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大人達は子供に愛情が無い?

『大人達は子供に愛情が無い?』

これは、生活についてやドメスティックな話ではなく、環境について。

最近、小泉進次郎環境相が、『化石賞』を受賞した。脱炭素に言及しなかった、という内容。その少し前にも日本のメガバンクが石炭火力発電開発事業への融資額がトップ3を総ナメという記事も出た。

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記事はこちら https://world.350.org/ja/press-release/191205/

2020年にはオリンピックも開催されるが、『パリ協定』も本格的に始まる。本当ならオリンピックでこのあたりも打ち出し、エコやそういった世界基準でのトップランナーだと言えると、最高のパフォーマンスだと思う。ただし、全くその目標への対策を聞かない。毎年、同じようにクールビズやウォームビズをやりましょう、のみ。少しずつ温度を厳しくしているのかもしれない。じゃあ、そのうち、タンクトップに短パンで、ダウンジャケットを2枚重ねで仕事したらええんかい。

この手の話にはとんと疎く感じる。自分も含め。

衝撃を受けたのは、地球温暖化対策をなにもしないということは、子供や未来の若者に対して愛情が無い、と捉える、と聞いたこと。

なるほど。めちゃくちゃ腑に落ちる。

今のままでは、2100年には気温が2.6度〜4.8度上昇する。そうすると海面も上がるし、環境難民が1億人以上出るらしい。日本は島国やから関係ないやろ、と思うのも大間違いで、先進国での受け入れは必ず起こる。そもそも4.8度も増えたら、夏場どれだけ暑いんや。そんな不安定な未来を子供や孫、将来に希望を持つ若者に強いるのか、ということだ。

だからって、火力発電を原発にしろという、アホみたいな話では断じてない。

普通は、トップが舵取りをして、ということを期待したいが、化石賞やメガバンクの動き、大企業の静観を見るとそういったことは期待ができない。ここは、個人個人もこれを少しでも考えて行く時期にきているのではないだろうか。

お前は、なにをやってんの?と言われると全くたいしてやっていないが、家に太陽光発電を載せていることと、トイレの暖房便座を切り、便座カバーにした程度だ。

ただ、これが馬鹿にはできないらしい。暖房便座をつけっぱなしておくと、年間200kwhを使っているという。これを5000万世帯が使うと、この電力だけで原子力発電1.6基分の消費電力。ということは、暖房便座から便座カバーに替えると原子力発電が、1.6基分減らせる計算になるということだ。他にも電気ポットを使っているのが、全世帯の6割で、これを電気ケトルに替えるだけで原子力発電1.3基分が減らせる。暖房便座と電気ポットだけで、原子力発電が3基ほど減らせたことになる。資料として原子力発電だったので、化石燃料とは違うが、要するに一般の市民が少し意識するだけで相当な節電も可能ということだ。

「1世帯がなにかしたって、しれてるだろ」

と、言うと思いますが、それをみんなでできちゃったら、すごいことになる。利権やらなんやらで電力問題はすこぶる切れ味が悪い。市民レベルからしっかり変えてやるのも必要ではないか。実際、いくら電気を使っても地方は誰も潤わない。中央に吸い取られて終わりだ。それなら、地域循環する方法も考えていこう。発電も今や色々方法も出てきているし、薪ストーブにして、地方の木材を使うとすると地域内循環になる。バイオマス発電は、補助金欲しさに始めて、外国から材料を買うというアホな施設もあるらしいが、しっかりと林業と連携が取れると分かって始められるならいいのではないか。

とにかくドイツなんかと比べると圧倒的に遅れをとっている。しかも、ドイツは国民が常に関心を持ち、政策が甘いと正すというほど、民度が高い。いきなりそこまでは無理だとしても、将来の子供達に負担を少しでも軽くするのも大人達の『つとめ』なのではないだろうか。国がなにもしなかった、ということだけで本当にいいの?

自分たちのことと少しだけ地域の未来について考えるべき時がきているのではないだろうか。

来年は林業にも積極的に絡んでいこうと思う。


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