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2023年プロ野球日本シリーズ オリックス対阪神 第一戦の山本由伸投手から学んだ事

悔しかっただろう。

日本一のピッチャーと呼ばれ

投手部門の賞を総ナメにし

メジャーからの大型契約も噂される

紛れもない大エース。


そんなエースとの戦いを前に敵将岡田監督は

「山本、山本言うけど怖ないよ。
 今年6敗もしてるんやろ。
 うちの大竹は2敗しかしてないよ。」

などと煽るかのような発言を。



密かに由伸は闘志を燃やして臨んだ試合でまさかの7失点降板。

悔しかっただろう。


でもその後の由伸の行動に感動した。

交代を告げるために監督自ら由伸のいるマウンドに。

これ自体監督がいかに由伸を大切にしているか伺える。

そしてキャッチャーの若月が何やら由伸に声をかけたが由伸は黙ってそれを制止していた。

これは想像だが、若月は自分の配給ミスもあったごめん。的な由伸をかばうような言葉をかけようとしたのではないか。

それを制止し、すべての責任を自分で負う覚悟の由伸の心が伝わったのは私だけでは無いのでは?

そして交代の山田投手にマウンドを譲った由伸は、普段とかわらず堂々とベンチに戻る姿は逆にいつもよりかっこよく見えた。

ヨモすればコテンパンに打たれたピッチャーが悔しさを制御できずに帽子を叩きつけたり、グローブをベンチに叩きつけたり、ロッカールームに駆け込むで当たり散らす選手も居たりする。


しかし由伸は堂々とベンチに戻り、幼なじみでもある頓宮選手の出迎えを受けたあと、しっかりベンチからその後の試合から目を背けることなくグラウンドに目を向け、仲間を応援し、チェンジになるとベンチ前に出て戻ってくる選手をタッチして迎え入れる姿は美しさすら醸し出していた。


その日の由伸選手から倍以上歳の離れたおっさんである私は心から素晴らしい気付きと学びを授けられた。


辛いとき、悔しいとき、逃げ出したいときにも、この日の由伸の悔しさに比べたら俺なんか全然大したこと無い。

いつも通り平常心で自分を貫き通せるように心を強く生きていこうと思えた日となった。

ありがとう、日本一のピッチャーであり本当に心が美しくて強い、人間性も日本一の大投手山本由伸選手。

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