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上質な恋愛 3

そして、上質な恋愛とは?痛い体験を捨て去ることができず、修復や元に戻すことを考えてしまい、後悔やどこが良くなかったのか、など後ろ向きに考え、自分が直すべきところを探していた時、ある友人に、話をしてみた。その時、彼から出た言葉が、「なんて、低質な恋愛に時間を割いてるの?嘘をつくなんて、最低でしょ?そんな奴に関わっているあなたも最低だよ」って。

そして、褒めてくれた。わたしが、欲しかったのは、肯定してくれること、味方をしてくれること、優しくしてくれることだった。それで、気持ちがすっと落ち着いたのだから、とてもありがたかった。

少し、前に進んだ。

そう、上質な恋愛をすればいいんだ。上質な時間を過ごせばいいんだ。わたしが、この痛い体験でしたことは、決して上質とは言えない。子どもらしく、ワガママだったのかもしれない。自分が低質だから、それなりの時間しか過ごせないんだ。

理解はできるけれど、それを実行するにはどうしたらいいのだろう?上質な時間って、どうやって持つのだろう?どうしたら過ごせるのだろう?これまでの1年、時はただただ過ぎていき、寝ることができず、涙が出ない日はなく、自分を責め、相手を責め、嫌な時間ばかりだった。共通の話題や趣味を求めて、会話を求めて、「今日はどうだった?」を繰り返し、それを束縛、干渉と言われるようになり、何も生まれない不幸な時間ばかりだった。

そのうちに、彼には、他にお付き合いする人ができて、前に進んでいるのに、わたしだけが痛い体験にしがみついていることへの虚しさに気付き始めたのでした。

上質な時間は、他人(ひと)をも幸せにする時間で、他人(ひと)を考えられるには、自分に余裕がなくてはならない。「相手を考える」というのは、自分を考えるとイコールだということ。他人(ひと)ということになれば、全体を考えるということ。追い詰められたわたしは、彼も追い詰め、彼は、わたしにはない「優しさ」(これは、恋愛の始まりには必ずある魔法の部分も大きく関与していると思う。)を求めて、外に出て行ってしまった。追いかけては、いけないのだと。自分を大事にすることも、悪いことではなくて、この1年、自分を、心と身体を、粗末に扱ってきたことも、やっと、分かり始めてきた。

窓の外に、明るい光が差している。
最初から、間違った恋愛だったのだ。恋は盲目。準備ができていない時に降ってきた恋に、思わず飛びついてしまい、ひとりで空回りすることになった。痛い体験は、低質な恋愛の産物で、気づかぬふりをした自分が招いた結果。予兆は、あったのかもしれないのに。見えなかった、見たくなかった。

わたしに、余裕があれば、そんな恋愛でも、上質な恋愛に変えることができたのかもしれない。今となっては、もう、どうにもならないことだけど。

優しい気持ちの人といることを期待したけれど、優しい、という定義も人それぞれで、わたしが望む優しさではなかったのだと思う。余裕がなかったわたしは、わたしにだけ優しさを向けて欲しかったし、恋愛にはある種の「くだらなさ」はつきもので、その「くだらなさ」をわたしは期待していたけれど、彼には、無用だった。

ここに、こんなことつらつら書いても、心が綺麗に整理されるわけではないし、すぐに上質な恋愛モードに移行できるわけでもない。きちんと元に戻り、上質な時間を過ごせるようになるには、失った時間以上の時間が必要だと思う。嘘、そして、味方が誰もいない状態が心に残した穴は、大きく深く、自分の力だけでは治すことはできない。

幸せすぎて苦しい、そんな風に、言えた日もあったけど、今は、彼の新しい彼女が感じていること。わたしが、そんな風に思える時は、上質な恋愛モードに入った時になるのだと思う。早くそんな日がくればいい。

上質な恋愛とは
信じる、嘘がない、一方的な愛過多ではない、尊敬があり、余裕がある状態で、継続的な相手を思いやる気持ちが存在し続ける心が働く関係



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