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珪藻土なみの手に恵みのハンドクリームが染みていく


ロウバイが満開だと思ったら、もう梅がほころんできた。


このところ、手が荒れるようになってきた。
そもそも50年ほどほとんど手が荒れなかった、というのもすごいんじゃないか。肌が強いということもあるが、水仕事を長い時間していなかったためだと思う。掃除も調理も主に休日だけで、平日は時短ですませていたりしたからだけど、オフィスワーカーってそんな感じじゃないですかね。大掃除をすると手が荒れたりはしていたので。

だから、ハンドクリームの需要がほとんどなかった。以前仕事で100名ほどにアンケートをとったとき、ハンドクリームを使っている、使っていない、は五分五分だった。ハンドクリームは海外旅行などちょっとしたお土産にいただくことが多いけど、その需要は人によってゼロか100か、くらいにぱっきり分かれていた。主に若いかたは「いらないもの」と認識し、歳をとると「もらってうれしい」になる。皮膚が薄くなるのか、弱くなるのか。

私も年齢を重ね、仕事を辞めて家事に時間をかけるようになり、順当にハンドクリームが必要になってきたというわけだ。水仕事をするとてきめんにかさつくので、一日に何度もジェルやクリームをすりこんでいる。数年前まではジェルがちょうどよく、クリームはリッチすぎる感じがしたけど、いまはジェルじゃ「ちっとも役に立たねえ!」ともっぱらクリーム。つけたらまたすぐ水仕事があるので、ハンドクリームの減りは早い。

『ロクシタン』のハンドクリームは種類がたくさんあるが、穏やかなバラの香りのものがちょうどいい。調理のときは香りがないほうがいいような気がするので『アトリックス』を使う。『イソップ』のハンドクリームは大量だしリッチな気分、いまは次の間で控えている。バッグの中には『ポール & ジョー』の小さなものをイン。どれももらいものなので、消化したら自分で選んでみよう。種類が多すぎてまた迷うのだろうけど、楽しみのひとつだ。

水仕事の後の手はカッサカサだ。これはひどいと思ったのは、手がかさついてるなと思いつつ、顔のスキンケアをすべく導入美容液をてのひらにプッシュしたとき。ひょいと両手をすり合わせたら、ほとんどてのひらが美容液を吸い取ってしまって、顔にもっていっても伸びない! こんなに吸うんだな、と驚愕しつつの再度のプッシュ。ブースターだからさらに吸収がよかったのかもしれないけど、珪藻土かスポンジレベルだ。肌を乾燥させると化粧品代も増すのだということがわかった。そういえば若いころはほんの少量を肌にのばしてもティッシュオフするくらいだったのになあ、しみじみ。

化粧品の効果というのは、肌が健康なころはあまりわからなかった。わからないままリッチなものや効果の高いものをつかっていたので、実感というよりは満足感を得ていたように思う。理論的にこうしたほうがいいということをやっていたわけだ。肌にトラブルが出てくると、化粧品による効果を感じるようになってがぜん面白くなる。効果を感じながら化粧品を評価できる。そして化粧品では改善できないこともまた実感し、さらに深みに進んでしまうのだが。

トラブルが発生するとそれを解消するために、調査して研究してカラダを張って行動するが、それにちょっとわくわくもする。いやもちろんトラブルの種類や深刻さによるから軽々しくは統括できないけれど、よしやったるで、と腕まくりをする感じもある。せっかちでおっちょこちょいでおせっかい、トラブルメーカーだからこその尻ぬぐい好きなのかもしれない。昔の職場でも、クレーム対応は嫌いじゃなかった。いや、時間がかなりかかるのでそれはしんどいけど、仕事内容としてはアリだった。専門部署ではないのでそんなに回数がなかったということもあるのかもしれないが。
よそ様には失礼に当たるので自粛するが、自分自身の手荒れだったらよっしゃやったるで精神で解決の道を探るのだ! そうさな、まずは家事をしないのがいいかもね。

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