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やっと気づいた男女不平等と、その乗り越え方について

最近、無性にイライラする。

おそらく妊娠中のホルモンバランスの影響なんだろうけど。
特に夫、いや男性全般に、マグマのようにふつふつと煮えたぎった怒りを感じる。

今まで仕事や結婚をする上で、男女不平等だと感じることはあまり無かった。
職場や夫に恵まれたのもあるし、自分でも経済的・精神的に自立したいと思って、これまでの生活に励んできた。

ただ、5月に妊娠してつわりに苦しんだり、これから出産という最大の痛みを経験したり、授乳にともなう様々な苦労を見聞きしたりするうちに、どうも納得できなくなってきた。

子供を持つ時、妊娠から卒乳するまでの約2年間は、圧倒的に女の負担がでかい。
育児や仕事だったら、夫婦で話し合ったり、会社や社会の制度を利用したりして、うまくバランスを取れる。でも子供を身ごもって、出産して、授乳をすることに関しては、どうしたって女にしか出来ない。
生物学上、どうしても女にしかできなくて、男にはできないというのが憎いのだ。

こんな当たり前のことにどうして今まで気が付かなかったんだろう。
フェミニズムや女性の社会進出について今まであまり関心がなかったが、ようやく事の重大さや難しさに気がついた。

ふとお腹に手をやる。私の子は女の子と分かっているから、もしこの子が将来子供を持つと考えた時、この時点ですでに2年分の負担が決まっているのだ。

おそろしい。
おそろしいし、出すものを出すだけだけでいい男という生物に、改めて怒りを感じた。

でも反対に、男として生まれてきたら、絶対にこれらのことは経験できない。例え自分が子供がすごく欲しくて、どんな苦労も受け入れられると感じていても、実際に苦労の大部分を請け負うのはパートナーの女性だ。自分が本当にやりたいことを、相手に負わせるしかない状況にやきもきするかもしれない。

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そんな生物学上の構造のこと言ったってしょうがないじゃん、と思う気持ちもある。
「大変だけどその分、女にしか味わえない、赤ちゃんとの繋がりや感動を味わうことが出来るよ」と子を持つ友達は言っていた。

だからせめて、この2年分の苦労がペイするような考え方がないか、探している。自分の中で、辻褄を合わせて納得できるような、ご褒美や特典がほしい。

例えば、子供をもったら一生働かなくてもいいとか?欲しいものなんでも買ってもらえるとか?気に入らない人には悪態をついていいとか?

母にこの話をしたら、
「カマキリとかいいんじゃない?子供を孕んだ後、雌カマキリが雄カマキリを食べちゃうんじゃないっけ?」と言っていた。

たしかに。
身を捧げるくらいしてもらわないと腹の虫がおさまらないな、と思った。




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