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ワンダーエッグ・プライオリティ【感想まとめ】
2021年1月~3月(https://twitter.com/i/events/1349577825917964290)
1話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 1話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) January 13, 2021
うわぁ…凄い奴が来た
不登校少女と不思議な卵
息呑む耽美な作画、無数の謎、悪夢の様で、夢幻の様で、それでいて力強い物語
難解ではあるが不快ではなく、分からぬから知りたくなる
"見て見ぬふり"を描く本作を、"見て見ぬふり"は出来ぬと確信する初回#ワンエグ pic.twitter.com/RRkbYmNXSp
2話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 2話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) January 20, 2021
体罰、いじめ…描かれる題は重い
けれど、自身の殻を守る様に、同時に相手の殻も傷付けぬ様に、繊細に、不器用に、それでも他者と関わらんとする少女達を不思議と愛おしく感じてしまった
息苦しさ、逞しさ、儚さ…多くを内包する物語に魅了されてしまう#ワンエグ pic.twitter.com/HtRnL7eeWB
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) January 20, 2021
妹の為と言うねいる、友の為と南を守るアイ、撮影を頼む小糸さえ、それは自分の為(利己的)に見えてしまった
でも、己の殻の脆さや守り方を知らぬ者が、他者の殻を尊重する事も出来ぬだろうとも思う
体罰教師も利己的だが、他者の殻を踏みにじる奴と少女達の違いは其処かな…とつらつら考えた pic.twitter.com/EDnMAi2DSt
3話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 3話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) January 27, 2021
3人目の少女…ファンを"財布"と呼ぶJr.アイドル
誰かを救う事を単純な"善行"と美化せぬ苦さがイイ
其処には愛情と背中合わせの怒りもあり、自身への後悔がある
整理のつかぬ感情の息苦しさと、痛快なまでの戦闘作画
その不均衡な作劇に惹き込まれて行く#ワンエグ pic.twitter.com/a70q8F2ZPa
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) January 27, 2021
ズイズイと人の領域に踏み込んで来るリカの様なタイプは確かに居て、苦手だ…
けれど、美醜を相対化し、片や言葉では"絶対"と断言する不安定さで彼女の虚勢と虚飾を示して少女の素(裸のナイフ)を炙り出す手際に感嘆してしまう
その波及でアイの小糸への愛憎までを描く…無駄のなさも見事 pic.twitter.com/7wq6VN1iDI
4話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 4話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) February 3, 2021
桃恵の寂しげな表情に、誰かを救おうとする行為は、呪いにも見えて仕方ない
そんな苦さの一方、同じ目的(呪い)を持つ四人に芽生える連帯には、不思議と心地良さも
揃った主要人物と絶妙な引き(同姓)と内面に深入るドラマと…本格始動の予感に昂って行く#ワンエグ pic.twitter.com/6vSvzOcECL
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) February 3, 2021
アイと桃恵の戦闘、男脳と女脳、生と死、弛緩と緊張…多くの要素を対比、カットバックさせる手法が印象的
シリアスさと隣合わせにありながら、テンポ良く魅せてしまう軽やかさは上記演出の賜物(美麗な作画は最早言及する迄もなく)か?
苦味あるドラマの傍ら、一貫してエンタメである事も見事 pic.twitter.com/92HoAIeU79
5話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 5話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) February 9, 2021
少女達の交流
打解ける中で芽生える疑問
自死とその命を救う行為
其処に責任はあるか?
戦う理由を自問させつつ、思春期の反撥を利用されて卵を買い続ける少女達
自由で不自由、素直で頑な、脆くて堅固…蛹から蝶へ変わる季節の寄る辺なさの表現が見事#ワンエグ pic.twitter.com/W6SgYIN9kO
#ワンダーエッグ・プライオリティ #ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) February 9, 2021
沢木先生とは?小糸の死の理由は?ねいるが戦う理由は?
会話劇で考察や真相を語りつつ、並行して描かれる交流
ジェンガ、撮影時に自然に肩に回す腕等々、端々から個性(狡さ、大胆さ、遠慮なさ、気遣いetc.)を浮かび上がらせるスマートさに感服してしまった pic.twitter.com/a1IG6F57oN
6話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 6話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) February 16, 2021
最優先される卵を護る事
娘の不登校や心情より優先される母と先生の関係
物語が少女達に利他を強いる中、アイの先生への利己的感情が浮かび上がる構図にゾクゾクする
野島作品らしい生々しく縺れる相関図に、面白さと共に怖さも急増
次が待ち切れない…#ワンエグ pic.twitter.com/q3fdoJYAyz
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) February 16, 2021
その感情は思慕?最後の心境の変化は?
分からぬ点は多いが、そこに亡き小糸が関わること
母と先生の関係が絡むこと
更には、先生を信じてイイのか確証が持てぬこと…
この相関図のエグさ、簡単に均衡が崩れそうな脆さにゾワッとする
幻想的な戦闘との対比で一層生生しさの増すドラマが秀逸 pic.twitter.com/CGYA0vRZY2
7話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 7話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) February 23, 2021
人は脆く複雑
全てを委ねれば楽だが、愛憎を抱えながら身を寄せ合う…そんな生の苦しみも悪くないと語る様な今回
死者を救う為の奮闘を描く物語にあって、生の側で必死に藻掻く少女達の今を、悩みながら歩む生を肯定する優しさを感じた
今回も実に濃密#ワンエグ pic.twitter.com/ISef7rtbV4
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) February 23, 2021
人の縁は救済にも呪いにもなる…
その両面を感じさせるep.
ましてやその縁が"肉親"という濃いモノであれば尚の事
母を憎み、母を嫌い、けれども…
その複雑なリカの心情を、容易に手放す事の出来ぬ母と娘の繋がりを、"お助けアイテム/亀"で描く上手さに唸らされてしまいました pic.twitter.com/SVKe4rS1zG
8話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 8話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 2, 2021
総集編
行間を読む楽しみが多い本作を、総集編をやって言葉で語るのは少し無粋な気も...
他方、ここでも先生の存在感よ
料理で卵は時として"つなぎ"に...
エッグも少女達を繋ぐ鍵か?
けれど先生はアイと小糸、娘と母の繋ぎを乱す異物に見えるが...さて?#ワンエグ pic.twitter.com/m7ZE43y9n6
9話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 9話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 9, 2021
眠る少女
死とは?友とは?肉体とは?etc.
実存主義的問いの数々に容易に解は見出せない
でも、惑い哀しみながら少女は選択する
悩む姿に正答のない人生を、歩みを停めない逞しさに若き美徳を其々感じる
今話に"少女"という季節の儚さ、強さを見た気がした#ワンエグ pic.twitter.com/yJl27alTEj
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 9, 2021
一方、アカ達と或る人物(組織?)との繋り、全ては仕組まれた事?
そして"自殺の本当の理由"
物語の設定自体に大きく切込みそうな気配にゾクゾク
其処でもまた少女達は悩み、選択を強いられそうな予感
死に隔てられていないアイ達4人の繋りがどう活きるのか、それも楽しみだ(少しの怖れも…) pic.twitter.com/S6VGCYo3Pt
10話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 10話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 16, 2021
ボーイッシュの下の女子、心は少年の少女、信頼を搾取する汚い大人
表面からは容易に推量れぬ心、真実
その上で語られる先生の愛、桃恵のクリア、復活…
此等を安易に信じてイイの?
真偽を揺さぶる展開が見事
最終盤へ向け加速する物語に目が離せない#ワンエグ pic.twitter.com/iX4U7qT1xu
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 16, 2021
他方、其々の抱える事情と背中合わせに、アカ達の語るゲームの真相よりも、お洒落した髪型や恋バナに興じてしまうある種の軽薄さ、気楽さが、若さの強さや逞しさの様で清々しい😊
その生命力を描く事で、"生と死"が隔てた物語が一層豊かに感じられるのも本作の魅力と改めて痛感する pic.twitter.com/RuAty3KoGn
11話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 11話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 24, 2021
アイに語られる多くの真相
少女を死へ誘うフリル
それは無垢な化け物?
親(アカ/裏アカ)に愛を注がれ、同時に娘(そして"女性")としての期待と願望を投影されたフリル
その意に沿えなくなると同時に、破棄された彼女の痛みに僕は同情/共感してしまった…#ワンエグ pic.twitter.com/FjdBTZJeYC
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 24, 2021
親に"子"として期待を注がれたフリル
その意に背き、"AI"として廃棄されたフリル
長年放置されても死ぬ事すら叶わぬ彼女が欲するものは"エロス(愛)"なのか"タナトス(死)"なのか?
多くの少女に死を植え付けることで、フリルは彼女達の示す答えを欲しているのでは…?そう思えてならなかった pic.twitter.com/t90gkWT8CD
12話
#ワンダーエッグ・プライオリティ 12話
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 30, 2021
人の本心も、物事の真相も、そして己の中にも自死の可能性があった様に、全ての事で正しい答えは解らぬまま、けれどもアイは戦う
死の誘惑と隣合わせの人の生、正解は分からず、時に惑い傷付き…それでも戦い続ける者への応援歌の様な作品であった印象#ワンエグ pic.twitter.com/QbnCAJlQuJ
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 30, 2021
己の判断と解釈を頼りに歩まねばならぬ正解のない人生
抽象的でモヤっとした処は残るが、戦う覚悟のアイを描いた結末に、悩み藻掻きながらも己の道を生きる者への讃歌を感じた
故に僕はこれを美しい結末と思うのだが、特別編が何を描くかを待ってから"総括"を語りたいと思う(そこまで保留…) pic.twitter.com/mq8nvnc8Tf
#ワンエグ
— Boo!💙💛 (@boo_hit) March 30, 2021
今回のモヤっとした結末こそ、"正しさ"の解らぬ人の生そのものであり、この余韻は作品のテーマと合致すると僕は判断しました(故に"美しい"という感想)
なので場合によると"特別編"を蛇足に感じ、評価を改める事になる可能性もありそう…その為の"総括は保留"です🤔https://t.co/Tkms1Sr9KS