これから「ebay輸出やるぞ!」って人のやる気をぐちゃぐちゃに砕く話その②
こんにちは!ブタコブラNXです。
今回は前回のお話の続きから・・・
まだ読んでないよーって方はこちらからどうぞ!
この記事を読むと
・ebay輸出のざっくりとした全体像
・いいことばかりじゃないんすね
・始めるとこうゆう問題は多分でてくるよ
・禁制品の送り方
・ブタコブラみたいな失敗はしなくて済む
こんな事がわかります!
※どんなビジネスをしたとしてもメリットもデメリットもあるんで、ebayの場合はこうゆう事があるんだな!って程度にとらえていただければ・・・
それでは!
ブタコブラNX、ebay始める
いつだったっけなぁ。
確か2021年の春ごろだった気がする。
ヤフオクの中国輸入転売である程度実績を作ったブタコブラは、次なる収益の柱を作るためにebay輸出を始めました。
最初の壁・リミットアップ
右も左も分からぬまま、モ◯キさんやぬ◯ぬ◯さんなどなど、その道では有名な方々の発信する情報を頼りに見様見真似で始めました。
最初はとにかくリミットアップしなきゃなんで、ヤフオクで売ってるゲームソフトをまとめて買って、0.1ドルオークションでひたすら売りまくってました。
この辺は売れてもたいてい赤字。
もしくはトントンくらい。
それでも順調にリミットを伸ばしていたんです。
ちょうどその頃よく売ってたのがこれ
ORIHIRO 深海鮫エキス(お得用360粒)
ユニクロ 呪術廻戦Tシャツ(五条悟)
日本のアニメも美容系商品も海外の方々から大人気なのですね。
三ヶ月後、リミット1600品・68,000ドル!
三ヶ月くらいでぼちぼちリミットアップできました。
来る日も来る日も、会社のお昼休みにひたすら近くの郵便局で発送。
郵便局員さんとめっちゃ仲良くなりました。
これくらいのリミットになってくると色々と選択肢が増えて来ます。
そこで私は平均単価100~300ドルくらいで、200~300品くらいの出品数でやっていました。
もちろんほぼ無在庫です。
ニッチ市場に参入してぼちぼち売れる
一番最初は「スロットカー」に参入しました。
まぁぼちぼち売れました。
「AFX」や「AURORA」なんかはプレ値化している商品もたくさんあって、結構利益率も高く取れました。
しかし、ここで初めての壁が訪れます。
出品できる商品がない!
正確に言うと、即決価格で販売されている商品はすべて出しつくしてしまったということです。
同じ市場に参入しているライバルが多いほど、検索したときに全く同じ写真の同じ商品が出てきます。(特にメルカリ商品はたくさん)
例えばヤフオクで、オークション形式の商品を出品しようとすると、いくらで落札ができるかわからないので、みんな出品を避ける傾向があります。
なので、ヤフオクで言えば即決価格で出品されているものがリスクがなく、出品しやすいのです。同様にメルカリは価格が決まっているのでこれも出品し易い。
結果、みんなオークション形式の商品を避けて出品をしようとするので、同じ市場に参入しているライバル達と出品する商品がかぶるって現象が起きます。
これは無在庫をやっていれば必ず起こります。
なので、これをチャンスだと思ったブタコブラは、落札相場を見ながら仕入れ価格の予測をして、積極的にオークション中の商品をebayに出品することにしました。
これが間違いだったなぁ。。。(正確に言うとやってる事は良かったんだろうけどやり方を間違えた)
出品したのはまさかのプレミア商品!AFX BMW 320i!
この子ですよこの子
そもそもヴィンテージ商品なので供給自体が少なくて、落札相場を調べようにも販売履歴自体ないなんて事がしばしば。
これくらいで仕入れられるかなぁなんてノリで150ドル位で出品したら、ものの3分で売れた。
売れたときは、「やったー!!」なんて悠長に喜んでいやがるブラコブラ。
仕入れ50,000円と言う悲劇
もうね。私が悪かったです。
今考えると、購入者の方に謝罪をしてキャンセルをすればよかったんだけど、悪い評価つけられるのが嫌で、結局50,000円位出して仕入れました。
結果マイナス30,000円とか。。。
こうなってしまうと、落札相場がある程度あるものじゃないと怖くて出品ができません!
でも相場があるものだけだと出品数が確保できません。
そこでブタコブラはスロットカー市場から撤退します。
次の商品は「◯◯◯」です
ebay輸出界隈で有名な方々がみんな口にしている事
それは
・ライバルが扱わないもの、扱いづらいものをやれ
・市場をずらせ
こう言っています。
これはその通りなのだと思います。
いきなり、ホビーとかカメラとか参入してもそりゃやっぱり勝てないんス。
もうそうゆう市場では古物市場でガンガン有在庫で仕入れてます!みたいなガチの人とかがたくさんいて、もう副業って感じのサイズでそもそもやってないんスよ。
なので、ライバルがそんなに強くなくて、且つ需要と共有のバランスが取れている市場を探す旅に出ます。
あ、ちなみに「◯◯◯」ですなんてもったいぶった書き方をしましたが、次の参入市場は「ナイフ」です。
ちなみに私の市場選定のやり方はこちらです
ebayの素晴らしいところは、ヤフオクやメルカリなんかと違って、出品数や販売数とかがそこそこ見れたり、何ならテラピークみたいなリサーチツールがあるって事。
僕の市場選定の基準は以下の通りでした。
・ニッチなんだけどニッチ過ぎない(三ヶ月の販売数が5,000~30,000件位)
・供給(仕入れ)がたくさんある(ヤフオクとかで検索すると出品が5000とかある)
・ebayで参入する商品(カテゴリー名)を検索した時に、出品に対してのSOLDの割合が4割以上
これが基準でした。
売れるんだけど仕入れができなければ商売にならないし、仕入れができても売れなきゃ意味がない。
なので需要(売れている数)と供給(仕入れ対象の商品数の多さ)のバランスが取れている物、カテゴリーを探すんです。
こんな感じに・・・
「knife」って検索すると、610,000件が販売中です。
※ちなみに配送先はアメリカで設定してます
んでこっちがSOLD
売れてるのが310,000件です。
なので、610,000件出品があって、310,000件が売れてるって事です。
大体、半分位売れてるってとこですね!
更に、中古(USED)のみに絞ると。。。
んでもって売れた商品数がこちら
ってな感じで、200,000件の出品に対して、120,000件位売れているので約
6割売れている事になります。
新品よりも中古品のほうが需要が強いってのがわかりました。
これはとってもいい市場だぞ!って事で参入する事を決意したブタコブラ。
そもそもナイフって海外に送れるん??
そうです。
この問題にまずぶち当たります。
僕が問題にぶち当たるって事は、ナイフいいじゃん!ってなったライバルもこの問題にぶち当たるって事です。
ホイでたぶん多くの人は、ナイフ市場への参入をやめます。
だってなんかあったら嫌だし怖いもの。
でもebay会のドン達の言う「ライバルが扱わない物、扱いづらい物をやれ」って言うのはまさにこの事でしょ!
これはチャンス!!
俄然やる気が出てきたブタコブラは発送ができるのかを調べに調べます。
結論から言うと発送は可能でした。
ただ、ちょいちょい面倒な事がありました。
送れるんだけど、送れない国もあってね。。。
まず調べたのは、日本のナイフの販売者で海外発送をしている通販業者はどんな発送方法で送っているのか?ってところ。
そもそも、日本からナイフをebayで販売しているセラーがいるんだから送れないって事はないでしょう。
そんなこんなで調べて見ると、みんな「EMS」で発送しているって事がわかりました。
ちなみに「Fedex」や「DHL」で送った事もありますが、厳密に言うと本当は各々の会社の規定で発送しちゃだめな商品だったようです。
※詳しくはHPを見てみてください
EMSは国によっては正しく梱包がされているナイフであれば発送が可能なのです。
郵便局のHPにはこのように書かれています。
これよく見るとそもそも「禁制品情報」なんです。
禁制品なんだけど、詳細をみてみると
「刃物及び鋭利な物品は、他の物品を傷つけないように包装されている場合に限り許される」って書いてるんですよ。
※ちなみにこれはフィリピンの禁制品情報です
って事は、ちゃんとシースとかに刃が収まって入れていいって事でしょ!
てなわけで早速ナイフが売れたので発送してみましたところ。。。
無事、税関から返却されてくる商品(泣)
!!!
なんで帰ってきちゃうのよ!だってHPにも「許される」って書いてあったじゃんね!
どうやら各国、アメリカで言えば州毎の管轄になるっぽいんですが、どうやら税関検査のルールが違うみたいです。(って言われました)
ただ、返品されてきちゃった商品のほぼ全部は、理由が「刃渡りがどんなもんだかわからないと駄目よ。」って理由で返品されてきてたんです。
なので、刃渡りの長さがわかるように、商品の隣に定規をおいて撮影した写真を白黒コピーした物をインボイスと一緒に郵便局に提出したら、普通に届くようになりました。
これで発送問題はクリアです!
ちなみに、それまでは発送代行会社さんを使わせて頂いていたんですが、写真撮影をしないと商品が送れないので、お願いしてみたところ発送を断られちゃいました。。。
理由は
・刃物なんで撮影時に怪我するおそれがある
・単純に手間がかかりすぎる
そりゃそうだ。。
ってなわけで発送は自分でやることに。
問題解決!と思った矢先にさらなる悲劇が!
発送問題はクリアしたので、じゃんじゃん出品をして勢いに乗ろうとしたブタコブラでしたが、ここでさらなる悲劇が。。。
相変わらず、1円オークションの商品を出品しまくっていたブタコブラですが、ある日ebayで売れたナイフを仕入れようと入札合戦をしていたのです。
その商品は新品価格(ヴィンテージの新古品で且つ落札時期も最近)でも30,000円程度の落札だったので、対象の商品は中古品だし、流石に30,000円以内で落札できるでしょ!と踏んでいたのですが、それが蓋を開けたらなんと50,000円まで値上がりしてしまったのです。
まぁこんなこともあるか。とあまり気にしてなかったのですが、それからと言うものの、ebayで売れた商品を落札しようとすると、結構な確率でこの現象が起こるようになりました。(予想落札価格よりもかなり価格が高騰してしまう)
特定のユーザーから嫌がらせを受ける
あまりにも頻発するのでなんかおかしいと思い、入札履歴を入念に見てみると、高騰した商品は、すべて特定の2つのヤフオクIDのユーザーと入札合戦をしていたのです。
もうね、これは狙い撃ちされているんです。
最初は出品者が値段を釣り上げているのかな?とも思ったんですが、特定の出品者の時だけこの現象が起こっていたわけではないのです。
同じ事を考えている同業者が、ブタコブラのebayの出品商品を監視していて、商品が売れて、且つその商品がヤフオクでオークション形式で出品されている商品だったら、ebayでの販売価格から計算してギリギリの仕入れ価格まで値段を釣り上げて来るんです。
結果、赤字連発ww
実際、トントンかちょい赤字位になると落札ができてしまうんです。
それが一度ではなく、何度も起きました。
そして、ブタコブラも流石に気が付きました。
素晴らしい手法であるという事に!
その市場からライバルを撤退させるとても合理的な手法だと。
ただブタコブラは同じ事をしようとは思えなかったんです。
って事で、1円オークションの商品がかなり出品しづらくなったこともあり、この市場も撤退を余儀なくされました。
お次はアマチュア無線機で勝負だ!
ナイフ市場を撤退し、色んなカテゴリーをウロウロした結果、アマチュア無線機に全力投球する事になるブタコブラ。
アマチュア無線機の事なんてなんの事だか、何ができるものなのかすらわからない状態です。
頑張って色々と調べて見ると、アマチュア無線機は日本メーカーが世界的なシェアを取っていて、ジャンクだろうがなんだろうが結構な値段で取引をされているではありませんか!
ちなみに
・八重洲無線
・KENWOOD
・ICOM
これがアマチュア無線の三大メーカーです。
アマチュア無線機はebayでは結構有名なカテゴリーなので(参入者が多い)敬遠していたのですが、以外とオークション商品を出品しているユーザーがいなかったので参入してみると、これがまた300ドルや500ドルといった商品がぽこぽこ売れていくんです。
また、市場への商品供給も十分にあります。
こいつはいいぜ!と思い、ヤフオクの商品で価格差の取れそうな商品をすべて出品をしてみました。
そこでまた悲劇が起きます。。。
送料がバチクソ高い!
そうなんです。
送料がバチクソ高いんです。
アメリカに送ろうと思ったら、ちょっと大きめな商品なら20,000円は当たり前!
送料別でやるって方法もあるんですが、そもそも商品の大きさがわからんのです。
なので設定のしようがない。
ただ、ブタコブラそれなりに頑張りました。
各メーカーのHPの取説を見ながら利益商品の製品サイズと梱包サイズ、重量を調べてリスト化をしました。
これで送料問題解決か!と思いきやそんなに甘くないのです。
この時は発送代行会社を使用していたのですが、想定したサイズ通りに発送はしてくれませんでした。
そもそも、Fedexの容積サイズ計算は初心者にはかなり難解です。
一応下記がFedexの容積サイズの計算方法ですが・・・
お、おうwww
まぁわかったわかった!一旦無視しようw
ちなみにFedexは精密機器みたいな物を送る場合は、三辺に8cm以上のクッション性のある梱包をしないと集荷をしてくれないんです。(知らんよそんな事!)
ってなわけで15kgサイズだと思って利益計算していたものが、20kgになるなんて事が何回か起きました。
それでも経験を積めばこの問題は解決できたんです。
ただ次なる悲劇はどうにもならんかった。
ebayで売れた商品がヤフオクでまたまた高騰!!
もうお察しかと思いますが、ebayで売れた商品をヤフオクで仕入れようとしたところ、また利益が出るかギリギリのところまで値上がりをしていくんです。
まさかと思い、入札履歴を見てみると驚愕の光景が。
ナイフの時に入札合戦になったIDと同じIDなんです。
(ヤフオクの入札履歴のIDはランダム文字になっていますが、そのランダム文字と評価数がナイフの時と同じでした。)
ブタコブラは、ナイフ市場から追い出したいライバルがそのような事をしているのだと思ったのですが、違ったのです。
これはあくまでブタコブラを狙い撃ちしていたのです。
まぁ本当のところはわかりませんが、少なくともこのような事が実際に起きていたのです。
もうこれはブタコブラもいよいよお手上げです。
この問題を解決する唯一の方法、それは・・・
はい、そうです。
有在庫でやる事です。
売れてから仕入れをするからこのような事が起こるのです。
なのでしっかりリサーチした商品を有在庫でやれば仮に利益が出なくても、損失が出る可能性はかなりコントロールできるんです。
ただ、それなりの規模でやるには、やはり仕入れ資金や家族の理解(在庫保管や自宅での作業)が必要です。
仕入れ資金は、利益を月30万円位だすのであれば、やはり100万円位必要になりますし、在庫保管については小さな物であれば問題ないですが、無線機は普通に大きい。
そもそも、バツイチでステップファミリーのブタコブラにそんな資金はありませんし、場所もない。
資金があれば仕入れができて、且つ事務所的なところを借りてそこで在庫の保管ができる。(まぁ発送代行会社が対応してくれるっちゃしてくれます。)
ただこの位になってくると副業のサイズをかなり超えてきます。
続行するかどうかで悩んだ挙げ句、ブタコブラはebayからの撤退を決めました。
突き抜ける人はこうゆう問題をもろともしない人
たぶんそうなんだと思います。
って言って本当にやる人。
そんな人が、ebay会でレジェンドになっている人達なんだと思います。
悔しいけど私にはその度胸?行動力?なのかわかりませんが、なにか決定的なものが欠けていました。
これから始める方へ
できれば私も成功談やリサーチ方法などの記事を書きたかったですが、結果大した実績も出すことができずに撤退をしてしまいました。。。
こういったとっても恥ずかしい失敗談を公開したのは
これからebay輸出を始める方が、同じような失敗をしなくても済むようになれば、私のやった失敗も多少意味があったかな?と思えるからです。
少しでも参考になればブタコブラも浮かばれます。
それではごきげんよう!