研修中に電話「もしもし」連発、敬語知らずのポンコツ新入社員として波乱のスタート【#僕のSofmap時代 Vol.3】
今回は新入社員研修のお話です。実は和歌山県の学生時代のアルバイト経験は豊富な方でした。中二の新聞配達から始まって、中三で讃岐うどん屋さん(たしか時給480円だったかな。安いけど賄い食べれるし料理覚えられるから気に入ってました。)、土建屋の力仕事に、縫製工場、ガソリンスタンド、テキヤの金魚すくい、柿の葉寿司、農協のトラック積み込みとかとか。短期の手伝いが多かったかな。
自分の仕事っぷりには自信あり、だった。
仕事を覚えるのは比較的早い方で、割となんでも器用に、つまり基本のコツをサッとつかんでスグに応用が出来ちゃう感じの子でした。自分で言うのもなんですが、いわゆる仕事が出来ないポンコツでは無かったんです。そう、、このSofmapの新入社員研修を受けるまでは…。(ざわざわ)
入社翌日からSofmap新入社員研修がスタート
この頃の新入社員研修は、1日ごとに1つのお店・フロアで1つのテーマ(習得スキルの課題)があって、その課題をクリアすればそのフロアの責任者(店長、フロア長)からハンコがもらえて、クリアすれば翌日は次のフロアに進めます。ゲームみたいな感じでした。
さっそく研修初日は、3号店ファミコンのお店でした。ここでの研修クリア課題は、「声出し」です。商売の基本「いらっしゃいませ!」「ありがとうございます!」を店の出入り口で大声で元気よく言えれば合格でした。このあたりはどちらかと言うと得意なのでもちろん一発クリアです。
研修2日目、2号店Mac Collectionです。当時はまだ知る人ぞ知るコンピューター、AppleのMacintoshパソコンの専門店です。僕もこの日初めてMacを知りました。とにかくMacがすごかったのと、この店のスタッフ全員がクセが強すぎたのと、、負けずに店長が一番クセが強かった(笑)ので、研修テーマとか何だったかは忘れちゃいました笑
研修3日目から、1号店ビルになって、1階から順番に1日ずつ研修課題をクリアして2階3階…と上層階に上がっていきます。もう気分はブルースリーの死亡遊戯な感じです。たしか1階はサプライ・パソコンソフトの売場で、ここではレジ打ちとダスキンモップで棚に並んだ商品のホコリ取りだったかな。新品のハンディモップを渡され、「商品についたホコリを取って、このモップが黒くなるまでやるんや」と言われて(よし、黒くする、黒くする!)商品以外に陳列什器まで徹底的に掃除したせいか、ホンマに真っ黒になったのを覚えています。
最後に7階事務所で電話当番・・・ここで事件が勃発!?
1号店は1階、2階(新品98パソコン)、3階(ワープロ)、4階(中古)、5階(買取)と順調に進み、6階(物流倉庫)は研修なし、最終日は7階事務所で”電話当番”となりました。
「大井くん、電話が鳴ったら取って、要件聞いて、つないでね。」
この、なんやこんなん誰でも簡単に出来るやん、なハズが、ここで大きな落とし穴・・・。
電話がプルプルプルと鳴って、言われた通りに受話器を取って、
「もしもし、もしもし。」
この瞬間になんかもう事務所にいる人たち全員が自分の方を向いて「はぁ?」って怖い顔になったの覚えてます・・。後で説明してもらってようやくわかるんですが、この時はビジネス電話が本当に初体験だったんですね。
▼社外からの電話(外線)
「お電話ありがとうございます。ソフマップの大井でございます。」←正解はこれ。
▼社内からの電話(内線)
「おつかれさまです。(部署名)の大井です。」←正解。
実家(黒電話)でも電話を取るのは家族の誰かで、ほとんど電話自体あまり使わないで生きてきて、「電話=もしもし」だったんですよ。この”もしもし”が反射的に何度も出てしまい、なかなか抜けなかったんです・・。また緊張してパニクってたのか、外線に「もし、いや、お、おつかれさまです、、」内線に「もし、、あ、お電話ありがとうございます、、」とかとか滅茶苦茶に・・・。
しかも!敬語&ビジネス用語もぜんぜん知らない!
電話1つ出るだけなのに、超ドタバタしてる上に、さらに!(とどめの一撃)まったくと言っていいほど敬語も何もかも知らないんです。(単なる正真正銘の田舎者のアホであることがバレた!)
取引先さん「鈴木部長さん、いらっしゃいますか?」
大井「鈴木部長さんは、いらっしゃいません。」←マジでこんなん言うてた(汗)今思えば社員採用なんかしたら絶対にあかんレベル(汗)
正解「鈴木はあいにく席を外しております。」←当時まったく知らなかった。社内呼び捨てルールとか、ビジネス用語の言い回しとか、名前とか要件の聞き方とか、もう全部が全部知らないこと、初体験だらけ・・。ここまでポンコツは教える側も想定していなかったと思います。なので、、、
Sofmap初の電話3日間研修!(特別居残り訓練)
新入社員はそれまで全員、電話研修は最終日の1日だけで誰しもが一発合格でしたが、電話ポンコツ大井くんは特別に3日間の研修(初でした)となりました。周りの諸先輩方からは相当キレられてたと思います。(当時は大変ご迷惑おかけしました。)結果的にもう覚えるしか方法が無かったので、必死で覚えました。そして、2日目、3日目には、なるほどビジネス電話ってこうやってしゃべるものなのね、とだいたいのコツは習得できました。大袈裟ではなく、逆上がりできない小学生が先生に手伝ってもらって努力して逆上がり出来るようになったみたいな。笑
っとまあ、今は偉そうに会社の創業社長(年商70億円/従業員数180名)で、元Sofmap役員の僕が、1991年1月、30年前の18才(高卒)でSofmapに社員の中途採用で入社した直後は、こんなにも超ポンコツだったって話です(大汗)「もしもし、もしもし」「鈴木部長さんはいらっしゃいません。」とか、ある意味伝説です笑(※マジで当時は本当に本当にご迷惑をおかけしました。すみませんホントにホント。ぺこり)
次回のVol.4は、約2週間の新入社員研修(僕はみんなより2日間多くガチ研修したけど)が終わって配属された部署の話です。
フォローやスキをしてもらえたり、拡散してもらえたりすると、けっこう喜んじゃって調子に乗っちゃって筆の進みも良くなると思うので、ぜひよろしくお願いします。
うーーーん、
過去を振り返りつつも、目の前、未来がもっと面白いワクワク人生であるように。
ガンバろうっと。