peeps連載① 末広町伝建
peepsさんから有難いことにお話を頂き、連載をすることになった。(ずいぶんサボっていて、出したのは1月号だったが。)
ただ、毎月新しく物件を紹介し続けるというのは、相当だなと感じている反面、
そういうキッカケで、マジで埋没しているのも見つけてこようとするのかもしれないし、
今あるものも考え方によっては、面白い物件になる、とまあ、新たな視点を持つことに
なった。はず…。
で、その紹介した物件が、末広町の名店『ラ・コンチャ』の並びにある建物。
当然、金森倉庫からも近く、伝統的建造物群保存地区でもある為、至る所に
伝統的建造物(以後、伝建)がある。
この建物は少し変わっており、伝建候補物件となっている。
候補?とは…。
となると思うが、要は「伝建に指定しませんか?」
と言ったが、一度断られており、伝建にして文化を守りたいけど、
ヤキモキしているということだ。
なので、
「伝建にしたいです!」と言うと、
「はい!喜んで!」と市役所は指定してくれると言うことだ。
伝建にしたら、なにがいいのかというと、
外壁や屋根のメンテナンスをする場合に補助金利用できるというところだ。
その他にも固定資産税の減免があるが、伝建保存地区の物件は、伝建じゃなくても
ある程度、減免されているらしい。最近知ったけど。
じゃあ、デメリットはなんだ!というと、
外観に関しては、原則『復元』となっているので、
普通のサイディングを貼ることやモダンな装いには出来ない。
ましてや解体も出来ないということ。
それを不自由だと感じるのであれば、難しい。
実際には量販のサイディングを貼るより、お金も時間もかかる。
なので、かる~く補助金でいけるんちゃうか。という思いは改める必要がある。
あくまでも『補助』金なので、あり気で進めない方がいい。
なにはともあれ、この建物を気にいるかどうかがポイント。
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peepsでも書いたが、
『建物は、明治42年で函館ならではの1階が和風、2階が洋風の和洋折衷住宅。
ペリーに見せる為に坂の多い函館では2階だけを洋風にしたという都市伝説のあの伝統的な造り。三間間口の外観で奥に長い。内部で特徴的なのは玄関を開けてすぐに6帖の土間が出迎えてくれる。住居兼小商いでも出来そうな感じだ。さらに裏にもう1軒建物があり、そちらも利用可能!賃貸にするもよし、自分の事務所や作業場でもよし、エリア的に民泊でもアリ。それか正面は店舗として使用し、裏に住むというのも。と、思いを馳せ始めると止まらない。この建物は借地上建物になっているが、それも函館らしい。そんなものを全部吹き飛ばせる圧倒的ポテンシャル。『この建物を活かすも殺すも、アナタ次第』。未来に繋げる、継なぐ為にもアイデアと思いと算盤が必要。一緒に考えていきましょう!』
という内容。
細かく見ていくと、玄関の土間。
ここをまず「気に入った!」と思う方が大前提かもしれない。
なんといっても素晴らしい。そして、隣に応接間のような和室。
和室は床が思いっきり落ちてますが…。
まあ、古民家であれば、『あるある』ということで。
土間から上がると和室が3部屋続き間となっている。
そして、その隣に水回りがある。
2階は、道路側に大きな洋室(上げ下げ窓が特徴)があり、
和室の続き間と3部屋の間取りとなっている。
そして、奥の建物も普通の一戸建てくらいの建物となっており、
同敷地で2つの建物というのが『ミソ』。
普通に「1つの建物で家族で住みたい」という人には正直合わない。
店舗やら事務所やらと住居を一緒にしたい、という方や
住居と収益物件を持ちたいという方等、少し概念を変えた不動産の使い方を
考えている人には可能性が無限大!です!
戸建てを普通に持っていて、さらに店舗を借りると
『住宅ローンプラステナント料』が必要。
戸建てと別の場所に収益物件を持つ場合でも、
『管理するのに遠く』なり、近くに置いておくという面においては適してない。
という考え方もできる。
物件情報
売買価格:700万円
借地権利金:867,240円(購入時にかかる費用)
借地料(月額):30,129円
借地権:20年
上記にあるように借地料は約3万円。
自宅はもちろんのこと、これで店舗を借りている、収益物件を持っていると考えた場合、
高いと捉えるのか、安いと捉えるのか、
さあ、みなさんはどちらでしょうか。
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