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相続は攻めろ!


相続とは、親が亡くなって発生するもので、
その時が来るまで待つのが基本だと思っていないだろうか。

不動産に限ることになるかもしれないが、
相続される物件は相続を受け取る者が、現所有者が存命のうちに
積極的に攻めるほうがいい結果につながる、という仮設を持っている。
全てコレに当てはまるわけではなく、
相続したら億劫だけど、相続するよね〜、とネガティブなものほど、
攻めあるのみ!なんじゃないかと思う。

『攻め』とはなにをもって攻めやねん!

とお思いだろう。
『死ぬ前にちゃんとしといてよ!』
も、攻めの内だろう、しかし甘い!
本当にちゃんとしてくれるかどうかは分からない。
亡くなってから、
「やけん、あの時、言うたやんか」
となってもあとの祭りだ。

では、どうするんがええん?

不動産はどれも世界に一つのオンリーワンなので、
全てに適した対策はないのだが、
やれることはあるはずという持論だ!

まずは、知ること

  1. どんな不動産を親が持っているのか

  2. その不動産が親の名義になっているのか

  3. 相続を受ける人の確認

上記が大切だと思う。

1.どんな不動産を親が持っているのか
というのは、
住んでいる家やその周辺の土地だと、子供にとっても馴染み深く、
且つ、わかりやすい!
しかし、
『隣の県に山林がある』
『バブルに買った行ったこともないところに土地がある』
なんていう話も意外と珍しくない!

『彼を知り己を知れば、百戦あやうからず』

と孔子の言葉にある。
余談だが、紀元前からの人の兵法が、
いまだに活用されているというのは、驚きである。

とまあ、相手も自分も知らないとね、とチャラく言うとそんなとこ。
実家があって、まだ親が住んでいる家だけを持っている、という
堅実な親御さんだった場合、トラブルが少ないので、
父の日、母の日、相続が判明した日に親に感謝の意を表明してほしい。

ただ、山とか知らない場所の土地とか、
おもた〜いのが見つかった場合は、親と協力して道筋を早めに立てておこう!

2.その不動産が親の名義になっているのか
については、
『そら、ふつうそうやろ!』
とお思いだろうが、
意外と、祖父の名義のままだったり、さらに曽祖父なんてこもある。
また、親の家だと思っていたら、土地は借地だったとか。
掘り下げると結構出てくるもんや。

一番多いのは父が亡くなり、母が住む実家で、名義が父のままというもの。
ただ、これは、比較的楽なことが多い。母とその子供たちが相続人になるので、
だいたい問題ない。親とか兄弟間の確執がなければ・・・。

祖父の名義はちょっとめんどい。曽祖父はもっとめんどい。
ほうっておけばおくほど、相続人が増える。
相続人が増えるほど、関係性が希薄になる。
そして、認知症、腹違いの子などがいると、めっちゃ大変。
早めに止めとこ!

借地もしんどい。
建物を解体して、借地の解約ができて、土地が返せたら万歳!
って思っといたほうがいい!

3.相続を受ける人の確認
『そらオレらだけやろ!』
となるが、予期せぬ相続人が現れることが稀にある!
そして、モメる!
親が生きているうちにしっかり確認!これ鉄則!

どんな予期せぬ人がいるかって?
愛人、隠し子のようなドラマみたいな展開で、遺言があったり。
離婚経験があると、子供がいなかったかの確認もある。
まあ、お金を当てにしておらず、不動産もらってくれるんやったら、ええわ、
と思うならそのままで。にしても、知っておくこと!

あとは、さっきに2に通じるが、祖父や曽祖父名義になっていると
相続の権利者が20人!なんてこともある!ほんとにある!
もっと多いのもある!
その場合、絶対相続放棄する!と決めておけたりすれば、気持ちも楽である。

以前の記事で、架空の家族(サザエさん的な)で困る例を挙げているので、
そちらも参考に!
記事の後半にあります〜。

という風にとりあえず
『親が死んだらあの家どうなるんやろ?』を知っておくと
対策も取りやすいし、存命のうちに色々と動ける!

30代、40代の内に自分が動く

そして、面倒かもしれないが、親に任せっきりにせず、自分で動く。
これが意外と大事だ!
親も面倒がっている可能性もあるし、なんとかするやろ!と、
楽観視していることも多い。

また、『ちゃんとしとくから』の一言にどこまで信憑性があるのか、
どこまで信頼していいのか、を見極めてほしい。
怪しいなと思うなら、とりあえず確認!
1だけでも確認!

ちゃんとしてくれてたはずが、不動産に対しての知識がなく、
兄が土地、弟が建物を相続することになっていて、
悲惨なことになった例もある。

気になったら動きましょう!
相談してください!


北海道新聞みなみ風に寄稿した記事 2022.11


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