【2024/1/14・日経新春杯】仕掛け位置に影響を及ぼす逃げ馬に関する分析
過去7年間のレース傾向を分析する中で、上位3頭の仕掛け位置が持続力が求められる残り4ハロンからの場合と直線勝負の残り1ハロンからの場合で分かれていました。
仕掛け位置にも影響するレース展開を決める大きな要素として「逃げ馬」の存在は避けて通れません。
そこで、過去7年間の逃げ馬について「前走の展開」と「直近1年間で逃げたレースの傾向」を洗い出してみました。
【残り4~6ハロンから仕掛ける展開となった場合】
2015年(残り4ハロン):メイショウサミット(18着/18頭)
≪前走展開≫
逃げる
≪直近1年間で逃げたレース(降順)≫
※コース / 仕掛け位置 / 着順(指数)
小倉・芝・2000m 残り2ハロン 10着(68)
函館・芝・1800m 残り5ハロン 8着(73)
阪神・芝・2400m 残り3ハロン 16着(64)
2018年(残り4ハロン):ロードヴァンドール(2着/12頭)
≪前走展開≫
逃げる
≪直近1年間で逃げたレース(降順)≫
※コース / 仕掛け位置 / 着順(指数)
中京・芝・20000m 残り4ハロン 3着(87)
札幌・芝・20000m 残り6ハロン 6着(85)
中京・芝・20000m 残り3ハロン 2着(89)
2018年(残り4ハロン):ガンコ(3着/12頭)
≪前走展開≫
逃げられず
≪直近1年間で逃げたレース(降順)≫
※コース / 仕掛け位置 / 着順(指数)
函館・ダート・1700m 残り4ハロン 2着(88)
2020年(残り4ハロン):エーティーラッセン(3着/14頭)
≪前走展開≫
逃げる
≪直近1年間で逃げたレース(降順)≫
※コース / 仕掛け位置 / 着順(指数)
阪神・芝・2400m 残り5ハロン 2着(85)
京都・芝・2200m 残り7ハロン 9着(80)
京都・芝・2400m 残り4ハロン 5着(84)
阪神・芝・2000m 残り4ハロン 1着(81)
2014年(残り6ハロン):サトノノブレス(1着/16頭)
≪前走展開≫
逃げられず
≪直近1年間で逃げたレース(降順)≫
該当レース無し
2014年(残り6ハロン):サフランディライト(12着/16頭)
≪前走展開≫
逃げる
≪直近1年間で逃げたレース(降順)≫
※コース / 仕掛け位置 / 着順(指数)
阪神・芝・2000m 残り4ハロン 2着(82)
【残り1ハロンから仕掛ける展開となった場合】
2016年(残り1ハロン):メイショウウズシオ(9着/12頭)
≪前走展開≫
逃げられず
≪直近1年間で逃げたレース(降順)≫
※コース / 仕掛け位置 / 着順(指数)
京都・芝・2000m 残り7ハロン 9着(79)
東京・芝・2400m 残り3ハロン 12着(71)
2019年(残り1ハロン):メイショウテッコン(9着/16頭)
≪前走展開≫
逃げられず
≪直近1年間で逃げたレース(降順)≫
※コース / 仕掛け位置 / 着順(指数)
阪神・芝・2400m 残り7ハロン 3着(90)
京都・芝・1800m 残り3ハロン 1着(92)
京都・芝・2200m 残り5ハロン 5着(89)
京都・芝・2400m 残り4ハロン 1着(85)
それぞれのデータから、仕掛け位置が1ハロンになったときと4~6ハロンになったときの逃げ馬の傾向をまとめると以下のようになります。
残り4~6ハロンから仕掛ける展開になるパターン
・前走でも逃げている
→ 逃げる力がある
・逃げた時の仕掛け位置は残り4ハロン以前
→ 持続力勝負に持ち込んでいる
残り1ハロンから仕掛ける展開になるパターン
・逃げ馬にもかかわらず、前走では4角先頭でなかった
→ 逃げられなかった、または逃げて4角で脚が無くなった
今年の日経新春杯出走馬の中で、近走で逃げた経験があるのは、
・『リビアングラス』
・『ディアスティマ』
・『ブローザホーン』
・『サヴォーナ』
ですが、『リビアングラス』、『ディアスティマ』、『サヴォーナ』の3頭は前走で逃げることができませんでした。
また、『ブローザホーン』については前走は参考外と考えても、2走前に逃げたレースの仕掛け位置を見てみると残り3ハロンから仕掛ける展開でした。
以上のことから、今年の日経新春杯で逃げると予想される馬は「残り4~6ハロンから仕掛ける展開になるパターン」を満たしていませんので、仕掛け位置は残り1ハロンとなる可能性が高いと考えます。直線勝負向きの馬を狙ってみたいと思います。