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部分練習のコツ
僕は2023年11月現在、結束バンドの 星座になれたら のベース完全コピーを目指して絶賛練習中です。なかなか難しいですけどその分少しずつ上達して行くことがとても楽しいです。
この歳になっても夢中になれることがある、って、とても幸せなことだと思います。感謝、感謝、ですね。
こんにちは。アラカン・ベーシストのブギーのび作です。
さて、無料マガジン 星座になりたい! では星座になれたら のベース完全コピーのためのポイント解説をしていますが、今回は曲の練習全般にわたるお話を少ししたいと思います。
部分練習やってますか?
ベースに限らず、コピーでもオリジナルでも、何か曲を演奏しようと思った時、皆さんはどんな風に練習しますか?
「全部アドリブで弾くのでコード進行を覚えるだけ」と言う場合は当てはまらないですが、その曲を成立させるためにある程度決まったフレーズを弾かなければいけない場合は、何かしらフレーズを覚えるという作業が入って来ると思います。
で、(コード進行だけじゃなくてフレーズも含めて)曲を覚える時、僕が効果的だな、と思うのはセクション単位で切り分けて部分練習を繰り返すことです。大抵皆さん無意識にそうやって練習してると思うのですが、たまにひたすら頭から弾きまくる人もいるかもしれません(昔の僕がそうでした…汗)。どうでしょう?
これだと、バンド練習の時に「ここだけ合わせよう」とセクションを指定されると上手く入れない、とか、前半は何度も練習して上手く弾けるようになるけど、後半になるとうろ覚えでミスを連発する、とか、ムラのある演奏になりがちです。
まずは、面倒でも部分練習を繰り返すと、覚えやすいし上達も速いですよ、という、部分練習のおススメでした。(知ってたらごめんなさい…)
部分練習を通して演奏の精度を上げる方法
さて、そんな効果的な部分練習ですが、漫然とやっていると、ある程度曲を覚えられるようにはなっても、演奏の精度はあまり上がらないかもしれませんね。
そこで、今回の記事では部分練習を通して演奏の精度を上げるために僕がおすすめするポイントを解説させて頂きます。
結論を言ってしまうと、ズバリ、ポイントは以下の4つです。
リズムを確実に理解する
ライブを意識して運指を決める
メトロノームを使い倒す
カウントを出す
これらを意識して部分練習をすると、通し練習に入るころには演奏の精度がかなり上がっていると思います。
では、以下で順番に見て行きましょう。
リズムを確実に理解する
せっかくなので例として 星座になれたら のイントロを取り上げます。
ベースだけだとこんな感じです。
このイントロの練習をはじめるにあたって、皆さんはどんなふうにアプローチされるでしょうか?
左手は何弦何フレットを押さえるのか(つまり音程)が、まず気になるところじゃないかと思うのですが、それだけ理解したら後は何となく曲を聴いて合わせる、って方も結構いるのではないでしょうか?
でも…
それって、メチャクチャもったいない練習方法です!!
これ、別にベースに限らない話なんですけど、正確なリズムが分かっていない状態での練習って、半分ぐらいしか練習の効果が得られないと思います。
音程はもちろん大切ですが、リズムをしっかり確認しましょう。
例えばこのイントロの最初の1小節を楽譜にするとこんな感じです。
EX-0
![](https://assets.st-note.com/img/1701323485621-8DwtwxQZxg.jpg)
このフレーズのリズムだけを1拍ずつ手拍子しながら歌ってみて(タンタラ、ンタッタ、タッタ、ウンタン、みたいな感じで)、それからベースを弾き始めると、リズムを確認しないで始める場合の数倍、上達が速くなります。
楽譜が読めない方も、最小の刻み(この場合は16分音符)の何番目で音が始まって、どれだけ伸ばして、どこで音を切るのか、だけは、手元に書き出してみると良いと思います。
楽譜が無い場合でも、自分が聴き取ったベースラインのリズムを歌ってみることは必須です。
残念ですが、歌えないのにきちんと弾ける、ということはまずありませんので…。
テンポを落として始めるのが吉
この段階では、リズムが分かっていないのに分かったような気になるのを防止するためにも、なるべく遅いテンポからスタートするのが良いです。
僕はいつも半分のテンポから練習を始めています。
リズムに馴染めない時は1拍ずつ区切って
拍の頭に休符がある場合(EX-0で言うと2拍目と4拍目)は、リズムの把握が難しくなりがちかと思います。通して弾くとメトロノームと拍が合わなくなってしまうような場合には、1拍ずつ区切って繰り返す練習をすると複雑なリズムでも馴染みやすくなります。
例えばこんな感じの練習が良いかもしれません。
ライブを意識して運指を決める
「別にライブでやるつもり無いし…」と言う方も、ちょっと待って!
ライブっていろいろ気が散ることがあって演奏だけに集中できないことが多いと思うんです。なので、ライブでも大丈夫と思える運指(左手も右手も)、って一番楽で合理的な動きなはずなんです。
まずは適当に弾いてみるので良いのですが、「なんか弾きにくい」とか「音がきれいに鳴らない」と言うポイントがあったら、部分練習の段階で運指を見直しておくと上達が速くなります。
例えば、さっきの EX-0 では、僕は左手はこんな風に弾いています。
EX-0-2
![](https://assets.st-note.com/img/1701332595492-8NEwDTD1sw.jpg)
キモは2拍目最後の16分音符(D音 3弦5フレット)を中指で押さえるところです。
3拍目オモテとの間が短く、ここでポジション移動をしたくないので、余裕がある2拍目の内にその準備をしています。
これで3拍目オモテのDbが楽に発音できるようになります。
次の1音まで弾く
細かいことですが、僕はいつも部分練習の時、次のセクションの最初の1音まで弾くようにしています。
昔は僕もそれをやらずにいて、部分練習から曲を通す練習に移行する時にセクションをつなぐための別な練習が必要になる、ということがよくありました。最悪なのは、つなぎ部分の運指を変えなければならなくなることです。せっかく部分練習で演奏精度を上げていても、またやり直しになってしまいます。
そんなムダを避けるためにも、部分練習の時から次の1音まで弾くようにしておくと、無意識にセクション間のつなぎの準備が進み、上達が加速します。
メトロノームを使い倒す
練習の時、メトロノームを全く使わない方、少ないとは思いますが、もしそういう方がいらっしゃったら、時々はメトロノームを使いましょう。
原曲聞きながらじゃないと弾けない場合は、曲を覚えられていないわけですので、メトロノームと練習することで曲の暗記を加速できます。
メトロノームがあるとグルーヴが出せない気がする場合は、自分のリズムがヨレているということなので、メトロノームと練習することでグルーヴが強化されます。
まあ、使わないで困ることはあっても使って困ることはまずありませんので、ぜひメトロノーム時々でいいので使いましょう。
その上で、ですが、拍を刻むだけが使い方ではありません。
今回の例では、最小の刻みをしっかり意識することが僕にとって一番の課題だったので、基本的には16分音符でメトロノームを鳴らしながら練習しました。
でも、メトロノームって自転車の補助輪みたいなものなので、ある程度リズムが安定してきたら拍のオモテ以外のところに鳴らしたり、音数を減らしたり、と、いろいろ変えて行くとよりリズムが安定すると思います。
自転車でも、バランスが取れるようになったら補助輪を外した方が安定するようなイメージです。
8分ウラにメトロノームを鳴らした例
2拍4拍にメトロノームを鳴らした例
言うのはカンタンですが、僕も正直十分には練習できていません(汗)
まだまだ道半ばです…。
カウントを出す
これ、どうでしょう?
ご意見は分かれるところかもしれません。
カウントなんか出さなくても、常に全身でグルーヴを感じてるので、いつでもバッチリと言う方には必要ないのかもしれませんが、僕自身にとっては、カウントを出すようにした方がちゃんとメトロノームを聴くことができるようになるし、グルーヴする気がします。
逆に言うと、カウントを出さずに演奏を始める癖がついていると、自分の中でグルーヴを感じていないのに弾き始めたり、きちんと他のパートを聴かなくなったり、しがちじゃないかと感じています。
練習の時から、弾き始める前にカウントを出す癖をつけておくと、本番でめちゃくちゃ緊張していても、自然に落ち着けるし、周りの音も良く聴けるようになる気がします。
緊張しすぎて本番で失敗しがち、と言う方は、部分練習の時からカウント出すことを、よかったら試してみて下さい。
僕はこれでかなり改善した気がしています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
部分練習のコツ、というか、部分練習を通して演奏の精度を上げる方法、について、僕の感じていることを書かせて頂きました。もう一度まとめるとポイントは以下の4つです。
リズムを確実に理解する
ライブを意識して運指を決める
メトロノームを使い倒す
カウントを出す
よかったら試してみて下さい。
ちゃぶだい返し
最後の最後で、今まで言ったこと全部ひっくり返すようで、申し訳ありませんが、今回はあくまでちょっとでも効果を上げるには、と言う観点でのお話でした。
本当のところは、こんなつまらないことに気を取られて、自分の好きな曲を楽しんで弾けなくなってしまったら本末転倒です。
みんな忙しいです。僕も思い通りの練習時間なんて取れません。
小難しく考えずに、原曲に合わせて楽しく弾くだけで全然OKです。
音楽を、ベース演奏を、楽しみましょうね。
ではでは。
最後まで読んでくれてありがとうございます。何か1つでも参考になったなら嬉しいです。
もしよかったらコメント書いて行ってくださいね。
必ず返信します!!