが、ずっと心に残ってる。

上記のうち星野道夫の『悠久の時を旅する』に喚起されしアラスカへの憧れについては、約一年前の旅で叶えることができた。『ファーブル昆虫記』については海外の虫にも興味はあるものの、まあ昆虫博物館にでも行ってフンコロガシでも見ればいいだろう。

そう。ひとまず残るはダーウィンが歩んだガラパゴス諸島しかないのだ。いくらインドアを自称する私であっても、内なる好奇心には抗えない。「進化論」でたびたび槍玉に挙げられるダーウィンフィンチや世界で唯一海に潜る固有種・ガラパゴスウミイグアナ、バカでかい喉袋を持つアメリカグンカンドリなど、興味は尽きない。

1:オオガラパゴスフィンチ 2:ガラパゴスフィンチ 
3:コダーウィンフィンチ 4:ムシクイフィンチ
(かわいい)
苔を食べるウミイグアナ(かわいい)
瞳がチャーミングなアメリカグンカンドリ

⚪︎謎コラム
一般的に「進化論」の大発見として語られることの多いダーウィンフィンチだが、当のダーウィンはフィンチをあまり重要視していなかったそうだ。というのも、ダーウィンの探索範囲が南米海岸全体を網羅するものではなかったため、同一種であるという認識があまりなかったらしい。当時のダーウィン一行が他種鳥であると認識するほどの生態変化を遂げたフィンチやガラパゴスの環境は、やっぱり面白い。

ジョナサン・ワイナー『フィンチの嘴―ガラパゴスで起きている種の変貌』

上記で紹介したのはガラパゴスに生息する魅力的な生き物たちのほんの一部であり、ぜひ皆々様も興味を持ったら一度調べてみてほしい。きっと、君もガラパゴスの虜になるだろう。

さあ冒険しようといったところ、ガラパゴス旅へのボトルネックは費用と語学力だ。現状と課題について分析したい。

まず一つ目の費用について。これについては、偉大なる先達がブログを残してくれていたため、こちらを参照されたしといったところだ。

こちらのブログによると、「滞在日数×50USD~」との記載がある。このブログは2019年当時であるため最新に照らし合わせた情報収集が必要となってくるが、昨今の世界情勢や円安を鑑みると、推して知るべしといったところだろう。状況は以前厳しい。

滞在日数についても、最低でも現地に1週間、願望としては2週間はいたいというのが現在のお気持ちである。こちらを上記の計算式に代入すると、

14日間×50USD=700USD
700USD×150円(ドル円レート)=10万円強となる。(たぶん)

ここから飛行機代や食事代、その他諸々込みでアラスカ同様30万は覚悟しておきたい所存である。現在の貯金額と照らし合わせても、卒業旅行等の展望含めあと50万ほどは貯める必要がある。が、稀代の節制家である私としては、伝家の宝刀ひきこもり不要な人間関係の断ち切りにより難なく凌ぐことができるだろう。

次に語学力だ。こちらは非常に致命的で、アラスカ旅行の際も某甲殻類の名を冠する非常に優秀なる友人がいなければ完全に詰んでいた。そもそも日本語でも人と話すのにHPを使うのに、第二・第三言語で円滑なコミュニケーションを取れというのが無茶な話だと思う。はず。

某出版社の一次においても、「君は語学は勉強中って感じかな?」とサラッと釘を打たれてしまった。怖くて震えた。⚪︎ー⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎流のマインドで「コッカラッス‼︎」っていったら通ってた。何でだよ。

就活に際しても、入社後に語学力が求められるのは自明なわけなのだから、ここらの旅でこの世の全てを得ておきたい。富・名声・力。
海外出張には900点以上が求められるらしく、現在地の差は茫漠たるばかりである。

ガラパゴスへの願望から自身の身の上について急転直下の運びではあるが、改めて海外を舞台に働きたいのかについても、見つめ直さめばならない。
自分の家の玄関すら定刻通りに跨げない男が、世界を股にかけることなどできるのだろうか。以下、反語。

総合商社は私をおもちゃとして雇って、ガラパゴスか南極あたりの辺境にぶち込んでほしい。そもそも怖くて受けていないが。

ともかく、就活が終わろうが就活がオワろうが、学生の時間のある間にガラパゴス諸島に行きたい。確固たる意志を持って。

雨ニモ負ケズ。fluニモ負ケズ。

参考文献


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?