都市計画という存在

こんにちは、うちです。
建築と土木にはそれぞれ都市計画という分野があります。

私は建築で学んだ人間ですので、建築寄りの都市計画のほうが多少は知っていると思います。
でも、建築や土木にかかわる方々でないとあまり生活の中で都市計画の存在を肌で感じることは少ないかもしれません。

ただ、住宅地に急に高層ビルが建たないように法が整備されていたり、古いところで行くと田園調布のように都市を開発するときに、その都市の位置づけだったり、規制だったり、景観への配慮だったりを都市が出来上がる前、出来上がった後でも絶えず、整備している大事な分野です。
あまりに生活に根差しているので存在が認知されていないのかもしれません。

昨今のスマートシティの発展にも都市計画は密接にかかわってきます。
どのような街を構成するのか。その舵を取る存在は欠かせません。

都市計画家という存在

欧米では特に都市計画家として活動している方が多く、
都市計画においても「マスターアーキテクト」方式を採用していて、
計画された都市は多く見られます。

「マスターアーキテクト」は都市や巨大建造物のデザインを、周辺環境との景観的な調和を図りながら統括的に監修する専門家のことです。
目玉となる建築物が新築される際は、その建物を担当する有名建築家がその周辺の街路整備を含めた計画を行った例も多くみられます。

一方、日本では都市計画家という名称はなかなか根付いていない側面がみられます。それは、実際に都市計画を担っているのが行政が主体であることが多かったり、そもそも都市を計画しつつも、都市計画家としては名乗っていなかったりと、根付いていない理由はいくつかあるように思います。
ただ、必要不可欠な職能だと感じており、その地位が上がることを願っています。

温熱と都市計画

私は屋外の温熱環境について学んできていたため、一般に言われる都市計画とは違った勉強をしてきました。

特に有名であるのが、都市気候図と日本語訳される「クリマアトラス」の存在です。ドイツで誕生し、日本でも都市によっては作成されています。
ただ、日本でも行われていることをご存じの方は正直少ないのではないかと思っています。

本当は「クリマアトラス」のことを書きたかったのですが、その前段を書かなくてはと思っていたら、そこそこのボリュームになりましたので、今日はこのあたりで。

また「クリマアトラス」については紹介できたらと思います。

いいなと思ったら応援しよう!