デンソーが出資する米国半導体企業「オンセミ」とは何者か――電動化時代の戦略的中核を読み解く
自動車産業はいま、大きな構造転換期を迎えている。ガソリンエンジン一辺倒の世界から、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、燃料電池車(FCEV)といった多様なパワートレインへ、そしてコネクテッド化・自動運転化といっそんな中、日本を代表する自動車部品メーカー・デンソーが最新、戦略的投資の存在感を感じているのが、米国の半導体企業「オンセミ(onsemi)」だ。
オンセミは、世界有数の自動車電装部品・システムサプライヤーであるデンソーから見れば、何者であり、なぜそこに資金を投じるのか。領域での主導権闘争、そして半導体供給難が常態化した複雑なグローバル・供給チェーン構造が透けて見えるので、戦略的な視点から掘り下げたいと思う。
シリコンバレー発、半導体の歴史と再定義
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