見出し画像

【ある生活】骨折のある生活

人生初、骨折をやらかしました(画像はイメージであり、自身のものではありません)。
レントゲン画像を見ながら医者が「しっかりハッキリ折れてるねえ」と、左脇の奥側、肋骨に鉛筆で描いたような細い線が1本、スッと横断していました。幸い骨がズレているわけでもなく、砕けているわけでもなかったので「2週間くらいで治るよ」と言われたのは、不幸中の幸いだったのかもしれません。

※この記事では個人的な主義主張を自由気ままに書いています。建設的な異論反論は歓迎します。対象のメリットや効能、あるいはデメリットについて書くとき、その裏付けや詳細な根拠までは書いていないかもしれません。ネット上にはそれこそ専門的な情報が溢れていますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

その1週間後、経過を観察するため再度レントゲンを撮ったところ、折れていた肋骨は2本で、しかもいい感じに2本ともズレている画像が鮮明に撮れていました(前回のときは痛くてギャアギャア騒ぎながらだったので、まっとうな角度から撮れてなかったみたい)。よって全治2週間の見込みも、「全治1ヶ月」へと延長となってしまいました。(^^;;;;

折れてみて分かる肋骨の大切さ

よく「病気になってみないと健康のありがたさは分からない」と言いますが、骨もしかり、今回は肋骨がいかに身体の中で重要な役割をしているのかを思い知っています。

折れたのは左脇奥のやや上側なのですが、左腕を腰より上に持ち上げようとすると、痛くて持ち上げられません。連携して動いているんですね。右腕は全然平気です。

そして肺を使う運動(?)、くしゃみ、せき、しゃっくりなどでは激痛が走りますし、あくびやうがいでも痛いです。特にくしゃみは破壊的で、不意にくしゃみが出そうになると、口を塞ごうとして両手を持ち上げてしまうので「左腕に連動する痛み+くしゃみの激痛」というクリティカルコンボを喰らいます。泣きたくなります。

歩くスピードも通常の半分から75%くらいまでゆっくりになりました。身体の揺れが大きいとやはり痛いんですね。通勤時間帯の人の流れには乗れなくなってしまいました。。。

立ったり座ったり、姿勢を変えようとするときにも痛みが走ります。いちいち「うっ!」とか「あっ!」とか小さなうめき声をあげながら動作し、しかも時間がかかるので「いきなりジジィになった気分」です。いちど姿勢が決まってしまえば痛みはないので、その点は助かってますね。

今のところいちばんキツイのは「仰向けで寝られないこと」。左脇を下にして寝ることもできません。つまり寝るときは常に右脇を下にしていないとダメなんですね。もちろん寝返りを打つこともできません。もともと自分は寝ているときにあまり寝返りを打たないタイプなのですが、それでも「姿勢を変えられない」という意識を抱えながらでは安眠できず、結果寝不足になります。

肋骨骨折対策

前述の通り、骨折としては比較的キレイに折れているので、医者からは「2週間くらいで治るよ(これは後に1ヶ月に延長となりましたが)」と言われました(とはいえすでに十分若くない年齢ですので、回復力には自信ありませんけどね)。

ちなみに肋骨は、折れてもそのまま自然治癒を待つしかないそうです。ギブスとか無理ですもんね。看護師からは「2、3日すると今の痛みはウソのようになくなるから」と励ましの言葉をいただいたのですが、「(まぁその期間だけ耐えられればいいなら、まだ気持ちもラクかな)」なんて思うようにしました。骨折したのが木曜日だったので、うまく週末を使って痛みが軽減されるなら、仕事への支障も軽減されるかなぁとね(結果として週明けには痛みはやや減ったくらいで、1週間してやっと「ウソのように」のレベルまで軽減した感じです。やはり年なんですね)。。。

痛みのある箇所にロキソニンの湿布を貼り、Tシャツを着た上から「バストバンド」というゴム付きの帯でもってきつく巻きます。病院では息を吐いたタイミングで看護師がゴムを引っ張ってくれましたけど、家に帰ったらこれを自分でやらなければなりません。右腕は思うように動かせるけど、左手を動かすのは痛いので、果たしてうまくいくかどうか。。。

処方箋を受け取り、薬局へ行って処方されたのは、やはり痛み止めのロキソニン(湿布と飲み薬)でした。痛風のときにもロキソニンをもらっているので、お世話になる確率の高い薬ですね。

バストバンド

「ゴム付きの太い帯」といったところでしょうか。肋骨のまわりをきつく締めてギブス代わりにしている感じです。たしかにこれを巻いていると固定されて落ち着くので、特に歩くときなどはだいぶ痛みが和らいでいる気がします。また、胸部をガッチリ締めるので、呼吸は腹式になります。男性はさほど苦労せず腹式呼吸できるそうですが、女性だとつらいのかな?

で、これ付けてても外見上の変化はないので、周囲からは「肋骨折れてる人」だとは分かりません。この状況はメリットでもデメリットでもあるんですよね。痛みがまったくないわけではないので歩くスピードは必然と遅くなります。つまり都会の人の流れには乗れません。これが自分的にも、たぶんまわりの人的にもちょっとストレスになりがちです。「なんだこいつノロいな」って思ったり思われたり。堂々としてりゃあいいんですけどね(^^;;;;

ただしこれ、ずっと装着したままでいるというのは、特に夏場は厳しいですね。体質にもよるのでしょうけど、とにかく私の場合はアセモがひどくて。通勤時には装着しますけど、事務所に着いたり、帰宅したりしたあとはもうすぐに外してしまいます。

労災

今回私は朝の通勤途中にやらかしてしまったので、会社と相談しつつ「労災扱い」ということで受診しました。病院でそのことを告げると、受付の方が書類を作ってくれるとのことでした。ただし書類ができ、手続きが完了するまで(どれくらいの期間かは聞けなかったなぁ)は、保健の効かない自費で支払いをしなければならないそうです。つまり保健であれば3割自己負担のところが、全額負担、つまり約3倍になるわけで、短い期間とはいえ、不意の出来事で出費がかさむのは、精神的に来るものがあります。(^^;;;;

一方薬局では、「別途会社から『様式16-3』の書類をもらってきてほしい」と言われました。ここらへん、病院と薬局で自動的に連携してほしいとか思うのですけど、どうにかならないものですかねえ(その後、会社に伝えると、後日渡してくれるとのことでした)。

会社に手配を頼むと、数日で「様式16-3」の完成された書類をいただけました。病院用と薬局用の2枚です(この書類の様式というのは、労災の原因となった事象[業務か通勤か]や、書類の提出先[労災指定か否か]によって違うみたいですね)。初診を受けてからちょうど1週間後に病院に行き、これを提出したら、その場で前回立て替えた金額を返金していただけました。以降は自己負担なしで診察を受けられるとなると、なんとなく精神的負担が軽減された気分ですw

3週間後

3度目のレントゲンを撮りました。先週はハッキリと折れていて(しかも2本!w)断面すら分かるような画像だったのですが、今回は(撮影した角度による違いもあるのですが)その2箇所ともつながっていて、むしろ折れた部分が若干膨らんでいました。

先生の説明で、これは「仮骨」といって、骨は真ん中(芯の部分)からつながるのではなく、周囲の部分からつながっていくのだそうで、やがて元の状態に戻っていくとのこと。自分の身体のことですけど、回復力のすごさというか、生命の神秘の片鱗を見たような気がしますw

まあでも、まだ痛みは残っており、いまだに仰向けでは寝られないですね。通勤時など歩くときには、胸部をバストバンドで締め付けておくとラクです。事務所について座り仕事メインになると、逆にきつい(&アセモがかゆいw)ので外してしまいますけど。ロキソニンも湿布も錠剤も1日1回のペースでよくなってきました。

いちおう来週で「全治1ヶ月」の満了になりますけど、レントゲン画像がどうなっているか、楽しみだったりします。そんでもって、労災扱いなので負担額無料というのも、やっぱり気がラクですね。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?