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芸人の解散について。

最近、近しい芸人さん達の解散が多い。とは言っても芸人の数が多いので一年中誰かがコンビを組み解散していくのだが、それにしても多い。なにわスワンキーズさん、ちからこぶが解散したかと思えば同期のエジソンも解散。ネタ合わせ場所が同じで仲良くしていただいていたココアルバムさんが解散して、この記事を書く直前にキングブルブリンが解散した。知っている人の解散はやっぱり寂しいし色々と考えさせられる。
僕も今までたくさんの解散を経験してきた。NSCに入ってすぐ組んだコンビを1〜2ヶ月で解散。これはとりあえず誰でもいいから組んだようなコンビだったので仕方ない。そのあと組んだニジンスキーというコンビはNSCの大ライブでトリを務めたり、1年目の夏に劇場の入れ替え戦に出たりしたが、僕が相方に嫌われて解散。確かにこの時はネタを書いている自分が100%凄いと思っていた。そのあと組んだノーザンダンサーというコンビで劇場入り。漫才劇場で闘ったが最後は劇場から落ちてしまい解散。そしてその後、人生は夢という男女トリオを結成。また劇場入りしテレビにも出たが、ネタ作りの方向性が合わなくなり解散。そしてトリオからコンビになりいまに至る。
そんな僕がコンビの解散について思うのは、解散が必ずしもネガティブな事では無いという事。もちろんコンビ解散せずにやっていけるに越したことはないと思う。解散を何度もした身からすれば、やっぱりコンビ歴が長い人は強いし勝てる気がしない。解散すると思っているより0からのスタートになる。追いつくために人の何倍も努力しても、そう簡単には追いつけない。でも、だからと言ってモチベーションの続かないコンビを続けているよりは解散して新しい環境に身を置いた方が、人生が好転する可能性もある。現に僕が今までやってきた中で今が1番楽しいと感じている。色々失ったからこそ、今あるものを有難く感じられる。色々経験して得たものもたくさんある。相方に愛があるなら絶対に解散はしない方がいいと思うけど、そうで無いなら解散した方がキラキラした未来にもう一度立ち向かえるかも知れない。一度は全てを失う事にはなるけど、努力すればなんとかなる。すぐでは無くても2〜3年、5年と努力すれば絶対に何かは掴めると思う。
これからキングオブコント、M-1の予選が始まっていくというこのタイミングでの解散ラッシュ。賞レースが終わったらまた解散する人が出てくるだろう。もちろん仲の良い人の解散は切なくなるし悲しいけど、僕らはライバルでもあるのでチャンスでもある。上にいる人が売れていくか、解散していなくなるか。自分達が面白くなる事プラス、それによって席が空いていく。だから僕は人が解散したらチャンスだと思い、僕らはガッチリと地に足をつけて進んでいくだけ。仲が悪くなって解散しないように、明日からも僕はほしあられが意味のわからない話を始めても「そうやなぁ」と言って聞いてあげようと思う。

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