わからないから、やってみる。BONUS TRACK MEMBER’S会員『きいろとしろ』インタビュー
BONUS TRACKの働くスペース「BONUS TRACK MEMBER’S」。
「売れる、試せる」を掲げるMEMBER’Sを利用する会員の中には、デスクワークをすることと同時に、施設内のイベントスペースを利用しポップアップの開催や出店に取り組む方がいます。
本記事ではMEMBER’S会員でもある、コーヒー屋「きいろとしろ」を営む会員吉田茂雄さん、悦子さんへ、BONUS TRACKを活用する経緯についてお聞きしました。
お二人は2023年2月に入会。月に1回はKITCHENでランチを、月に2回は屋外STANDにて「夜しふぉん」としてシフォンケーキやコーヒーを提供されています。2024年1月には西太子堂駅より徒歩2分の場所にテイクアウト店鋪をOPEN。こちらにもぜひお立ち寄りください。
ご近所さんが立ち寄るお店に
ーーMEMBER’Sへ入会された時は、開業準備に取りかかり始めた段階と聞いていましたが、あっという間に実店舗をオープンされましたね。
悦子さん:そうですね、当時はこれから色々考えていこうっていう時でした。
カフェ開業のために会社を立ち上げようと、法人登記できる場所を探しはじめたことからBONUS TRACK MEMBER’Sの情報に行き着いたんです。
そうしたらキッチンもレンタルしてるという話を聞いて。夏ぐらいからコワーキング会員さんが集まる火曜日のランチでの提供をはじめました。
ーー開業の過程にBONUS TRACKを活用いただけて嬉しかったです。
悦子さん:KITCHENでの出店には会員さんがご飯を食べに来てくださるので、顔見知りになっていきましたね。 最初はお待たせしてしまったこともあったんですが、みんなとてもあったかいなって感じました。
ご近所の方とかもいらしてくれて。そうそう、BONUS TRACKに来ていただいたお客さんがこっちの店舗にもきてくれることもあるんです。
ーー嬉しい行来が生まれていますね!
茂雄さん:世田谷やBONUS TRACKの周りで暮らしている方が、とても優しいなと。これまでいろんな場所でポップアップをしましたが、この辺りの方は、お店の情報にご近所さんが結構興味持ってくださるというか。
ーーもう常連さんみたいな方も、たくさんお店にいらっしゃいますね。お話を聞いている中でも、もう2,3人。
悦子さん:最初ひとりで来られた方が、今は小さなお子さんと一緒に、ご家族で毎日のようにお弁当やケーキを買っていってくださいます。
ワンちゃんの散歩ついでに立ち寄られる方も多くいらっしゃって。大型犬を飼われている方だと、たくさん歩くようで、ずいぶんと遠くから来てくれますね。
コーヒー屋さんとして、美味しいご飯とおやつを並べる
ーーコーヒーから、お菓子、お弁当ととても幅広く取り扱われていますよね。
茂雄さん:何屋さんですか?って聞かれたら「コーヒー屋さん」って伝えています。
コーヒーという軸があるんですが、お菓子作りも、料理を作るのも全部好きなので、どれか一つは選べなくて。
ーーこの幅の広さがきいろとしろさんの魅力ですよね。そして、全部とても美味しい......。この満遍ないカバー力が不思議だなと思って。
茂雄さん:美味しいコーヒーを作るための、味覚の鍛錬が生きているのかもしれません。カッピングの大会でも入賞するくらいに、味覚を鍛える訓練を日頃からしていて。
天然水の中でも、南アルプスの天然水の関東バージョンと九州バージョンの違いとかを言葉でアウトプットするトレーニングとか。ミネラルウォーターでも、青いキャップと白いキャップで採水地が違って、その味覚の違いとか。
香りや味を嗅ぎ分けられたり、汲み取れたりする自分の特技に、コーヒーに出会ってから気づきました。そういう積み重ねみたいなことが、作るものに良い影響を生んでたらいいなと。
↓大会の様子(ジャパンカップテイスターズ チャンピオンシップ 2023)
ーーなんてストイックな......。
悦子さん:外食に行ってお家でも作ってみたいものがあった時、どうやって作るのかをを言い当てることもできるよね。
どんな調味料が入っていそうとか、近づけそうって教えてもらったレシピで作ったら、お店の味ができてしまったり。私にはかぎ分けられない香りや味の要素を判別するんです。
茂雄さん:昔からお店で美味しいものを食べたら、 これどうやって作るんだろうって考えて、味を忘れないうちにすぐお店の味を家で再現することを趣味にしていました。
作ってみて、ここが違う、ここは似てるなとか。 で、またいつか行って、こういう味かと思ってまた作って、そういうのを続けていたんです。
ーー普段の趣味から、開店への準備が整っていたようですね。
わからないから、やってみる。
ーー趣味の域から開業に至ることって、ゆくゆくはと考えていても、実行に移すことはそう簡単なことではないですよね。
茂雄さん:飲食業で長年働いてるわけではないので、多分先入観がないんですよね。
理想に対しての現実、そのギャップに苦しむということはなくて、ただ重ねていくしかないなと。だから、考えたり悩んだりすることが少ないかもしれないです。
わからないからまずやってみよう、という気持ちが強いのかなと。
悦子さん:お店を始めたのも、その考えの延長線にあります。
茂雄さん:お店をやったことないから、やってみよう、ですね。現実面でいうと、間取りとか場所の問題などたくさんのハードルがあると思うんですけど。 僕たちにはそういうのはあまりないからこそ、実店舗作りに踏み切りました。
ーーとりあえずやってみよう。そういう考え方の人がBONUS TRACKには割と多いような気がします。
悦子さん:だから私たちも楽しいのかもしれません。気持ちも、年齢も、若い方が多いと思います。とても刺激をもらえるよね。 続けてよかった。
ーーまだまだオーダーが続きますね。郵便屋さんが配達途中に来るなんて、面白い光景。もう1回行きたくなる理由が、きいろとしろさんのお店にはたくさんありますね。
茂雄さん:食事とコーヒーから始まって、次は焼き菓子も含めて注文する、という流れで、リピーターになってくださる方は増えている印象です。シフォンケーキやガレットなど、種類は豊富においているので、色々試していただいていると思います。
悦子さん:新メニューの開発にチャレンジしながら、味、味にはこだわってるので、多分お客さんも買った時に美味しいって感じてくれてリピーターに繋がってるのかもしれません。
このカヌレとかは、たくさん研究して作り上げたんですが、納得いかない日は、並べない。妥協はしないようにしています。
ーー開業前のポップアップでもいろんな改良をされていましたよね。これからはどんなことを試していくのでしょうか?
茂雄さん:このお店はテイクアウトが専門なので、開店当初は客席があるような店舗にもステップアップしていけたらいいねっていう話をしていましたが、今はまずはここから。このお店をしっかりと根付かせていきたいです。
悦子さん:BONUS TRACKのキッチンには客席があるので、そこを引き続き利用できたらと。スモールスタートじゃないですけど、キッチンや開催できる場所を借りて、まずは普段からできるイベントを続けていきます。
茂雄さん:ちいさなイベントをやってみて、お客さん1人でも来れば、多分成功なんです。まず自分で考えて、実行してみてっていう。その繰り返しですね。
きいろとしろ情報
Instagram:https://www.instagram.com/kiiro_to_shiro/?hl=ja
世田谷区若林1-5-1 style sancha 1A
BONUS TRACK KITCHENにて
火曜日不定期ランチ出店、水曜日に月に2回テイクアウト限定カフェ出店
BONUS TRACK MEMBER'Sとは
下北沢駅と世田谷代田駅の間にある、コワーキングスペース......?個性あるそれぞれのお店ではたらくスタッフも、コワーキングを使うあなたも、同じこの場所ではたらく仲間です。
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