フジテレビの日枝久はなぜそれほど怖い存在なのか?
フジテレビの元会長であり、現在も取締役相談役を務める日枝久氏が「怖い存在」とされる背景には、以下の要因が考えられます。
1. クーデターによる創業家の追放
1992年、日枝氏はフジサンケイグループの創業家である鹿内家を経営から排除するクーデターを主導しました。この結果、鹿内宏明氏はグループ内の主要な役職を辞任し、日枝氏が実権を握ることとなりました。
2. 長期にわたる権力掌握
日枝氏は1988年にフジテレビの社長に就任して以来、約37年間にわたり同社のトップとして君臨しています。2017年に会長職を退いた後も、取締役相談役やフジサンケイグループ代表として影響力を保持し続けており、この長期支配が「院政」と批判されています。
3. 女子アナウンサーへの影響力
日枝氏は毎年、自身の好みの女性を女子アナウンサーとして採用していたとの噂があり、正月明けには彼女たちを引き連れて社内を練り歩く姿が「大奥状態」と揶揄されていました。このような行動が、社内外からの批判を招いています。
4. 政財界との深い関係
日枝氏は、安倍晋三元首相や森喜朗元首相など、政財界に幅広い人脈を有しています。特に安倍氏とは度々会食し、夏季休暇には連日ゴルフを共にするなど、緊密な関係にありました。このような強力なバックグラウンドが、彼を「怖い存在」と感じさせる一因となっている可能性があります。
以上の要因が組み合わさり、日枝久氏はフジテレビ内外で「怖い存在」として認識されていると考えられます。