一体なんのために
毎月、原発のマイナス記事が紙面を踊る。
やれ、活断層の調査に数年、
やれ、不正だ、資料に誤りだ、
やれ、割高だ、10年は原発不要だ、と。
安全費用はさらに増加も。
もはや、サグラダファミリアより完成しない建築物なのでは?
とさえ、思えてくる。
安全が崩れ、安価が崩れ、と。
これだけ工事しまくって一向に完成しないし、
もんじゅなんか高速増殖炉どころか、使用しないまま、
高速で解体される。
第3の神話、エコも風前の灯なのでは。
国民の血税からたっぷり補助金使って、原発を作り、
廃炉にする費用も電気代に上乗せされ、
その原発を自分たちで解体する会社まで立ち上げる。
見事な錬金術。
これは一体誰のためのもの?
実際は違うのだろうが、側から見たら、仲間割れも。
テロ対策を講じてない原発は強制的にストップがかかる。
2023年までに13基が止まる可能性がある。
このテロ対策は2008年にしたほうがいいということを受けていたにも関わらず、
無視されていたたらしい。
タラレバだが、2011年より前に行われていたら、
福島はもっと被害が少なかったとのこと。
それを受けても、尚、対策をしない。
小説家の東野圭吾は、1995年に『天空の蜂』を書いている。
描写が見事で、映画化もされた。(だいぶ後になってからってとこが、ミソ。)
これは、原発にヘリコプターを墜落させるテロの話。
現在、霞ヶ関に勤めている若杉冽の
『原発ホワイトアウト』『東京ブラックアウト』は、
実に生々しい官僚のやり取りが書かれている。
これもテロの話だ。
もうやめよう。
全て廃止にしようと、ならないのはなぜ?
(なんとなく分かるけど)
アホなのか。
かたやドイツでは、再生エネルギーが44%を達成。
凄まじいな。
ただ、これでも2030年の60%へ黄色信号という。
そして、国民がメルケルの危機感のなさに憤慨しているという。
そもそも100%を目指しているというのだから、
国民の意識レベルからして違いすぎる。
原発をサグラダファミリア化して、
太陽光発電の補助金や買取を見事に減少させている。
どこに向かっているのやら。