卵巣嚢腫→自然妊娠→稽留流産→自然排出
去年の暮れ。
経過観察中だった卵巣嚢腫が酷くなっているとの事でMRIを撮り卵管にも水腫がある事がわかった。
出来るだけ早く手術をする様にと勧められ 自然妊娠はまず無理だという事を告げられた。
妊娠を急いでいたわけでもなかったし、生理も規則正しく来るし生理痛含めお腹の痛みなども特になかったのですぐに手術という踏ん切りがつかなかった。
何度も自分の胸と腹部(卵巣のあたり)に手を当て瞑想。
自分の身体や心と向き合えば向き合うほど自分の一部を取り除くことに抵抗や拒絶に近いものがあった。
バセドウ病の治療中におこった副作用は死ぬ事以上に辛いことってあるんだと感じてしまった程、生き地獄で細胞レベルで傷ついた。
同じ様に卵巣の治療をする事で起こる副作用もあるだろうし、それを乗り越える精神力がもう私にはないことも明らかだった😔
担当医は意味がないとの事だったけど漢方で暫く様子を見ることにした。
(これは病院処方ではなく保険適用外の生薬。)
他にも生理用品を布ナプキンに変えたり食べ物にも気を遣いヨガの練習も女性ホルモンを整えたり卵巣の経絡を刺激するようなものを取り入れたりと無理ない程度に卵巣ファーストな生活。
漢方を服用して4か月ほど経った頃、試しに妊活もスタートしてみた。
直ぐに自然妊娠した😳
結果8週目で1度は心拍確認できたけど、その後に心拍の確認がとれずお腹の中で亡くなってしまったのだけど。(稽留流産というらしい)
※余談ですが妊娠中の産婦人科検診で(MRI撮った病院とは別の地元の産婦人科)卵管は腫れているが卵巣嚢腫は気にするほどでもなくなっている事がわかった。
妊娠出産で嚢腫が自然治癒する人もまれにいるみたいです。
話は戻り産婦人科で、その後の処置について話しました。
掻爬手術といって手術で胎嚢を出す方法と自然排出を待つ方法 両方の説明を受けてメリット・デメリットもそれぞれ聞いた上で一旦考えることに。
日本は掻爬手術が主流らしく自然排出を待つ事はマイナーであまり情報がない。
(だからこそ記録として残して自然排出を待つ方の微々たる安心につながればいいな)
いつ出てくるかわからないし出てきた後、出血が多くて緊急オペになったりする人もいると聞いたがそこに対しての恐怖はなかった。
なるべく自然や自分たちのチカラに委ねたい。
期限を決めてその日までに排出がなければ掻爬手術と心が決まった。
自分自身が産まれた日を調べると満月だったので次の満月(27日後)まで自然排出されるのを待つことにした。
そして満月5日前の巨大台風前夜お腹が痛くなったり治ったりを繰り返し、だんだん出血の量も多くなってかたまりの様な出血が沢山...これが赤ちゃんなのかな?と。
ナプキンを変えても変えてもすぐに真っ赤になることは色々読み漁って予習していたので普通のナプキンではなく吸水パッドを用意していた。
普通のナプキンとの違いとして吸収パッドはサラサラな液体はすぐ吸収するけどドロっとしたものは残るから返ってそれが胎嚢を確認しやすくてよかった。
出てきたものはジップロックにいれて病院にもってくるように言われていたので毎回確認はするけど
何もかもが初めてで、もちろん胎嚢なんて見たことないので実際かたまりが赤ちゃんなのかは半信半疑。
座ろうと前屈みになった瞬間😳
薄い膜に包まれたたまごのようなものが...
初めてでも一目でこれが赤ちゃんとわかった。
いや、見る前からわかった。
だから確認するのはすごく勇気がいる事だったし見た瞬間ちゃんと産んであげれず申し訳ないって気持ちでいっぱいになった。
産婦人科へ行くともう少し早い段階で1度受診くるべきだったと怒られたけど自然排出で子宮が空っぽになっているから特に処置の必要もなく、出血もおさまっていて問題なく流産が終了したことが告げられました。
胎嚢を先生に渡す時、もうお別れなんだと思うと急にさみしくなった。
情が湧く前にエコー写真も全部処分する予定だったけどとても無理なくらいいつのまにか母になっていた。
まだ心を整理中だけど感情ひとつひとつに向き合っていってます。
漢方を半年試して卵巣嚢腫に変化がなかったら手術にふみきるタイミングかもと思っている中に起きた事。
卵巣嚢腫の事ばかりに囚われていたけど、女性ホルモンを分泌したり妊娠したりと卵巣本来の機能はしている事もわかったし手術を急がなくていいよって赤ちゃんが教えてにきてくれたのかな?と捉えるのは身勝手すぎる解釈かもしれないけど生きるのって様々な力に護ってもらってるんだなぁと実感した悲しいけど神秘的で大切な体験でした。