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時差との戦い ニューヨーク編(エコノミークラス2) No7
前回はウォーターサービスのご紹介をしました。
このサービスの合間合間にリクエストされる物・・
カップヌードルです。
長ーい飛行時間ですからお腹も空きますよね。
また機内は寒いので温かいカップヌードルはとても人気なのです。
機内では、チップス、ピーナッツ、ミニチョコレートやプリッツェルなどもスナック類も用意してますが、カップヌードルが断然人気です。
フレーバーはチキンの一つのみ。
ベジタリアンの方にはちゃんとベジタリアン用のカップヌードルも用意してます。
このカップヌードルですが、狭い機内で一人のお客様が食べ始めると周りのお客様もつられて注文が殺到します。
限られた人数のクルーで、機内を行ったり来たり。
この嵐はカップヌードルがなくなるまで続くこともあります。
あるいは、次のサービスの準備が始まる直前まで続きます。
この時に注意しなくてはならないのが、
シートベルトサイン
このシートベルトが点灯している間は安全上の理由で温かい物のサービスは中断します。
シートベルトサインが点灯したら、私たちクルーは先ず機内のチェックをします。
化粧室も中に乗客がいないか、全てのお客様がしっかりとシートベルトを占めているか確認させていただきます。
就寝中のお客様も、ベビーベッドの中の赤ちゃんも赤ちゃん用のシートベルトを着用が義務です。
もちろん、機内を歩くこと、化粧室をお使いいただくこともご遠慮くださいませね。
無事にシートベルトサインが消えたら、サービスの再開です。
機内での揺れには程度にもよりますが、一番良く揺れるのが私たちのワーキングスペースとなるギャレーです。
特にエコノミークラスのギャレーは最後尾にあることが多いので本当に大変揺れます。
次のウォーターサービスの為に準備しておいたお水がゆらゆら・わさわさ。
ギャレー内が洪水を起こします。
私たちクルーがコックピットから着席を命じられるほどの揺れがある場合は見守るしかないですね。
時によっては、揺れが酷くてもシートベルトサインが点灯しない時もあります。
そんな時、後方のギャレーからコックピットに直接電話をして状況を説明してシートベルトサインを点灯してもらうこともあります。
勿論、このあと環境が回復したら再度コックピットに連絡をして解除依頼も忘れません。
私たちクルーはSafety is No1
という会社の方針により、サービスよりも機内の安全/保安を常に心がけて
日々乗務してます。
続きはまた。✈️