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「姫」と「サムライ」が共存する私【追加の自己紹介】

先日の 自己紹介 に続き、もう少し私のことをお話ししようと思います。

自分語りよりも有益な情報のほうがいいのかもしれないけど、
「誰が」話しているのかをお伝えするのも大切かなと思い。

そんな名目もありますが、ちょっと聞いていただけますか。


笑いながら読めるような話でもないですが、今は落ち着いていて
客観的に見れるようになりました。
思い出話のようなものです。




私は、とある地方の一般家庭に、長女として生まれました。
妹と二人姉妹です。

実家では父方の祖父母と同居をしており
昔ながらの古い固い考えがあったようで、
母が第一子(私)を身ごもったときに
「男の子が生まれてほしい」という想いが祖父母の中にはあったようです。
例の「跡取り」という考えです。

その証拠に、男の子が生まれた場合の命名は、祖父がすることになっていました。

(ここまで読んでちょっと緊張感が走ったかもしれませんが、
 もしも男の子に生まれていた場合の名前はちょっと不思議系の名前だったので
 これでよかったのかもしれないです。閑話休題)


そんな期待を背負っていた私なのですが
あいにく娘として生まれてしまいましたので、
両親が自由に名前をつけていいということになったそうです。

実際に生まれてみると孫は可愛かったようで
特に女の子だからと言って不遇な扱いをされることはありませんでしたが、
やっぱり家長制度的な考えはあったので
私は長男のように、妹と比べて少し特別扱いをされているところはありました。
「父>私>妹>母」というような、うっすらとした序列がありました。

これ、母がちょっと可哀そうじゃない?と思いますが
母自身もこの序列を甘んじて受け入れていました。


一見、大切にされているようにも見えますが、
逆に私が長男ではないことを意識せざるを得ないような感じでもありました。

祖父母からは「将来は婿養子をもらうんだよね?」というプレッシャーをかけられていました。

以前の記事でも書きましたが、母が女の子に学歴を付けるのに批判的だったのは
「跡取りにならないからお金がもったいない」という意図もあったようでした。

(これは私がひねくれて受け取っていたのかもしれません。
 先日ふとしたことで出た話題では、母は、家族の期待に応えて良い学校に行くことは
 女の子なのに余計なものを背負わされてしまうようでかわいそうだった、と言っていました。)



ここまでのお話ですが、生まれた頃や生まれる前の話は当然、
両親、祖父母から聞かされて知ったことですが、
冗談のように明るいノリで聞かされたので、私はそこまで気にしてはいませんでした。



時系列はグンと進んで、数年前、
私は生きづらさを感じることが色々とあり
カウンセリングやセラピーのようなものを受けた時期がありました。

(「生きづらさ」、ぼやかした表現ですが、これもいずれお話ししたいと思います。)


そこでカウンセラーさんに言われたことは

「あなたは女性に生まれたことをとても申し訳ないと思っている」

でした。


私自身も笑って受け流していたような冒頭の話が
実は私の人生に、深く根を張っていたようでした。

カウンセラーさんの言うことが正解なのかどうかを
確かめる術はありませんが、
いろんな話がこれで辻褄が合ったような気がしたので
私は割と適切な表現だと思って受け取っています。


ちゃんと受け止めてみると確かに、
長男に生まれなくてごめんなさい」という気持ちが背景にあるようなことばかりでした。

たしかに私には「背負いグセ」がありました。

親の精神的なケアだったり、学校や職場、友達付き合いにおいても
何かと「私がやらなきゃ」と思うことが多かったと思います。

それが「リーダーシップ」という良い面で出ていることもありましたが、
自分を苦しめてもいました。

実家を建て直してあげるくらいのお金を稼がないといけないと思っていましたし、
実際にはしないですけど、力士やスポーツ選手が優勝して故郷でパレードをしているのを見ると
自分も気持ち的にはアレを目指さないと、と思っていました。
「故郷に錦を飾る」という言葉が、いつも頭にありました。

まぁ、そんなことを思えば思うほど空回るもので、
特に何も特別なことは果たせず、凡庸な人間としてここまできました。


恋愛の場?だけが唯一そこから解放される時間でしたが、
それはそれで、依存と自立のバランスが崩れて自分の出し方がわからなくなり
苦労することもありました。



まぁそんな感じで育って、悪いことばかりではなかったです。

文化系タイプのくせにどこか体育会系スピリットがあって
そのことで社会に出ても根性を出せたし(出さなくてもよかったのですが)、
まだ満足はしていないですけど自分なりにキャリアを重ねてこれたのも
色々なことを俯瞰して見れる力があるからだと思っています。

ただ、孤独と引き換えに手に入れた強さ、みたいなところがあるので
経緯は違えど、似たようなところがある女性のことは
どこか放っておけないなぁ
と感じているのが、ここ数年の私です。


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