Leicaのある日常 008
京都は、フォトジェニック。日本らしさがあり、私が好きな「赤をLeicaで撮る」「緑をLeicaで撮る」がかなうから。今回は、朱赤が綺麗な晴れた八坂神社と落ち着いた色合いの今宮神社に行った。
八坂神社界隈は、カメラをぶら下げた観光客も多く、「みんな、どんな写真を撮るのだろう」と興味深かった。ただ、フォトジェニックなはずの京都なのに、神社なのに、なぜか撮りたい気持ちが生まれない。
ごちゃごちゃしすぎていて、フォーカスしたいところが見つからない。人が多いこと、音がありすぎること、そして、今回気づいたのが、着物を着た若い人が多すぎるからだと思う。若い人の着物姿というのは、グループがそれぞれ好きな着物を着ていて、その着物の色合いがモダンすぎで、とても京都の風情に溶け込まない。
溶け込んでいる中で、フォーカスを決めて、浮きださせる、それが私は楽しいのかな、と感じた。舞妓姿の若い女の子が2人いた。姿は、舞妓さん。歩き方、立ち振る舞い、全てがイケてない。偽物であり、コスプレでしかない。本物を撮るために、Leicaが欲しかったんだ。ありのままの現実を切り取って、そこに集まる色、光、影、それらの調和を撮りたいんだな、と、京都で感じたのでした。
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