スマホが壊れて気が付いたこと①
この記事は、前回書いた「無印のサコッシュ」と連動しています。
終わりのはじまり
9月最終日、突然スマホが壊れた。
前日から少し挙動がおかしい感じもあったのだが、あまり気にせずいつも通り寝る前に充電ケーブルにつないで寝た。
翌朝、目覚ましが鳴るよりも早くに目が覚めてスマホで時間を確認しようとしたところ画面が点灯しない。
充電ケーブルがうまく差さっておらず充電切れになかったのかもしれないと、ケーブルをさしなおしてしばらく放置するも充電が始まらない。
ケーブルがダメになったのかと別のケーブルに変えたりするも変わらず。
いつも起きる時間よりかなり早い時間からバタバタしたが、なにをやってもなしのつぶてだ。
アップルストアへ
バッテリーがダメになったのかもしれないと思い、朝一で家から一番近いアップルストアに向かう。
余談だが、タイにもアップルストアはある。
平日の朝一なので、ほぼ一番乗りで入店。
入口にいるスタッフに、「朝から充電されず、電源も入らない」と告げる。タイ人は比較的感情が顔に出やすい。
外国人が来ると一瞬顔がこわばるのだが、タイ語が話せるとなると一気に表情が柔らかくなる。
タイは比較的外国人慣れしており、英語が話せるタイ人はかなり多い。
それでも、やはり多少は緊張するようだ。
「では、担当のスタッフを呼びますのでこちらでお待ちください」
奥の広いテーブルが置かれた場所に案内される。
以前、iPhoneの故障で銀座のアップルストアで対応してもらったことがあるが、さすが世界企業、作りも雰囲気も銀座と同じように感じの良いもので、広々としていて心地良い。
ちなみに、このアップルストアはチャオプラヤ川沿いにある巨大モールの中に入っている。このアップルストアからも川を一望でき、ベストなポジションに店舗を構えている。
ぼんやりと川を眺めながら待っていると、若い男性スタッフが来た。
先ほどの受付の女性スタッフが簡単に状況の説明をし、外国人だけどこの人タイ語話せるからねと伝えられると彼の表情も緩んだ。
前日からの挙動について細かく説明すると、ちょっとチェックしてみますねとMacBookと接続してテストを始める。
タイ人は話し好き
「タイには何年住んでるの?日本ではどこに住んでいたの?僕はタイの〇〇出身。行ったことあります?タイ語上手だね」
などなど。
何となく砕けた口調で書いているけど、もっと丁寧な言葉遣い。
でもフレンドリーさが伝わればと思ってこんな口調で書き換えている。
でも、聞き取りやすいタイ語を話すので疲れずに会話できる。
話しながら、スタッフは報告書的なものにテスト結果を入力していく。
なかなか仕事ができる子だ。
しばらくしてテストが終わったようだ。
テスト結果
「ディスプレイやバッテリーに問題はないし充電もきちんとできている。でもディスプレイに信号が来ていないみたい。ロジックボードに問題があるみたいだから交換しないといけないね」
ふむふむ、大事になってきたな。
「修理はできるの?」
「できるよ。でも、アップルケア(アップル製品の延長保証)に入っていないよね。このスマホはまだ新しいけど購入から1年以上経っているから保証は切れているから自己負担になるよ」
「いくら?」
「1万バーツ(4万円)くらい」
「おぉ…高いね…」
「あと修理するのに部品を取り寄せないといけないけど、7-14日くらいかかるよ。でも修理は2時間くらいで終わるからね。もし、今すぐ電話がなくて困るならiPhone買ったらいいよ。今使っているのと同じ機種で容量が一番小さいものなら2万バーツ位(8万円)で買えるよ」
「このスマホは下取りしてもらえる?」
「壊れているスマホは下取りできないんだよね」
そりゃそうだよね。
ということで、修理の方向で話を進める。
しかし、ここでまだ私は気が付いていなかった。
ただ単に懐が痛いということ以上の大きな問題に…。
次回に続く