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1週間「ニセモノ」をやってわかったこと

6月30日に「ニセハモリチャレンジ」と称する三文ものまねによるハモリショート動画を初めて作成してYouTubeに投稿し、1週間「ニセハモリチャレンジ」に関する動画を毎日投稿したので、1週間で考えたことなどを書きます。


■ハモリチャレンジとは?

YouTubeのShort動画や、TikTok等で、楽曲の一部(サビが多い印象)のハモリパートを歌って、視聴者にメインパートを歌うことでハモったメロディを楽しんでもらう動画や、その動画を使って歌うこと。ハモリパートにつられずに歌うという点で普通の歌唱より難易度が高く、またできた時の達成感や一人では作れないハーモニーも魅力となっています。(個人の感想です)
 
(参考)ハモリチャレンジでおなじみ、ToWin Factory堤千代司さん
    堤さんのチャンネルはこちら


■ニセハモリチャレンジを始めた経緯

上記の堤さんのチャンネルで投稿されているハモリチャレンジを純粋に楽しんでいて、また堤さんのチャンネル内の企画「ボーカル診断」を通じて、ハモリチャレンジの動画を投稿するようになったりするうちに、ハモリチャレンジが作られていない自分の好きな曲でもやってみたくなったというのが一番の理由。つまり、「あったらいいなは作っちゃえ」ということです。もともとピアノ演奏をメインに耳コピをしていたり、勝手にハモリパートを作ったりしていたので、前々から自分でも作ってみたいと考えていました。
 
ものまねに関しては、風貌という点では、ボーカル診断の際に、堤さんに合わせてニット帽とめがね(完全に顔出ししないためサングラス)を身につけていたことを(冗談で)褒めていただいたので継続しているというのにすぎません。もともと多分普通の人よりはものまねも好きだし興味もあり、現段階で純粋なものまねと呼べるレベルにはなっていないと思っています(便宜上ものまねと呼びます)。ただ、形だけでも、ニセハモリチャレンジを投稿する上では名前を「堤ちよ似」という、細かくて伝わらない~だったりショーパブにいそうな名前を付けて、読み方も、堤さんのお名前の「ちよじ」とも読めるし、堤さんの愛称(?)の「ちよにぃ」繋がりで「ちよに」とも読めるような名前を勝手につけています。
 
動画は、1分間という長さと、ハモリチャレンジの特性、伝えるべき情報(「曲や歌詞の紹介」「カウントの後にメインメロディを歌って欲しい旨」)を伝えるとなるとどうしても似通うというのがあります。自分のチャンネルはチャンネル登録者や視聴者の数が多いわけでもなく、視聴者の方はハモリチャレンジを通じた知り合いも多いため、どうせならできるだけ似せて「ニセモノ」としてやった方が面白いのではないかと考えて、自分の持っている機材やスキルの範囲内で、偽物であることを明記したうえでできるだけ似せようとしています。

■ニセハモリチャレンジを投稿する上での懸念とそれに対する考え

一番は、これは「ものまねかパクリか?」、つまり「許容されることかされないことか?」ということだと思います。受け取る側や特に堤さんご本人がどう受け取るかがものをいうのだと思うし、自分の考えが受け取る側に伝わらないと意味がないかもしれませんが、自分では「((スキル不足のせいで)レベルの低い)ものまね」と位置付けているつもりです。
 
理由としては、何よりオリジナルをリスペクトする気持ちがあること。また、パクリと呼ぶにしては耳コピ、歌、伴奏、動画編集、機材のクオリティ等何をとっても遠く及ばず、しかしながらその中でできるだけ、見た人が偽物とわかる「ニセモノ」を作ろうとしていることです(見る人が本物だと錯覚するようなことをするつもりはない)。面白いことを追求したいというのは、何事においても考えていますが、おかしくふざける気持ちはなく、真剣に取り組んでいるつもりです。
 
今回に限らず、ものまねには割とアンチだったり批判がつきものだと思っていて、オリジナルを支持する人たちがものまねを嫌う気持ちを持つのはある種仕方ないことだと思うし理解できます。そのため、あまり視聴されないチャンネルであるとはいえ、他の動画と比べると批判や低評価があると予想していましたが、当初の予想に比べると好意的に受け取ってもらえたことが多かったように思います。ただ、どんなに自分が努力しても、先述したようにオリジナルのレベルに追いつくには程遠いし、いくら自分の動画を褒めてもらったとしても褒めてくれた人にはニセハモリチャレンジなんかじゃなくて堤さんのチャンネルを超強くお勧めするようにしています。
 
自分の良く見るYouTubeチャンネルの中に、「超大手配信者が配信中に答えなかったスパチャに勝手に答える配信」があるので、「オリジナルがまだ答えていないハモリチャレンジを勝手に作る」は許されるかなと考えたり、ネット番組での「ものまね芸人はものまねをしている相手にお金を払うべき/払わなくていい」といったディベートを改めて視聴したり、「そもそもものまね芸人さんが本人に公認や黙認されるシーンって見るけれど、それ以前から勝手にものまねしていることは別にいけないことではないよなぁ…」等、何度も自分の中では考えたうえで、やるからには「責任をもって」やっているつもりです。もちろん堤さんご本人からやめてほしいということであればやめる所存です。
 

■1週間で作成した動画(7月7日時点)

①ニセハモリチャレンジ 赤い糸/コブクロ
②ニセハモリチャレンジ 星影のエール/GReeeeN
③ニセハモリチャレンジ Happy Birthday/back number
④ニセハモリチャレンジやってみた 赤い糸/コブクロ(①を使って自分で歌う)
⑤ニセハモリチャレンジやってみた 星影のエール/GReeeeN(② 〃 )
⑥ニセハモリチャレンジやってみた Happy Birthday/back number(③ 〃 )
⑦ニセハモリチャレンジ 夜明けのブレス/チェッカーズ ※リクエスト曲
⑧ニセハモリチャレンジ 366日/清水翔太


①は前々から一番やってみたいイメージができていたので、決めていましたが、その後継続することは未定だったので、とりあえず3日坊主よりは長い1週間の間だけ、毎日投稿することにしました(堤さんが体調不良でお休みされていたので、大物タレントがコロナにかかってものまね芸人さんが「〇〇、動けます」って言って代わりに活動していたのをイメージしていたのが本当の理由です)
 
自分で作ったニセハモリチャレンジは、ちゃんと自分で歌った動画も出そうと当初から考えていたため、自分のニセハモリチャレンジを使ってメインを歌ったのも撮っています(誰もやる人がいないので自分で責任を持って消化する)。主に動画作成にかかる時間的な問題で、週後半から週末にニセハモリチャレンジを、平日にニセハモリチャレンジやってみたを投稿というふうに結果的になりました。
 
選曲に関しては、「みんなが知っている曲をやって親近感を持ってもらいたい/チャンネル登録者数を増やしたい」みたいな気持ちは全くなく、自分の好きな曲をやっています。一応、なるべく元のチャンネルで扱っているアーティストの扱っていない曲を基本的にはやっています。近々公開を予定している曲で、アーティスト名のリクエストを頂いたので録ったものがあり、その際に「有名どころでお願い」と言われたのに、結局頑固で譲れないのでかなりマイナーだけど自分の好きな曲を録っています。

■やってみてわかったこと

まずは、意外と録るハードルが低かったということです。もちろん、持っている機材にも限りがあるからという理由もありますが、初めて作った赤い糸のニセハモリチャレンジは、頭で思い描いていたものを1回弾いてみて、良さそうだと思ったので2回録って2回目のものをそのまま使っています。ピアノの前にいた時間は15分程度で、動画編集に40分くらい、全部含めても1時間はかからないくらいでした。
 
もちろん、ニセハモリチャレンジを作るのに必要な時間は、その曲の理解度だったり、その曲をどのくらいこれまで聴いてきたか、カラオケでハモったりしてきたか、といった経験によるというのも実感しました。作りながら原曲を聴いて初めて、あ、こんな音使ってたんだ、と気づくこともありました。

ただ、いくら意外と時間がかからないとはいえ、これまで通りの生活の中から、このニセハモリチャレンジ制作の時間を捻出する必要はありました。普段からよく音楽を作業中に聴く方ではあったけれど、ニセハモリチャレンジを作るにあたり、以前より曲選びを意識した他、作ると決めた曲のコード進行、オリジナルのハモリなんかを意識して繰り返し聴くようにして、効率化を図ったというか、いざ音楽に没頭できる時間になってピアノを前にした時にすぐ取りかかれるよう工夫するというように、何気ない時間の音楽の聴き方が変わったのも実感しています。
 
また、目の前に歌詞を置いたりメモを置いたりして撮影することもできるのですが、実際弾きながら歌う上でメモに目をやる余裕はほとんどなく、ほとんど歌詞を覚えた状態の方が楽なので、自然と歌詞も頭に入り、自分の苦手な歌詞読解的なこともするようになったと思います。
 
それから、よく「上ハモの方が難しい」と言われて、高い音の方が耳に残りやすいからそうだろうな、と何となく思っていましたが、実際自分で作ると、ハモリを作るにしても上ハモの方が難しかったです。また、正直他の人のハモリチャレンジに合わせて歌う時にハモリに音程がつられるということはほとんどないのですが、自分の上ハモに合わせて歌う時に初めて自分の上ハモにつられそうになったものもあります。
 
そのほかに感じたこととしては、手前味噌というわけではなく、正直な体感として思うのが「これまでやってきたハモチャレに比べて、自分が作ったハモリの方が歌いやすい」ということです。これは自分が良いハモリを作れているというわけでは決してなく、ハモリを自分で作っている分、ハモリのメロディーを理解しているからだと考えています。つまり、今後別のハモチャレ動画に合わせて歌う時、メインメロディーを覚えることは当然なのですが、もっとハモリパートだけでも聞いたり歌ったりして、自分のものにしてから歌うと変わるのか試してみようと考えています。

■頂いた反応

先述したように、思っていたよりも好意的な反応を頂いたことには驚いています。投稿したショート動画がおそらくすべてショートフィードに載ったこともあり、自分の他の動画や、これまでのほとんどのハモチャレ動画と比較して視聴回数や評価の数も多かったです。
 
特にハモチャレ仲間やリスナーの方はよくコメントをしてくれたり、中にはニセハモリチャレンジ動画を使ってハモチャレ動画を録って投稿してくれた人もいたのはとても嬉しかったです。冒頭でも書いたように、あくまでものまね、偽物としてやっているけれども、恐れ多くも「これはもうぶーちゃんの本物です」って言っていただいたり、「素敵なにせもの」との評を頂いたりしたのも正直素直に嬉しかったし、まだまだ実力不足なところが多々あるから、もっと上手になりたいと思いました。
 
また、曲のリクエストを頂いたのも嬉しかった。私は堤さんのように多忙なわけではないから、自分のさじ加減ですぐにリクエストに応えられるので早速作ったところ、ニセハモリチャレンジの中では公開から6時間で最高視聴回数を更新しました(7月7日時点)。
 
もちろん、本当に極僅かながら批判的なコメントもゼロだったわけではありません。しかし、予想していたような「ものまねをしている」ことに対する批判というよりは、自分の技術不足によるものなので、それこそ堤さんが配信で言われていたような「アンチも評価」「アンチも見てくれてるのでありがたい」「アンチは抱きしめたいまである」というのを思い出したし、ムカつく気持ちには意外となりませんでした。また、正直最大2,3件低評価が毎回つくのですが、ショートフィードに載るまで、つまり偶然動画を見つけた人かチャンネル登録してくれている人が見ている分には毎回高評価100%なんです。まぁつまり、低評価がつく程度に人目に触れているんだなと思いました。

■今後について

これからは「毎日投稿」ということは仕事の都合等もありなかなか難しいと思いますが、堤さんにやめてほしいと言われない限り、自分のペースでニセハモリチャレンジの作成やニセハモリチャレンジやってみた、それから自分でも今は思いついていないようなチャレンジがあればやっていきたいと思っています。やってみて初めて感じることを得たり、周りの人から頂ける反応を得たりしながら試行錯誤するというのを続けられる限り続けていきたいなぁと思っています。なので、リクエストや感想はもちろん、いろんな意見をいただけると嬉しいです。
 
今のところ積極的にチャンネル登録を増やそうとか考えているわけではないので、YouTubeをやる上で定石と言われているような、「配信テーマを絞る」みたいなことをしていないし、先述の選曲のようにウケそうなものを選ぶ、といったことは今後もする予定はなく、自分の作りたいものを作る(全然違うゲーム配信とか某芸人さんの毎日配信のバーターラジオ配信もする)というスタイルだと思いますが、自分の思うようにやっていきたいと思います!
 
 
 
文章が長いでおなじみのぶーがお送りしました。
おしまい!


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Boochan
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