JLH'S MOTEL
そろそろ夕暮れ時。
カーラジオからは、グレイトフルデッド。
ジェリーの歌声が気持ちいい。
しばらく、デッドを聴きながら、黄昏のHW61を楽しむ。
「腹へったなぁ〜」と俺。
隣で運転してるライト・ウォーターズが言った。
「飯の前に宿だぜ!」
それは言えている。
もうすぐクラークスデイルだ。
そこで、宿を探すとしよう。
曲は、デッドから、ミシシッピーならではのブルースへと変わりはじめる。
イェー!John Lee Hookerだぜ。
そういや、ジョン・リーは、クラークスデイルの生まれだったか。
物書きのウォーターズは、長編の仕事が終わると、決まって俺に電話してきて、
「なぁ、どっか行こうぜ!」
と誘ってくるんだ。
仕事部屋で長いことヒッキーしてるから、旅に出たくなるらしんだ。
今回は、ミシシッピーへの旅だ。
ボロボロの車でシカゴから、HW61で南下してきたわけさ。
HW61を降りてクラークスデイルの街へ入って行く。
ほどなく、モーテルの看板が眼に飛び込んでくる。
JLH'S MOTEL !!!
え?ジョン・リー・フッカー?の?
迷わず入り、今夜の宿は、こことする。
フロントでキーをもらい、部屋の前に車を止める。
一服して、飯を食いにいく。
モーテルの敷地内にレストランがある。
歩くの面倒だから、そこにはいることに。
レストランとは、名ばかり小さなダイナーだったよ。
でも店員のおねーちゃんは、びっくりするほどの別嬪さんなんだよ。
かなりのダイナマイトでHOOTERSかと思ったぜ!
気を良くしたウォーターズと俺は、ビールと
おねーちゃんオススメの馬鹿でかいHOOKER'S ステーキを注文する。
このデカさは、イナた過ぎるぜ。
クラークスデイルの街はすでに真っ暗だ。
ビール数杯とダイナマイトなステーキで、もう落ちる寸前だ。
部屋に戻り、なんとかシャワーを浴びて、ラジオを聴きながらベットに入る。
イナタいブルースが遠ざかっていき、いつしか深い眠りにつくのであった。
※注意)
JLH'S MOTELは、私の妄想であって実在しません。
あったら嬉しいけど。。