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井上陽水について

5月に、ロバート・キャンベルさんが英訳をした井上陽水の歌詞の集まった本を買った。なかなか、読まずにいて、やっと、一昨日から読み始めた。

わたしが、井上陽水を好きになったのは、曲で言えば、「ジェラシー」が、素敵すぎたから。目の前に、光景や人物は見えるようなのに、全てが儚い。とても、強いエナジーがあるのに、ふわっとしていて、せつなく、やるせない。

そして、少し経って、「リバーサイドホテル」。その当時、わたしは、福岡と近い関係になかったから、想像するしなかったのだけど、福岡に行って、そして、その川のほとりに泊まったとき、ここだ、と思った。

部屋のドアは「金属のメタル」ではないし、魚になるほど泳ぎたくなる川でもない。ただ、愛情やら愛憎やら、人間の業やらが、見えるような川。

ホテルはリバーサイド、川沿いリバーサイド
そのホテルは、昔はラブホテルだったであろう、全部屋が違うタイプの部屋という。そこに、チェックインをして、カーテンを開けて、外を見れば、那珂川。もう、「ここしかない」ほどだった。


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